ロジザード Research Memo(5):自己資本比率が86.2%と高水準。長短の資金繰りに不安なし
■業績動向
2. 財務状況と経営指標
ロジザード<4391>の2023年6月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比135百万円増加の1,965百万円となった。主な増減要因は、流動資産で売上増加による資金を回収したことにより現金及び預金が209百万円増加した一方、固定資産で固定資産除却損を計上したことにより、ソフトウエアが28百万円減少したことなどによるものである。
負債合計は前期末比11百万円減少の271百万円となった。主な要因は、法人税の特別控除があったため未払法人税等が82百万円減少したことによるものである。純資産合計は前期末比147百万円増加の1,693百万円となった。当期純利益をしっかりと計上したことにより利益剰余金が130百万円増加した一方で、配当金の支払い47百万円があったことなどによるものである。
経営指標を見ると、流動比率が634.1%、固定比率が14.5%となった。揃って前期末から改善し、長短の資金繰りが一段と健全になったと言えるだろう。自己資本比率も前期末比プラス1.7ポイントの86.2%と高い値を維持している。財務の健全性、資金の流動性に配慮しながら企業経営を行っていることが財務諸表から見て取れる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 清水陽一郎)
《SI》
提供:フィスコ