澁澤倉庫---23年3月期は増収、期末配当金の増配を発表
澁澤倉庫<9304>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。営業収益が前期比9.4%増の785.04億円、営業利益が同8.4%増の48.94億円、経常利益が同15.6%減の58.47億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同28.5%減の37.59億円となった。
物流事業の営業収益は前年同期比9.8%増の725.49億円となった。営業費用は、取扱い増加に伴う作業費、新設拠点等の施設賃借費用のほか、単価上昇による仕入れ運賃や光熱動力費等が増加し、同9.8%増の688.42億円となった。これにより、営業利益は同11.3%増の37.06億円となった。倉庫業務は、化粧品、機械部品等の保管業務や流通加工業務が増加し、営業収益は同3.0%増の163.08億円となった。港湾運送業務は、船内荷役業務や輸出入荷捌業務が増加し、営業収益は同3.0%増の68.79億円となった。陸上運送業務は、飲料、輸入貨物、機械部品等の輸配送業務が好調に推移し、営業収益は同6.2%増の335.32億円となった。国際輸送業務は、輸入航空貨物の取扱い増加と為替の円安が寄与したほか、海上・航空運賃単価が高水準で推移し、営業収益は同32.0%増の127.25億円となった。その他の物流業務は、横浜地区でのR&D施設やその他の物流施設の稼働率向上に伴い、賃貸収入が増加し、営業収益は同34.3%増の31.03億円となった。
不動産事業の営業収益は同6.2%増の61.99億円となった。施設の稼働率向上に伴う不動産賃貸収入や、ビル管理業務が増加したことにより、増収となった。営業費用は、ビル管理業務の増加に伴う作業費や単価上昇による光熱動力費が増加し、同4.7%増の29.43億円となった。これにより、営業利益は同7.6%増の32.55億円となった。
2024年3月期通期の連結業績予想については、営業収益が前期比0.6%増の790.00億円、営業利益が同4.0%減の47.00億円、経常利益が同9.4%減の53.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.2%減の36.00億円を見込んでいる。
また同日、当期の業績と今後の事業展開等を勘案し、2023年3月期の期末配当金を直近の配当予想から1株当たり5.00円増額し、45.00円とすることを発表した。
《SI》
提供:フィスコ