話題株ピックアップ【夕刊】(1):TKP、WSCOPE、ピジョン
■ティーケーピー <3479> 2,811円 +218 円 (+8.4%) 本日終値
ティーケーピー<3479>が急反発した。6日取引終了後、レンタルオフィス事業を運営する日本リージャスホールディングスを三菱地所<8802>に売却すると発表した。台湾のリージャスについては、リージャスブランドのマスターフランチャイザーであるスイスのIWGに売却する。これに伴い、23年2月期の連結業績予想を見直し、最終損益はこれまでの4億円の黒字から一転して、15億円の赤字(前期は32億1100万円の赤字)を見込む。最終赤字の見通しとなったものの、経営資源の選択と集中の動きを評価した買いが入ったようだ。売却に伴って、子会社株式譲渡損及び事業整理損を特別損失として計上する。一方、のれん及び顧客関連資産の償却がなくなることから、販売費及び一般管理費の負担が軽減するため、営業損益の見通しは20億円の黒字から31億円の黒字(前期は8億8300万円の赤字)に引き上げた。あわせて同社は21年2月に発行した第三者割当による行使価額修正条項付第8回新株予約権について、割当先の大和証券から全部を取得し、消却することを決めたとも発表した。
■ダブル・スコープ <6619> 1,800円 +115 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
ダブル・スコープ<6619>が全般軟調相場に逆行。前日に大幅安で1700円台を下回ったが、一転してきょうは大きく買い優勢に傾いている。同社は6日取引終了後、韓国の100%子会社が大手鉄鋼メーカーである韓国ポスコのアルゼンチン法人とBPED Substack(イオン交換膜スタックモジュール)の供給に関する基本合意書を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。契約金額は韓国子会社の来年度売上額の10%以上の規模になるとの見通しを示しており、株価を強く刺激する格好となった。
■ピジョン <7956> 2,163円 +75 円 (+3.6%) 本日終値
ピジョン<7956>は堅調。出産育児一時金に関して、政府が現状の42万円から、2023年度に50万円程度に引き上げる方向で調整に入ったと伝わっている。出産費用が上昇するなか、子育て世代の負担を軽減するのが狙いという。報道を手掛かりに、市場では育児用品最大手の同社をはじめ、子育て関連と位置付けられる銘柄への物色がみられている。乳幼児向け知育玩具などを手掛けるピープル<7865>が上昇。出産・育児に関連する情報メディアを運営するベビーカレンダー<7363>やカラダノート<4014>がしっかり。ベビーシッターの派遣事業を展開するポピンズ<7358>が高い。
■石原産業 <4028> 1,128円 +25 円 (+2.3%) 本日終値
石原産業<4028>が続伸。6日の取引終了後、兵庫県小野市に有機生産技術研究所(仮称)の設置を検討し、建設用地として土地を購入すると発表しており、好材料視された。グループの長期ビジョンに定めた有機化学事業の重点施策である「自社技術の練磨・進化による価値創造加速と成長路線復活」及び「主力製品の世界一低コスト製造と顧客への安定供給」の具体化策として取り組む。土地の取得金額は13億9000万円。なお、23年3月期業績への影響は軽微としている。
■クラレ <3405> 1,107円 +22 円 (+2.0%) 本日終値
クラレ<3405>が続伸。6日の取引終了後、活性炭及び関連製品全般について、23年1月1日出荷分から値上げすると発表しており、好材料視された。対象となるのは活性炭並びに活性炭繊維や不織布、浄水器用の成型体などその関連製品で、値上げ幅は石炭系活性炭が15%、ヤシ殻系活性炭及び関連製品が15~50%としている。活性炭の主要原料である石炭の需給バランスが世界的に逼迫し、価格が高騰するとともに、原料の安定調達が困難な状況となっていることや、ヤシ殻においても需給バランスの逼迫による価格の高止まりとともに、原料の安定調達が困難な状況が続いていることなどが要因としている。
■三井住友FG <8316> 4,671円 +75 円 (+1.6%) 本日終値
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株の目標株価を5100円から5500円に引き上げた。投資判断は「オーバーウエート」を継続した。11月14日発表の2000億円の自己株取得のうち1000億円は昨年発表分の未実行分で、今期分は1000億円にあたり、これが当面の需給をサポートする、と指摘。また、24年3月期の純利益予想は7721億円から8136億円に引き上げた。証券事業の利益改善が期待できるほか、消費者金融およびクレジットカード債権残高の増加が続くこと、更に国内大企業向け貸出のスプレッド改善の効果などがポジティブ要因に働く。配当利回りは5%前後と高く、減配の可能性は極めて低く、年間1000億円程度の自己株取得は継続するとみられる点などを同証券では評価している。
■オンワード <8016> 327円 +5 円 (+1.6%) 本日終値
