海運株が軒並み高で業種別値上がり率トップ、超低PERで押し目買い誘導
日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高。業種別値上がり率でトップとなっている。前日の米国株市場では取引後半になって値を消し、ハイテク株への売り圧力が改めて浮き彫りとなるなか、ナスダック総合株価指数は一段と下値を探る展開となった。一方で景気敏感株の一角には買い戻しの動きも観測されている。金利上昇局面では高PERのグロース株には逆風が強いが、株価指標の割安なバリュー株は相対的に有利とみられている。海運セクターは大手3社のPERがいずれも前日時点で2倍を下回る超割安圏にあり、配当利回りも高いことで押し目買いの対象としてマークされやすい。ただ、バルチック海運指数は今月7日から直近26日まで14日連続で下落するなど、海運市況の停滞感は警戒材料となっており、上値を買い進む動きも限定的となっている。
出所:MINKABU PRESS
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