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【特集】ストップ安なしのアメ株、“ホームランよりヒット狙い”でFIRE実現

いくぜ、アメ株! 二刀流の極め技 サビネコスキーさんの場合-第1回

登場する銘柄
ブロック<SQ>、エヌビディア<NVDA>、スポティファイ<SPOT>、ザ・トレード・デスクA<TTD>、データドッグ<DDOG>、アトラシアン<TEAM>、アップル<AAPL>

取材/真弓重孝・富田祥平、編集・構成/真弓重孝(株探編集部)

【タイトル】サビネコスキーさん(ハンドルネーム・50代・男性・専業投資家):
公務員から外資系コンサル企業を経てソフトウエア企業へと転職し、持ち株会で取得していた株式を売却して独立。ヘッドハンティング業をしながら兼業で株式投資を開始した。
自作したPCの部品としてエヌビディア<NVDA>やインテル<INTC>の製品を使っていたことがきっかけで2016年頃にアメ株をスタート。投資スタイルはIT系の優良銘柄かつ株価が上昇基調のものをトレードして、細かくリターンを積み重ねていくこと。趣味はクレー射撃。

今回登場するサビネコスキーさん(ハンドルネーム)は、50代でFIRE(Financial Independence, Retire Early)を実現し、現在は投資収益をベースに生活している専業投資家さんだ。運用している資産は1億円ほどで、含み益も考慮して獲得した累計リターンは約6000万円となる。

アメ株でFIRE達成と聞くと、以前に紹介したYasuさん(ハンドルネーム)のようにGAFAM *のような大化け成長株を長期保有で、大きなリターンを狙う投資スタイルの人と思うかもしれない。

*GAFAMはグーグルの親会社のアルファベット、アップル、旧フェイスブックのメタ・プラットフォームズ、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフトの略


だが、今回登場するサビネコスキーさんは、ホームランを狙うよりヒットを連発するという投資スタイルで成功を収めてきた。

具体的には、10%程度のリターンをコツコツと稼ぐことで年間のリターン目標を達成するというもの。目標とするリターンは運用額の約10%、つまり1000万円ほどとなる。2020年に比べると騰勢が落ちた昨21年も、コツコツとリターンを稼ぎこの目標を達成している。

また、サビネコスキーさんはこの投資スタイルを維持するために、ポートフォリオ内の含み損をできる限り減らし、メンタルを安定させるという取り組みもあわせて行っている。

運用資産の拡大につながったのは、中小企業向け決済サービスのブロック<SQ>(当時のスクエア)やアメ株投資を始めるきっかけとなった画像処理半導体大手のエヌビディア<NVDA>、スポティファイ<SPOT>、そしてアップル<AAPL>などおなじみGAFAMの銘柄だ。

2つの銘柄とも各々で2度の取引を行い、累計で得たリターンは、ブロックでは300万円、エヌビディアでは100万円ほどになる。また、アップルでも含み益を考慮して累計で300万円ほどのリターンを獲得することに成功している。

2回シリーズで紹介するサビネコスキーさんの初回は、まずはこまめにリターンを狙っていくコツコツトレードの中身について紹介していこう。

優良銘柄の値動きに沿ってコツコツリターンを稼ぐ

サビネコスキーさんのトレード手法を改めて紹介すると、主に自分の知見が生かせるIT系の銘柄の中からビジネスモデルや業績などを把握して、株価が上昇トレンドとなったら値動きに沿ってコツコツとリターンを稼ぐ手法だ。

このトレード手法の成功例がアメ株投資をスタートした2016年にトレードしたエヌビディアだ。11月30日に取得し、12月15日に売却して約60万円のリターンを獲得している。

同社に目をつけたきっかけは自作しているPCのパーツとして同社の製品を利用していたから。製品の使い勝手の良さは自身で熟知しており、良い製品を製造する同社に投資してみようと思ったそうだ

取得するポイントとなったのは、株価が上昇基調であったこと。直近の決算が11月10日に発表されており、17年1月期第3四半期決算では売上高が前年同期比54%増、営業利益も同161%増と好決算であったことで株価は当時窓を開けて上昇、その後上昇トレンドを継続していた。

■『株探米国株』で確認できるエヌビディアの週足チャート(16年10月~17年12月)
【タイトル】

注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、
同値は「グレー」。以下同


こうした点を評価し11月30日に取得。5%程度のリターンとなったことで売却を決め、約60万円のリターンを獲得した。また、17年10月19日にも再度取得し、11月17日に売却をして約40万円のリターンを獲得している。

2度目のエヌビディア取得と共に保有を始めたのが、中小企業向けに決済サービスを提供しているブロック(当時のスクエア)だ。同社でも2度リターンを獲得している。

同社は最近ビットコインを含むブロックチェーン事業にも注力しており、社名をスクエアからブロックへと変えたのもブロックチェーンにちなんだもの。

ブロックのビジネスの特徴は決済端末「Square Register」を通した支払い代行以外にも、同社の端末を使うことで勤怠管理や会計処理、領収書の発行などのさまざまな手続きをひとまとめに処理できることだ。

サビネコスキーさんはこうした同社の特徴に加え、株価が上昇トレンドであることを評価し17年10月19日に同社株を取得。11月17日で売却し180万円のリターンを獲得した。その後も18年6月1日に再度取得し、7月24日に売却して約115万円のリターンを獲得とコツコツ投資の本領を発揮している。

■ブロックの週足チャート(17年4月~18年8月)
【タイトル】

こうして複数回トレードを行う銘柄以外にも、コロナ禍では20年6月に

音楽ストリーミングサービスを運営するスポティファイ<SPOT>、
クラウドデータ分析をいかした広告サービスのザ・トレード・デスクA<TTD>、
開発者やIT運用チーム向けに、クラウドベースの監視・分析プラットフォームを提供するデータドッグ<DDOG>、

――などの銘柄をトレードした。

スポティファイでは約70万円、トレード・デスクでは約80万円、データドッグでは約10万円のリターンを上げた。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



 

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