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【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 8月13日版

日経平均は週明け後、3万円以下を目指す下げ場面へ入る公算か
1. NYダウは1日の高値が8月の最高値になる公算
  NYダウの8月は、積極的にその年の最高値を更新する展開になりにくく、下値を試す動きになりやすい月です。
 8月の価格が上昇しているケースを見ていくと、「それまでの強さを継続する格好で、月初から堅調に推移するパターン」、「月初に価格が大きく下げた後、はっきりとした押し目をつけて、月末へ向けて月初の高値を超える動きになるパターン」のどちらかの展開になっています。
 NYダウの8月は、いったん上値の重さを確認したにもかかわらず、応分の下げを経過せず、すぐに上昇を開始する動きは見られません。
 図1は、NYダウの日足です。本年のNYダウは8月1日の高値3万5679ドルが戻り高値となって、その後の価格は上値重く推移しています。4日まで一気に下げて、その後、4日の安値3万5033ドルで下値堅く推移しているので、まだ明確な弱気の流れを示したわけではありません。
 しかし、8月1日以降、3万5679ドルを超えられない日柄が8営業日も継続しているため、現時点では7月10日以降の勢いの強い上昇の流れが終息していると見ることができます。
 8月の季節性を考慮すると、本年8月は最も強い動きとなっても下旬まで上昇を開始する展開にならないと考えられます。
 下げやすい時期に上値の重さを示しているのですから、単純に考えれば、本年8月は下値を試す動きを経過して月足が陰線引けする展開になる公算です。
 弱気の展開になる場合、今後は9月頃まで下値を試す動きを継続して、5月25日の安値3万2586ドル前後、または3月の安値3万1429ドル以下を目指すと考えられます。
図1 NYダウ 日足
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