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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):LIEH、住石HD、SMN

LIEH <日足> 「株探」多機能チャートより
■エルアイイーエイチ <5856>  64円  +11 円 (+20.8%)  本日終値
 エルアイイーエイチ<5856>が急伸。6日の取引終了後、23年3月期第3四半期業績に特別利益を計上する見込みであると発表したことが好感された。第2四半期に計上した訴訟損失引当金1億8100万円について、その全額の戻し入れを行い特別利益に計上するという。なお、23年3月期業績予想への影響は現在精査中としている。

■住石ホールディングス <1514>  419円  +49 円 (+13.2%)  本日終値
 住石ホールディングス<1514>が急騰。6日取引終了後、著名投資家の井村俊哉氏が、住石HD株を買い増したことが、同日に関東財務局に提出された変更報告書で明らかになった。需給面での思惑が広がるなか、短期の値幅狙いの買い注文が集まったようだ。報告書によると、井村氏の保有割合は9.87%から12.71%に上昇した。報告義務発生日は11月29日。

■SMN <6185>  500円  +43 円 (+9.4%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 SMN<6185>が急伸。同社は6日、大日本印刷<7912>及び読売新聞東京本社(東京都千代田区)と、テレビ、新聞、出版物(雑誌など)に接するユーザーの行動データに基づく新たな広告サービス「Media X」の運用で協業することに合意したと発表。読売新聞グループの新聞読者をベースとした420万IDのデータ基盤「yomiuri ONE」と、SMNが活用可能なインターネット接続テレビ約900万台の視聴データ「Connected TV Data Bridge」は既に連携しており、ここに会員数760万人の大日印グループのハイブリッド型総合書店「honto」のアクセスデータを新たに連携。これにより、マスメディアを横断するデータマーケティングを実現するとしている。

■サイバー・バズ <7069>  1,590円  +111 円 (+7.5%)  本日終値
 サイバー・バズ<7069>が7日ぶりに反発。午前10時ごろ、配信プラットフォームを運営する子会社WithLIVEと連携し、タレントやアーティストと1対1のライブトークやオンラインイベントが行える各種オリジナルメニューの提供を開始すると発表しており、好材料視された。WithLIVEの運営する「WithLIVE」は、タレントやアーティストとファンがオンラインでつながり、1対1のライブトークやライブ配信が行えるサービスを展開している。同サービスと連携し、タレントやインフルエンサーによるリッチなCLOSED商品紹介イベントや広告主主催のセキュリティーの高い発売前商品発表イベントなどを提供する方針で、アーティストやタレントなどとの1on1チケットを盛り込むことで、通常のSNSプレゼントキャンペーンより、参加者の増加や熱量の高い拡散力が高い企画になることが期待できるとしている。

■Jテック・C <3446>  1,955円  +132 円 (+7.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 ジェイテックコーポレーション<3446>が6日ぶりに急反発。足もとで個別材料株物色の流れが復活しており、ここ調整色を強めていた同社株にもリバウンド狙いの買いが流入した。高精度X線集光ミラーや自動細胞培養装置などの理化学機器を製造するが、X線集光ミラーは半導体業界の次世代EUV露光装置向けへの展開が見込まれており、具体的にはオランダの露光装置大手ASMLホールディング<ASML>からの受注に期待が高まっている。一方、装置メーカーとしての実力も発揮している。SiCやGaNなどを素材とした次世代パワー半導体の製造工程で、同社独自のCARE加工技術を駆使した次世代半導体ウエハー研磨装置の開発を進め、オーダーメイド受注のため製品は手元にはないが「技術的には開発に成功している段階にある」(会社側)としている。

■FIG <4392>  460円  +30 円 (+7.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 FIG<4392>が大幅高で3連騰。9月15日につけた年初来高値441円を上抜き新高値圏に突入した。同社はモバイルクリエイトと石井工作研究所が中心となって共同持ち株会社の形態で発足された会社だが、両社の事業領域であった移動体通信システム開発や、半導体関連装置及び半導体基板事業が収益基盤となっている。高度な技術力をロボティクス分野に生かし、2015年以降はその延長線上にあった産業用ドローン分野にも参入、実績を重ねている。国土交通省が5日、ドローンの機体が操縦者に視認できない状態でも住宅地などで飛ばせるよう規制を緩和したことで、今後は物流手段としてドローンが活躍するための環境整備が進みそうだ。同社はその関連有力株として頭角を現している。また、足もとの業績も絶好調。22年12月期営業利益は前期比77%増の10億円を見込んでおり、好業績を改めて見直す動きも株価上昇を後押ししている。

