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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:牧野フ、ディーエヌエ、BASE

牧野フ <日足> 「株探」多機能チャートより
■牧野フライス製作所 <6135>  9,250円  +1,500 円 (+19.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 牧野フライス製作所<6135>はカイ気配を切り上げている。ニデック<6594>が27日、牧野フに対し、完全子会社化を目的に1株1万1000円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表した。牧野フの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となっている。買付予定数の下限は1169万4400株(自己株式を除いたベースで所有割合50.00%)で、上限は設定しない。ニデックはTOBへの賛同を得るための時間を確保したうえで、2025年4月4日のTOB開始を想定する。牧野フの前日終値は7750円。ニデックはこれまでM&Aを通じ工作機械事業の強化を図ってきたが、国内工作機械大手の牧野フを買収することで、更なる事業拡大を狙う。TOBが成立した場合は、所定の手続きを経て、牧野フは上場廃止となる見込み。東京証券取引所はニデックの公表を受け、牧野フの株式売買を午前8時30分から午前8時45分の間、一時停止した。

■ディー・エヌ・エー <2432>  3,060円  +365 円 (+13.5%)  11:30現在  東証プライム 上昇率2位
 ディー・エヌ・エー<2432>はカイ気配スタート。26日取引終了後、ゲーム事業で大幅な業績変動が生じる見込みになったと発表した。同事業の25年3月期第3四半期の売上高を250億円以上とし、第1四半期(112億円)や第2四半期(113億円)と比べ急拡大する見通しを示しており、これを好感した買いを集めている。10月30日からスマートフォン向けポケモンカードゲーム「Pokemon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)」のサービスを正式に開始し、全世界累計6000万ダウンロードを突破する(12月12日公表)など順調に推移していることが寄与する。通期の連結業績予想は非開示としているが、ゲーム事業については前期比で増収増益の見込みとしている。

■BASE <4477>  337円  +30 円 (+9.8%)  11:30現在
 BASE<4477>が大幅高している。26日の取引終了後、日本成長投資アライアンス(JGIA、東京都港区)傘下のJG27によるEストアー<4304>の完全子会社化を目的とするTOBを含む一連の取引完了後、JG27からEストアー株式のすべてを取得し子会社化すると発表しており、好材料視されている。BASEのEC・決済・金融に関する課題解決の強みやEストアーが提供するサービスの強みを生かすことで、Eストアーが「Eストアーショップサーブ」の加盟店に提供する付加価値を更に向上させることが可能であると判断したという。株式取得は25年7月中旬の予定。なお、同件に伴う24年12月期業績予想の変更はないとしている。

■科研製薬 <4521>  4,497円  +323 円 (+7.7%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 科研製薬<4521>がカイ気配スタートで大幅高。関節機能改善剤や爪白癬治療薬など皮膚・整形外科領域で強みを持つ旧リケングループの名門だが、グローバル展開に傾注し足もとの業績も絶好調に推移している。26日取引終了後に、米ジョンソン・エンド・ジョンソン<JNJ>とアトピー性皮膚炎などに対する新薬候補として開発中のSTAT6阻害剤に関するライセンス契約を締結したことを発表。今期中に契約一時金3000万ドルを受領するほか、今後の開発の進捗および売上高目標の達成に応じて最大で12億1750万ドルのマイルストーン収入、ロイヤリティを受け取る可能性がある(受け取る権利を有する)ことを開示した。これが足もとの株価を強く刺激する格好となった。

■サンバイオ <4592>  772円  +54 円 (+7.5%)  11:30現在
 日経平均株価が一時400円を超す上昇となり、4万円の大台に乗せた。株価指数の上昇率では東証グロース市場250指数が前日比で2%を超え、小型成長株の物色意欲の高まりが鮮明となっている。この日から受け渡しベースで2025年の新年相場入りとなる。節税を目的とした損益通算の売りが前日までに一巡し、グロース市場全体で需給環境が好転に向かうとの期待感を支えに、個人投資家の資金が流入しているようだ。サンバイオ<4592>やHeartseed<219A>、ジーエヌアイグループ<2160>が急伸。タイミー<215A>やエヌ・ピー・シー<6255>、インテグラル<5842>などが大幅高となっている。

■サムティR <3459>  94,000円  +2,400 円 (+2.6%)  11:30現在
 サムティ・レジデンシャル投資法人<3459>は4日続伸。26日取引終了後、資産の譲渡に伴い、25年1月期(6カ月決算)の運用状況の予想を上方修正すると発表。純利益を21億2200万円から26億2200万円へ引き上げた。分配金(利益超過分を含む)も2749円から3109円に増額した。これが好感されている。

■ティーケーピー <3479>  1,245円  +27 円 (+2.2%)  11:30現在
 ティーケーピー<3479>が続伸している。26日の取引終了後、システムソフト<7527>及びAPAMAN(東京都千代田区)が展開するレンタルオフィス事業「fabbit」を会社分割により25年2月28日付で承継すると発表しており、好材料視されている。fabbit事業は、レンタルオフィス、コワーキングスペース、バーチャルオフィス、会議室、イベントスペース、これらに関わるフランチャイズの各事業を運営する事業。TKPは今後、「fabbit」と共同で新たな出店を進めることに加えて、TKPの貸会議室の稼働状況に応じてフレキシブルに「fabbit」へ転換する施策や、TKP施設の共有部を「fabbit」のラウンジとして活用するなど、多角的な取り組みを進めるとしており、これにより27年までに100拠点の出店を目指すとしている。なお、25年2月期業績への影響は精査中としている。

