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6577 ベストワンドットコム

東証G
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 市場の停滞吹き飛ばすインバウンドの起爆剤!(訂正)


「市場の停滞吹き飛ばすインバウンドの起爆剤!」

●待ち望んだ中国団体旅行客の解禁が実現!

 先月のFOMC(米連邦公開市場委員会)開催、それに続く日銀のYCC(イールドカーブ・コントロール)政策の修正、そして今月に入ってからのフィッチ・レーティングスによる米国債の格下げ、7月の米雇用統計発表、さらにはムーディーズによる中小の米銀10行の格下げ、中国経済の失速観測など。

 最近の東京市場を覆うのは、ネガティブ材料のラッシュだ。あまりの多さにうんざりする一方で、正直やや鈍感にもなっている。市場にもそんな気配が見え、あれこれ気掛かり材料が報じられても、日経平均株価はさほど下げなくなっている。

 ところが、そこに降って湧いたような朗報である。市場の停滞ムードを一掃してしまうような朗報が降臨したのだ。しかも、それは私が待ちに待ったもの。聞いた途端、飛び上がりたくなったほどだ。

 それは……中国による団体旅行の解禁だ。私はこれを待ち望んでいた。今年になってコロナの感染拡大が緩やかになった時点で、インバウンド復活に期待でき、株価の上昇が見込める銘柄をあれこれ取り上げてきた。しかし、残念ながら一時的には上がっても間もなく失速、期待外れに終わることが多かった。

 外国人旅行者たちの訪日は、月を追うにつれて増加を続けているのに、関連株は期待したようには上がらない。その最大要因は、中国の団体客が来ない――これだった。中国の団体客が来なくても、韓国や台湾、その他のアジアの国々、そして欧米からも大勢の観光客が訪日するようになっているのだから、関連株は上がってもよいのではないか。

 こう思っても、株式市場が期待しているのは、ただただ大挙して中国から押し寄せる観光客であり、すでに外国人旅行者で一杯の高島屋 <8233> [東証P]や三越伊勢丹ホールディングス <3099> [東証P]でさえも、株価は停滞を続けていた。

●裾野が広いインバウンド関連の有望株は?

 そこでやむなく私も、6月末頃、これはもう中国からの団体客の訪日を待つ他なし、と覚悟を決めたのだが、ようやく「中国、訪日団体旅行を解禁へ」である。

 これはもう、一も二もなく インバウンド関連株の見直しに取り掛かりたい。実はインバウンド関連株の裾野は広く、以下のように分類できる。

◆[分類1] 鉄道 空運などの輸送関連株
・JR東日本 <9020> [東証P]をはじめ、JR東海 <9022> [東証P]などJR各社。

・東武鉄道 <9001> [東証P]、小田急電鉄 <9007> [東証P]、京王電鉄 <9008> [東証P]、京成電鉄 <9009> [東証P]、富士急 <9010> [東証P]、京浜急行電鉄 <9006> [東証P]、東急 <9005> [東証P]、近鉄グループホールディングス <9041> [東証P]など。

・ANAホールディングス <9202> [東証P]、日本航空 <9201> [東証P]、日本空港ビルデング <9706> [東証P]などの空運とその周辺企業。

◆[分類2] 百貨店 ドラッグストア、大型ディスカウント など

・高島屋、三越伊勢丹、J.フロント リテイリング <3086> [東証P]、エイチ・ツー・オー リテイリング <8242> [東証P]などの百貨店。

・マツキヨココカラ&カンパニー <3088> [東証P]、クスリのアオキホールディングス <3549> [東証P]などのドラッグストア。

・パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]、コメ兵ホールディングス <2780> [東証S]、シュッピン <3179> [東証P]などのディスカウントショップや中古品ショップ。

◆[分類3]旅行代理業、 ホテル、その周辺企業、

・星野リゾート・リート投資法人 <3287> [東証R]、共立メンテナンス <9616> [東証P]、ジャパン・ホテル・リート投資法人 <8985> [東証R]、手間いらず <2477> [東証P]などのホテル関連。

・エイチ・アイ・エス <9603> [東証P]、KNT-CTホールディングス <9726> [東証S]、HANATOUR JAPAN <6561> [東証G]、オープンドア <3926> [東証P]、エアトリ <6191> [東証P]、ベストワンドットコム <6577> [東証G]など旅行代理店や予約サイト

◆[分類4]アミューズメント施設運営

・オリエンタルランド <4661> [東証P]、サンリオ <8136> [東証P]、伊豆シャボテンリゾート <6819> [東証S]など。

 以上の中から、どれに投資するか。

 [分類1]からは近鉄GHDになる。株価がまださほど上がっていないからだ。京成電鉄も同様に騰勢は鈍く、現在水準ならリスクも低くて済みそうだ。[分類2]からは、上値余地に着目し、パンパシHDになる。[分類3]からは、これまた人気化していない星野Rリートになる。[分類4]からは、もちろんOLCだ。この銘柄も騰勢は鈍く、なおも低空飛行中なので、いまのうちに投資しておけば報われる可能性が高いと見る。

2023年8月10日 記


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