オンワードホールディングス<8016>はしっかり。6日の取引終了後に発表した11月度月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比7.6%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に気温が高く推移したものの、上旬から中旬にかけてブラウス、ワンピース、ボトムスなどの中軽衣料や雑貨の販売が増加し、下旬から防寒衣料が本格的に立ち上がったことが寄与した。また、公式オンラインストア掲載の商品をリアル店舗に取り寄せて試着の上で購入できるOMOサービス「クリック&トライ」の利用者数も引き続き高水準で推移した。
■住友電気工業 <5802> 1,566円 +22 円 (+1.4%) 本日終値
送電関連株の一角が買われている。日本経済新聞が7日付朝刊で、経済産業省が示した送電線整備計画の素案の内容について「必要な投資額は概算で6兆~7兆円規模になる見通し」と報じており、これを受けて関連銘柄に関心が向いているようだ。電線大手の住友電気工業<5802>、フジクラ<5803>は証券会社の投資判断の影響もあり上昇。電線中堅の昭和電線ホールディングス<5805>、東電系電気工事大手の関電工<1942>も高い。送電線工事を手掛けるETSホールディングス<1789>は一時7%超高まで買われる場面があった。
■小野薬品工業 <4528> 3,394円 +43 円 (+1.3%) 本日終値
小野薬品工業<4528>は続伸。6日の取引終了後、米バイオテクノロジー企業のエクイリアム<EQ>との間で、抗CD6抗体「itolizumab」の開発・商業化に関する独占的オプション権付きアセット買収契約を締結したと発表。将来的な業績貢献への期待が高まっているようだ。同契約の締結に伴い、小野薬は契約一時金として35億円、オプション権行使料と開発マイルストンとして最大約180億円をエクイリアム社に支払う。オプション期間中はエクイリアム社が同抗体に関する全ての研究開発を実施し、小野薬がその費用を負担する。オプション権の行使後、小野薬は米国やカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで、適応症にかかわらず同抗体を商業化できる権利を取得する。
■プレイド <4165> 956円 +11 円 (+1.2%) 本日終値
プレイド<4165>は朝安スタートもその後プラスに転じた。この日の午前中、Webサイト改善・管理プロダクト「KARTE Blocks」が、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下の三井住友海上火災保険の運営する個人向け自動車保険を取り扱う公式ウェブサイトに導入されたと発表しており、好材料視された。確証がなく進められずにいたサイト改修案をハードル低くテストでき、顧客の反応をすぐにキャッチしながら、その反応を拠り所に改修案の本採用を決定できることが導入の決め手になったとしている。
株探ニュース
ティーケーピー<3479>が急反発した。6日取引終了後、レンタルオフィス事業を運営する日本リージャスホールディングスを三菱地所<8802>に売却すると発表した。台湾のリージャスについては、リージャスブランドのマスターフランチャイザーであるスイスのIWGに売却する。これに伴い、23年2月期の連結業績予想を見直し、最終損益はこれまでの4億円の黒字から一転して、15億円の赤字(前期は32億1100万円の赤字)を見込む。最終赤字の見通しとなったものの、経営資源の選択と集中の動きを評価した買いが入ったようだ。売却に伴って、子会社株式譲渡損及び事業整理損を特別損失として計上する。一方、のれん及び顧客関連資産の償却がなくなることから、販売費及び一般管理費の負担が軽減するため、営業損益の見通しは20億円の黒字から31億円の黒字(前期は8億8300万円の赤字)に引き上げた。あわせて同社は21年2月に発行した第三者割当による行使価額修正条項付第8回新株予約権について、割当先の大和証券から全部を取得し、消却することを決めたとも発表した。
■ダブル・スコープ <6619> 1,800円 +115 円 (+6.8%) 本日終値 東証プライム 上昇率7位
ダブル・スコープ<6619>が全般軟調相場に逆行。前日に大幅安で1700円台を下回ったが、一転してきょうは大きく買い優勢に傾いている。同社は6日取引終了後、韓国の100%子会社が大手鉄鋼メーカーである韓国ポスコのアルゼンチン法人とBPED Substack(イオン交換膜スタックモジュール)の供給に関する基本合意書を締結したことを発表、これを材料視する買いを呼び込んだ。契約金額は韓国子会社の来年度売上額の10%以上の規模になるとの見通しを示しており、株価を強く刺激する格好となった。
■ピジョン <7956> 2,163円 +75 円 (+3.6%) 本日終値
ピジョン<7956>は堅調。出産育児一時金に関して、政府が現状の42万円から、2023年度に50万円程度に引き上げる方向で調整に入ったと伝わっている。出産費用が上昇するなか、子育て世代の負担を軽減するのが狙いという。報道を手掛かりに、市場では育児用品最大手の同社をはじめ、子育て関連と位置付けられる銘柄への物色がみられている。乳幼児向け知育玩具などを手掛けるピープル<7865>が上昇。出産・育児に関連する情報メディアを運営するベビーカレンダー<7363>やカラダノート<4014>がしっかり。ベビーシッターの派遣事業を展開するポピンズ<7358>が高い。
