<注目銘柄>=愛三工、トヨタ系で電動化対応と低PBR魅力
愛三工業<7283>の1100円近辺でのもみ合いは強気に対処してみたい。トヨタ系自動車部品会社で燃料ポンプや燃料噴射システムが主力だが、世界的な電気自動車(EV)シフトに対応し、電動車制御システム分野に傾注している。トヨタのEV戦略に歩調を合わせ、今期以降もビジネスチャンスを確保しそうだ。水素関連分野でも実績が高く、今月16日には燃料電池部品の取引先であるマグネクス(東京都立川市)の子会社化を発表し、株価の刺激材料となった。
23年3月期業績はトップラインが前の期比で2割を超える高水準の伸びを達成、増収効果を反映して営業利益は同4割増の136億円と15年3月期以来8期ぶりに過去最高利益の大幅更新を果たした。24年3月期は営業3%増益と伸びは鈍化するものの連続ピーク更新を見込むが、会社側が予想する営業利益140億円は保守的との見方が強く、市場では上方修正余地が指摘されている。現状でも時価予想PERは8倍前後、PBR0.6倍台は超割安といってよい。東証のPBR1倍割れ企業に対する改善要請を受け、今後の経営戦略に期待が膨らむ。(桂)
出所:MINKABU PRESS
23年3月期業績はトップラインが前の期比で2割を超える高水準の伸びを達成、増収効果を反映して営業利益は同4割増の136億円と15年3月期以来8期ぶりに過去最高利益の大幅更新を果たした。24年3月期は営業3%増益と伸びは鈍化するものの連続ピーク更新を見込むが、会社側が予想する営業利益140億円は保守的との見方が強く、市場では上方修正余地が指摘されている。現状でも時価予想PERは8倍前後、PBR0.6倍台は超割安といってよい。東証のPBR1倍割れ企業に対する改善要請を受け、今後の経営戦略に期待が膨らむ。(桂)
出所:MINKABU PRESS