■名糖産業 <2207>  1,980円  +25 円 (+1.3%)  11:30現在
 名糖産業<2207>はしっかり。26日取引終了後、新工場の建設を発表した。デキストラン硫酸ナトリウムの需要拡大に伴い、増産体制の構築と継続的な安定生産を実現するため。同社の枇杷島工場の敷地内(旧食品工場跡地)に建設する。総投資額は33億9300万円。

■中電工 <1941>  3,335円  +35 円 (+1.1%)  11:30現在
 中電工<1941>はしっかり。26日取引終了後、50万株(自己株式を除く発行済み株数の0.92%)を上限に27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表した。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、中電工は27日に買い付けを実施し、42万8700株を取得した。

■椿本チエイン <6371>  1,940円  +10 円 (+0.5%)  11:30現在
 椿本チエイン<6371>が続伸している。26日の取引終了後、自社株503万900株(発行済み株数の4.5%)を25年3月31日付で消却すると発表しており、手掛かり材料視されている。

■DIC <4631>  3,376円  -165 円 (-4.7%)  11:30現在  東証プライム 下落率6位
 DIC<4631>やセプテーニ・ホールディングス<4293>、大倉工業<4221>といった12月期決算銘柄に安いものが目立つ。きょう27日は12月期末の配当と株主優待の権利落ち日にあたることから、処分売りの動きが優勢となっているようだ。日本パワーファスニング<5950>、デジタルホールディングス<2389>、リリカラ<9827>、小野測器<6858>なども下落している。

■クスリアオキ <3549>  3,191円  -60 円 (-1.9%)  11:30現在
 クスリのアオキホールディングス<3549>が軟調推移。同社は26日の取引終了後、25年5月期第2四半期累計(5月21日~11月20日)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.6%増の2428億2600万円、営業利益は同85.5%増の126億5100万円、最終利益は同2.5倍の86億2200万円となった。大幅増益で着地したものの、有償ストックオプションの行使に伴う株式報酬費用を除いたベースで営業利益は同1.6%増の130億4400万円で、営業増益率は第1四半期と比較して鈍化したほか、最終利益は同4.5%減の90億1500万円となった。株式市場では利益水準に対する物足りなさが意識され、売りに押される形となったようだ。同社は8月以降、食品スーパーを展開する木村屋やママイを吸収合併し、ムーミー(香川県高松市)のスーパーマーケット7店舗を取得した。中間期の売上総利益率は前年同期比で低下している。

■ピアラ <7044>  295円  +64 円 (+27.7%) 一時ストップ高   11:30現在
 ピアラ<7044>が急反騰している。26日の取引終了後、ジーニー<6562>と資本・業務提携すると発表したことが好感されている。ジーニーを割当先として、払込期日を25年2月3日とする12万9300株の第三者割当増資を実施する。両社は既にジーニーが提供するチャットプロダクトなどの拡販において提携を行っているが、生成AI開発をはじめとするジーニーグループの技術力を生かしてピアラのマーケティング業務のDXを推進することで、両社の企業価値の発展に寄与できると判断した。また、ジーニーのグループ会社であるJAPAN AIの持つ最先端のAI技術を用いることで、これまで以上に費用対効果の高いソリューションの提供が可能となるとしている。なお、同件によりジーニーのピアラ株式所有割合は3.39%になる。

■fonfun <2323>  863円  +97 円 (+12.7%)  11:30現在
 fonfun<2323>が急反発している。26日の取引終了後、25年1月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これを好感した買いが入っている。投資単位を引き下げることで投資家により投資しやすい環境を整えるとともに、株式の流動性の向上と投資家層の更なる拡大を図ることが目的という。

■メタリアル <6182>  721円  +57 円 (+8.6%)  11:30現在
 メタリアル<6182>は反発。26日取引終了後、STUDIO55(東京都港区)の株式を取得し、子会社化すると発表した。STUDIO55は建築デザインのVR・CG・BIM分野で高度な専門技能と広範な顧客基盤を持つ。M&Aの発表を好感した買いが入っている。

■Eストアー <4304>  1,504円  +300 円 (+24.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 Eストアー<4304>がストップ高の1504円でカイ気配となっている。26日の取引終了後、投資ファンドの日本成長投資アライアンス(JGIA、東京都港区)が傘下のファンドであるJG27を通じ、EストアーにTOBを実施すると発表したことを受けて、TOB価格1953円にサヤ寄せする格好となっている。最終的にJG27がEストアーの完全子会社であるコマースニジュウイチを取得し、BASE<4477>がEストアーを取得する取引の一環として実施される予定で、買付予定株数は346万5365株(下限170万9900株、上限設定なし)。25年3月4日をメドに買い付けを開始する予定となっている。TOB成立後、Eストアーは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は12月26日付でEストアー株式を監理銘柄(確認中)に指定した。なお、EストアーはTOBに対して賛同の意見を表明している。

●ストップ高銘柄
 アルピコHD <297A>  321円  +80 円 (+33.2%) ストップ高   11:30現在
 フォルシア <304A>  5,040円  +700 円 (+16.1%) ストップ高   11:30現在
 日本オーエー研究所 <5241>  1,582円  +282 円 (+21.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 visumo <303A>  1,636円  +300 円 (+22.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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