１２日の株式相場見通し＝反落、ＦＯＭＣ前の米株安を警戒

　１２日の東京株式市場は、リスク回避目的の売りに押され日経平均株価は反落となりそうだ。前週末９日の米国株市場では、ＮＹダウが３００ドルあまりの下落をみせたほか、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数も売りに押される展開となった。米国株市場は前週にリスクオフが鮮明となり、週間でＮＹダウの下げ幅は９５０ドルを上回った。ここにきてＦＲＢによる金融引き締めが長期化するとの見方が再び強まり、株価の重荷となっている。東京市場でも変調な米株市場を横目に投資家心理がやや冷え込んでいる。前週末の日経平均は目先リバウンド狙いの買いが入り大きく上昇したが、その反動もあってきょうは買い手控えムードが強まる公算が大きい。１３～１４日の日程で行われるＦＯＭＣを前に、この結果を見極めたいとの思惑から機関投資家もキャッシュポジションを高める動きが優勢となりそうだ。ただ、下値では押し目買いニーズも強く日経平均の下げ幅は限定的なものにとどまる可能性がある。また、個別株物色意欲は旺盛で引き続き中小型材料株にはテーマ買いの動きが期待される。

　９日の米国株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前営業日比３０５ドル０２セント安の３万３４７６ドル４６セントと反落。ナスダック総合株価指数は同７７．３８６ポイント安の１万１００４．６１７だった。

　日程面では、きょうは１１月の企業物価指数、１１月の工作機械受注額、１０～１２月の法人企業景気予想調査など。海外では１１月の米財政収支など。

出所：MINKABU PRESS