本日の注目個別銘柄:山田コンサル、東海ソフト、日本色材など
<3382> 7&iHD 5636 -236
大幅反落。前日に23年2月期決算を発表、営業益は5065億円で前期比30.7%増、12-2月期も3割増を確保し、ほぼ市場想定並みの水準で着地。一方、24年2月期は5130億円で同1.3%増と増益率鈍化を見込み、市場予想も100億円強下回る。国内外コンビニ事業は順調推移の見通しで、ネガティブインパクトは乏しいが、業績懸念が乏しい小売セクターにあって、サプライズに乏しい決算に売りが先行する形に。
<2809> キユーピー 2200 -59
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表、営業利益は16.6億円で前年同期比75.4%の大幅減益となり、通期予想を従来計画の210億円から140億円、前期比45.0%減に下方修正している。鳥インフルエンザの感染拡大で鶏卵の需給逼迫が深刻な問題になっているもよう。また、市販用ドレッシングの需要回復も鈍いようだ。下方修正懸念は強かったとみられるが、悪材料出尽くしにまでは至っていない。
<9716> 乃村工芸 880 -6
伸び悩んで反落。前日に23年2月期決算を発表。営業利益は31.1億円で前期比42.7%減、3月8日に下方修正した水準で着地。一方、24年2月期は41億円で同31.7%増益に転じる見込み。インバウンドの回復やアフターコロナを見据えた投資回復による需要を見込むとしている。ただ、前期の下方修正前の予想水準が45億円であったことから、収益回復は想定よりも緩慢との見方が優勢になってきているもよう。
<4825> WNIウェザー 6610 +210
大幅反発。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は25.1億円で前年同期比18.5%増となり、上半期実績の同10.6%増から増益率は拡大する方向となった。通期計画32億円、前期比10.2%増は据え置いているが、超過達成確度なども高まる形のようだ。モバイル、航海、航空事業などが増収となり、開発体制の最適化などによって開発外注費なども減少しているようだ。調整が続く株価の見直しにつながっている。
<9842> アークランズ 1540 +32
大幅続伸。シティインデックスイレブンスが5.03%を保有する大株主に再度浮上したことが、前日提出された大量保有報告書で明らかになっている。保有目的は、投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこととしている。会社側の株主価値向上策の強化につながっていくとの期待が高まっているもようだ。22年10月にも大量保有が報告されており、その後はいったん保有比率が低下していた。
<4763> C&R社 2214 0
一時高値更新もいってこい。前日に23年2月期決算を発表、営業益は39.6億円で前期比16.0%増となり、24年2月期は45億円で同13.7%増を見込む。見通し数値は従来の中計目標数値。一方、23年2月期配当金は従来計画の23円から27円に増額し、前期比7円の増配に。また、配当方針を変更、配当性向を20%水準から30%水準に引き上げるため、24年2月期配当金は前期比14円増の41円を計画。
<7513> コジマ 537 -16
大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は従来予想の39億円から25億円、前年同期比47.5%減に、通期では84億円から50億円、前期比38.3%減に引き下げ。前年の巣ごもり需要やグリーン住宅ポイント制度に伴う需要の反動減による影響が想定以上に大きくなっているもよう。通期ガイダンスはコロナ禍前の水準も大きく下回っており、想定以上に需要環境は厳しいとの見方に。
<4792> 山田コンサル 1300 -158
急落で下落率トップ。前日に業績・配当予想の修正を発表。23年3月期営業利益は従来予想の27億円から28.5億円に上方修正。M&Aアドバイザリーなどの各種コンサルティングが順調推移となっているもよう。年間配当金も従来計画の47円から51円に引き上げ。ただ、第3四半期累計で23.2億円、前年同期比75.2%増だったため業績上振れは想定線、むしろ修正幅は想定よりも限定的との見方が先行。
<4430> 東海ソフト 999 +105
急伸。前日に第3四半期決算を発表、累計営業利益は6.8億円で前年同期比34.7%増となり、通期予想は従来の6.8億円から8.5億円に上方修正した。製品開発や設備投資のデジタル化の動きが活発で、関連するソフトウエア開発需要が非常に高い水準で推移しているもよう。トラブルや不採算案件なども少なくなっているもよう。また、年間配当金も従来計画の20円から30円にまで引き上げている。
<4920> 日本色材 1736 +181
急伸。前日に23年2月期の業績上方修正を発表している。経常利益は従来予想の1億円から1.5億円に引き上げ、前期は1.7億円の赤字であった。国内・海外の化粧品メーカーからの受注に回復の動きがあり、売上高・利益ともに想定を上回る状況となっているもよう。3期ぶりの黒字転換となる。マスク着用の緩和に伴い、今後は一段と事業環境が改善するとの期待も先行へ。
《ST》
提供:フィスコ