■リファバスG <7375>  2,347円  +124 円 (+5.6%)  本日終値
 リファインバースグループ<7375>が3日ぶりに急反発。6日取引終了後、廃車から回収したエンジン部品のインテークマニホールドを原料とする再生ナイロン樹脂を開発したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。インテークマニホールドはエンジンに空気を供給する部品。発表資料によると、乗用車では多くの車種でガラス繊維強化ナイロン樹脂製のインテークマニホールドが搭載されており、年間6000トン以上が廃棄されていると考えられているという。最終的には焼却されており、素材としてリサイクルされることはなかったとしている。

■ビリングシステム <3623>  1,682円  +78 円 (+4.9%)  本日終値
 ビリングシステム<3623>は全般地合い悪に抗して上値追い継続、1600円台で目先筋の売り物をこなし頑強な値動きを示している。ネット決済サービスの収納代行を手掛けるが、同社が提供する決済アプリ「PayB(ペイビー)」はデビット機能を有しチャージ不要な点を強みに需要開拓が進んでおり、特に地方公共団体との連携が強力だ。厚生労働省からは国民年金のスマートフォンによる支払いに関連した業務を受注したが、公的機関向けでの実績が、今後デジタル円などの官民を挙げた取り組みでの活躍余地につながるとの見方が広がった。株価は11月30日のマド開け急騰後も継続的な買いが流入、テーマ買いの動きに乗っている。

■プロパティエージェント <3464>  1,275円  +44 円 (+3.6%)  本日終値
 プロパティエージェント<3464>が8日ぶりに反発。この日の寄り前、子会社DXYZの顔認証プラットフォーム「FreeiD」が、三菱地所<8802>のスマートホームサービス「HOMETACT」との連携を開始したと発表しており、好材料視された。なお、「HOMETACT」が顔認証サービスと連携するのは、「FreeiD」が初としている。また、6日の取引終了後には自社株買いを実施すると発表しており、これも好感されている。上限を5万株(発行済み株数の0.68%)、または5000万円としており、取得期間は22年12月7日から23年3月31日まで。資本効率の向上による株主への利益還元を図るとともに、経営環境の変化に応じた機動的な資本政策の遂行を可能とするためとしている。

■HPCシステムズ <6597>  2,095円  +55 円 (+2.7%)  本日終値
 HPCシステムズ<6597>が3日ぶりに反発。6日の取引終了後、東日本電信電話(東京都新宿区、NTT東日本)が提供中の企業向けマネージド・ローカル5Gサービス「ギガらく5G」の再販契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約に基づき、NTT東日本の「ギガらく5G」の提供を開始するとともに、ローカル5G無線局免許取得を希望する顧客へきめ細かい個別サポートサービスを提供し、HPCシスが開発した国内5G通信対応のオールインワンエッジコンピューター「Edge Tank」やCTO技術を応用した各種ソリューションを組み合わせて販売するとしている。

■AIPF <7345>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 アイ・パートナーズフィナンシャル<7345>はストップ高。午前11時ごろ、子会社AIPコンサルタンツがオリックス銀行(東京都港区)と信託契約代理店の業務委託契約を締結したと発表しており、好材料視された。今回の契約締結により、AIPコンサルはオリックス銀行の遺言代用信託「未来に託す」の取り扱いを開始する。「未来に託す」は、申込人に相続が発生してから最短5営業日で受取人に金銭を渡すことが可能で、葬儀費用などの急な支払いや遺族の生活などに備えることが可能。預かった金銭はオリックス銀行が元本を保証し、生前中は年1回、予定配当率に応じた配当金を支払う。なお、AIPコンサルとオリックス銀行は今後も円滑な資産承継をサポートする金融商品・サービスを提供するとしている。

●ストップ高銘柄
 AIPF <7345>  569円  +80 円 (+16.4%) ストップ高   本日終値
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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