■石原産業 <4028> 1,128円 +25 円 (+2.3%) 本日終値
石原産業<4028>が続伸。6日の取引終了後、兵庫県小野市に有機生産技術研究所(仮称)の設置を検討し、建設用地として土地を購入すると発表しており、好材料視された。グループの長期ビジョンに定めた有機化学事業の重点施策である「自社技術の練磨・進化による価値創造加速と成長路線復活」及び「主力製品の世界一低コスト製造と顧客への安定供給」の具体化策として取り組む。土地の取得金額は13億9000万円。なお、23年3月期業績への影響は軽微としている。
■クラレ <3405> 1,107円 +22 円 (+2.0%) 本日終値
クラレ<3405>が続伸。6日の取引終了後、活性炭及び関連製品全般について、23年1月1日出荷分から値上げすると発表しており、好材料視された。対象となるのは活性炭並びに活性炭繊維や不織布、浄水器用の成型体などその関連製品で、値上げ幅は石炭系活性炭が15%、ヤシ殻系活性炭及び関連製品が15~50%としている。活性炭の主要原料である石炭の需給バランスが世界的に逼迫し、価格が高騰するとともに、原料の安定調達が困難な状況となっていることや、ヤシ殻においても需給バランスの逼迫による価格の高止まりとともに、原料の安定調達が困難な状況が続いていることなどが要因としている。
■三井住友FG <8316> 4,671円 +75 円 (+1.6%) 本日終値
三井住友フィナンシャルグループ<8316>が続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は6日、同社株の目標株価を5100円から5500円に引き上げた。投資判断は「オーバーウエート」を継続した。11月14日発表の2000億円の自己株取得のうち1000億円は昨年発表分の未実行分で、今期分は1000億円にあたり、これが当面の需給をサポートする、と指摘。また、24年3月期の純利益予想は7721億円から8136億円に引き上げた。証券事業の利益改善が期待できるほか、消費者金融およびクレジットカード債権残高の増加が続くこと、更に国内大企業向け貸出のスプレッド改善の効果などがポジティブ要因に働く。配当利回りは5%前後と高く、減配の可能性は極めて低く、年間1000億円程度の自己株取得は継続するとみられる点などを同証券では評価している。
■オンワード <8016> 327円 +5 円 (+1.6%) 本日終値
オンワードホールディングス<8016>はしっかり。6日の取引終了後に発表した11月度月次売上概況で、既存店売上高が前年同月比7.6%増と9カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。全国的に気温が高く推移したものの、上旬から中旬にかけてブラウス、ワンピース、ボトムスなどの中軽衣料や雑貨の販売が増加し、下旬から防寒衣料が本格的に立ち上がったことが寄与した。また、公式オンラインストア掲載の商品をリアル店舗に取り寄せて試着の上で購入できるOMOサービス「クリック&トライ」の利用者数も引き続き高水準で推移した。
■住友電気工業 <5802> 1,566円 +22 円 (+1.4%) 本日終値
送電関連株の一角が買われている。日本経済新聞が7日付朝刊で、経済産業省が示した送電線整備計画の素案の内容について「必要な投資額は概算で6兆~7兆円規模になる見通し」と報じており、これを受けて関連銘柄に関心が向いているようだ。電線大手の住友電気工業<5802>、フジクラ<5803>は証券会社の投資判断の影響もあり上昇。電線中堅の昭和電線ホールディングス<5805>、東電系電気工事大手の関電工<1942>も高い。送電線工事を手掛けるETSホールディングス<1789>は一時7%超高まで買われる場面があった。
■小野薬品工業 <4528> 3,394円 +43 円 (+1.3%) 本日終値
小野薬品工業<4528>は続伸。6日の取引終了後、米バイオテクノロジー企業のエクイリアム<EQ>との間で、抗CD6抗体「itolizumab」の開発・商業化に関する独占的オプション権付きアセット買収契約を締結したと発表。将来的な業績貢献への期待が高まっているようだ。同契約の締結に伴い、小野薬は契約一時金として35億円、オプション権行使料と開発マイルストンとして最大約180億円をエクイリアム社に支払う。オプション期間中はエクイリアム社が同抗体に関する全ての研究開発を実施し、小野薬がその費用を負担する。オプション権の行使後、小野薬は米国やカナダ、オーストラリア、ニュージーランドで、適応症にかかわらず同抗体を商業化できる権利を取得する。
■プレイド <4165> 956円 +11 円 (+1.2%) 本日終値
プレイド<4165>は朝安スタートもその後プラスに転じた。この日の午前中、Webサイト改善・管理プロダクト「KARTE Blocks」が、MS&ADインシュアランスグループホールディングス<8725>傘下の三井住友海上火災保険の運営する個人向け自動車保険を取り扱う公式ウェブサイトに導入されたと発表しており、好材料視された。確証がなく進められずにいたサイト改修案をハードル低くテストでき、顧客の反応をすぐにキャッチしながら、その反応を拠り所に改修案の本採用を決定できることが導入の決め手になったとしている。
株探ニュース