三機工業---22年3月期売上高は微減、受注高は建築設備事業を中心に増加
三機工業<1961>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比1.2%減の1,908.65億円、営業利益が同40.6%減の54.09億円、経常利益が同36.4%減の62.47億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同26.8%減の47.50億円となった。
建築設備事業の受注高は前年同期比21.4%増の1,948.09億円、売上高は同0.2%増の1,557.78億円、セグメント利益は同37.7%減の54.97億円となった。受注高は、ビル空調衛生及び産業空調の大型工事の受注により増加した。売上高は前年同期並み、セグメント利益は工事完成時に利益改善傾向があるが、完成売上となる物件が減少したことで工事採算の改善が進まなかったこと等により減益となった。
機械システム事業の受注高は同30.7%増の116.54億円、売上高は同20.7%減の76.61億円、セグメント損失は10.55億円(前年同期は1.93億円の損失)となった。受注高は、大型工事を受注したことにより増加したものの、前期からの繰越工事が減少したことや大型の搬送設備工事が少なかったこと等により減収となり、セグメント損失は悪化した。
環境システム事業の受注高は同35.0%減の199.29億円、売上高は同2.5%減の252.00億円、セグメント利益は同335.6%増の8.05億円となった。受注高は、主に前年同期に大型の維持管理業務を受託及び廃棄物処理施設を受注したことによる反動等で減少した。売上高は減収となったが、工事の採算性が全体として改善したこと等によりセグメント損益は改善した。
不動産事業の受注高は同2.5%増の24.71億円、売上高は同2.5%増の24.71億円、セグメント利益は同9.3%減の7.24億円となった。テナント賃貸収入が増加し増収となったが、光熱費が増加したこと等により減益となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比10.0%増の2,100.00億円、営業利益が同38.6%増の75.00億円、経常利益が同28.1%増の80.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同11.6%増の53.00億円を見込んでいる。
《AS》
提供:フィスコ