ブランディング Research Memo(7):将来の成長を見据え、提携やサービス開発を加速
■ブランディングテクノロジー<7067>の業績動向
3. 提携・新サービス
2023年3月期第2四半期は、将来の成長を見据えた提携やサービス開発を加速させた。トピックスとしては、シンフォニカルの設立と、新サービス「マーケティングイネーブルメントβ版」及び「住宅業界応援プロジェクト」が挙げられる。
(1) シンフォニカルの設立
同社は2022年10月、子会社のシンフォニカルを設立し、医療機関・医療関連ビジネスにおけるブランディング及びデジタルシフトに関する事業をシンフォニカルに移管した。歯科・医療業界に特化した専門ブランドを構築することで顧客に選ばれやすい環境を作ると同時に、医療専門のフロント人材を採用・育成することで専門性を高め競争力を強化する。また、経営責任の明確化を図るとともに、意思決定の迅速化、機動的な組織運営、経営資源の選択と集中の実現を目指す。なお、歯科・医療業界が特に専門性が高い分野であることから分社化しており、他分野では当面検討はしない方針だ。
(2) 「マーケティングイネーブルメントβ版」のリリース
2022年7月、新サービスとして「マーケティングイネーブルメントβ版」をリリースした。CMOなどマーケティング責任者の育成に課題を抱える企業向けに、教育プログラムをベースに未来のCMO人材を育成するコンサルティングサービスとなる。コンサルタントがメンターとなって未来のCMOと伴走しながら学習し、未来のCMOが自ら走り出せるような状態を作り出す。顧客にとって未来のCMOを育成できるサービスだが、必然的に同社との間口が広がりつながりも強まる仕組みとなっている。
(3) 「住宅業界応援プロジェクト」のリリース
2022年10月、新サービスとして「住宅業界応援プロジェクト」をリリースした。1社契約だと数100万円~数1,000万円かかる有名タレントとの広告掲載契約を同社が行い、利用企業を全国各エリア1業種1社に絞ることで、1社当たりの契約料金を150万円程度に抑える。これにより、中小・地方企業でも訴求効果の高い有名タレントを自社の広告に起用でき、ブランド力を強化できる。現状では不動産や工務店、住宅メーカーなどの住宅業界に限定して展開しており、公式アンバサダーである竹原慎二氏(元 WBA世界ミドル級チャンピオン)の肖像を、顧客のWebサイトや広告・宣伝ツール、営業用資料など幅広い範囲で活用している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
《NS》
提供:フィスコ