武田薬---急落、オレキシン作動薬TAK-994の進捗を嫌気
武田薬<4502>は急落。経口投与可能なオレキシン2型受容体選択的作動薬であるTAK-994の臨床第2相試験において、安全性シグナルの存在が明らかになったことを発表。緊急予防策として患者への投与を中断し、臨床第2相試験を予定より早く終了することを決定した。安全性シグナルとは、今まで知られていなかったか又は根拠が不十分なため追加の調査・研究を必要とする、医薬品との関連が疑われる有害事象に関する情報のこと。同薬は、睡眠・覚醒サイクルが変化する慢性神経疾患であるナルコレプシータイプ1(NT1)の患者を対象に、日中の過度の眠気(EDS)の治療薬として開発中のもの。業績へのインパクトは明確ではないが、地合いの悪化もあり、先行き不透明感が嫌気されているようだ。
《YN》
提供:フィスコ