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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3423 エスイー

東証S
261円
前日比
+2
+0.77%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
26.2 0.73 4.98 1,465
時価総額 81.6億円
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【杉村富生の短期相場観測】 ─国際商品市況高騰、インフレ進行に備えを!


「国際商品市況高騰、インフレ進行に備えを!」

●世界は「ロシア抜き」の体制を構築!

 マーケットは相変わらず、ウクライナ情勢に振り回されている。しかし、世界経済、金融市場は急速に、「ロシア抜き」の体制を構築しつつある。ロシアは一段と孤立する。ルーブルは急落、対外債務はデフォルト(債務不履行)に陥る可能性があろう。銀行の経営危機など金融システム不安は高まる。すでに、取り付け騒ぎが起こっている。

 プーチン大統領は強気姿勢を崩していないが、2月24日の侵攻以来、誤算の連続ではイライラが募るばかりだと思う。目つきがおかしい。ウクライナのゼレンスキー大統領はロシア軍の死者が9000人に達していると明らかにしている。SWIFT(国際銀行間通信協会)からの締め出し、主要国の中銀による外貨準備の凍結などの「大きな制裁」もそうだが、ウクライナ軍の抵抗の激しさは想定外だろう。

 ウクライナはNATO(北大西洋条約機構)に加盟していないものの、アメリカ、イギリス、ドイツなど西側陣営は最新鋭の対戦車ミサイル「ジャベリン」をはじめ、地対空ミサイル「スティンガー」(ともに携行型)を提供するなど、全面支援の構えだ。中立国のスイス、フィンランド、スウェーデンもウクライナへの武器供与を発表している。

 ロシアは世界を敵に回してしまった。とはいえ、ロシアは資源・エネルギー、小麦などの主要な輸出国である。特に、欧州は天然ガスの35%をロシアに依存している。原油(WTI)は1バレル=115ドル台に乗せてきており、国際商品市況の高騰は避けられない。そう、インフレ進行である。利上げ圧力は継続する。

●環境激変に対応できる銘柄を狙う!

 すでに、NEXT NOTES ドバイ原油先物 ダブル・ブル ETN <2038> [東証N]、WisdomTree 小麦上場投資信託 <1695> [東証E]などが人気を集めている。さらに、環境激変に対応できるINPEX <1605> 、住友金属鉱山 <5713> 、商船三井 <9104> 、三菱商事 <8058> はポートフォリオの核になろう。

 一方、企業業績は2023年3月期に投資家の関心が移っている。調査機関予想の増益額ランキングをみると、ホンダ <7267> 、デンソー <6902> 、アイシン <7259> などの自動車セクター、JR東海 <9022> 、ANAホールディングス <9202> 、オリエンタルランド <4661> などのリオープニングセクターが上位にランクされている。

 値動きの良さではエスイー <3423> [JQ]、セキュア <4264> [東証M]、東邦金属 <5781> [東証2]などに注目できる。エスイーは橋梁更新工事向けの落橋防止装置が好調だ。現在、国内に橋梁は73万橋ある。このうち、設置後50年を経過したものが4割に達するという。この更新需要がロングランに見込める。足元の業績は好調だ。1株利益は2022年3月期が37.4円(前期は21.1円)を見込み、調査機関では23年3月期を41.5円と予想している。時価のPERは11倍前後にすぎない。株価材料的にはCO2 (二酸化炭素)、放射性物質を発生させないクリーンな「プラズマ発電」の技術開発(実証実験)が最終段階を迎えているという。

2022年3月4日 記

株探ニュース

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