加藤製作所---23年3月期各段階利益が大幅な黒字化、期末配当金の増配を発表
加藤製作所<6390>は12日、2023年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比9.5%減の575.30億円、営業利益が12.58億円(前期は72.22億円の損失)、経常利益が18.65億円(同69.29億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が24.03億円(同95.75億円の損失)となった。
日本の売上高は前年同期比6.3%減の509.74億円、セグメント利益は18.45億円(前年同期は23.03億円の損失)となった。国内の建設用クレーンの売上高は、緩やかな需要回復基調により、同2.0%増の315.21億円となった。海外向け建設用クレーンは、サプライチェーン混乱の影響を受け、売上高は同27.0%減の37.05億円となった。国内向け油圧ショベル等の売上高は、サプライチェーン混乱の影響を受け、同25.6%減の85.33億円となった。海外向け油圧ショベル等は、欧米向けが堅調に推移する一方、その他の地域が伸び悩み、売上高は同7.3%減の63.05億円となった。
中国の売上高は同50.6%減の29.68億円、セグメント損失は9.72億円(前年同期は51.69億円の損失)となった。インフラ投資鈍化や地場メーカーの販売攻勢により、厳しい販売環境にて推移した。
その他の地域の売上高は同4.3%減の55.72億円、セグメント利益は0.49億円(前年同期は1.38億円の損失)となった。その他の地域においては、欧州等の一部地域において旺盛な需要はあったものの、他地域が伸び悩んだ。
2024年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.3%増の600.00億円、営業利益が同4.7%減の12.00億円、経常利益が同51.8%減の9.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.8%減の20.00億円を見込んでいる。
また同日、2023年3月期の通期業績については、中期経営計画にて目標の1つに掲げた収益性の改善が進み、前期から大幅に回復したため、1株当たりの配当金予想を前回公表の10.00円から30.00円に増配することを発表した。
なお、2024年3月期は中間配当を復活させ(20円)、通期で40円の増配予想としている。
《YI》
提供:フィスコ