三機工業---1Qは建築設備事業の2ケタ増収により増益
三機工業<1961>は10日、2024年3月期第1四半期(23年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比21.8%増の407.27億円、営業損失が0.18億円(前年同期は12.60億円の損失)、経常利益が3.59億円(同8.60億円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益が3.39億円(同6.37億円の損失)となった。
建築設備事業の受注高は前年同期比0.3%増の389.83億円、売上高は同28.6%増の340.98億円、セグメント利益は3.60億円(前年同期は8.93億円の損失)となった。受注高は、前年同期と同水準となったが、前期からの繰越工事の進捗等があった。
機械システム事業の受注高は前年同期比43.4%増の35.08億円、売上高は同19.4%増の17.88億円、セグメント損失は2.97億円(前年同期は2.85億円の損失)となった。受注高は、大型搬送設備を受注したことで増加した。売上高は増加したものの、セグメント損失は悪化した。
環境システム事業の受注高は前年同期比86.3%増の95.72億円、売上高は同12.2%減の42.26億円、セグメント損失は2.24億円(前年同期は2.74億円の損失)となった。受注高は、大型の廃棄物処理施設の改良工事を受注したことで増加した。売上高は減収となったが、工事の採算性が全体として改善したこと等によりセグメント損失は改善した。
不動産事業の受注高は前年同期比0.7%増の6.18億円、売上高は同0.7%増の6.18億円、セグメント利益は同0.9%減の2.43億円となった。テナント賃貸収入が増加し増収となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.0%増の2,100.00億円、営業利益が同38.6%増の75.00億円、経常利益が同28.1%増の80.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.6%増の53.00億円とする期初計画を据え置いている。
《YI》
提供:フィスコ