【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

■セーフィー <4375> 783円 (+43円、+5.8%)
セーフィー <4375> [東証G]が急反発。同社は25日午前11時ごろ、ネットワーク接続型ストレージ製品「Safie Trail Station(セーフィートレールステーション)」の提供を開始すると発表。これが材料視されたようだ。この製品は、既設のIPカメラ(ネットワークカメラ)への接続により、セーフィーの クラウドサービス環境下での映像視聴を可能にするもの。これにより、各拠点の状況に応じて既設カメラと新規カメラを組み合わせた柔軟なシステム構築が可能になり、複数拠点の一元管理が実現できるとしている。
■マイクロアド <9553> 312円 (+17円、+5.8%)
マイクロアド <9553> [東証G]が急反発。同社は25日、子会社のNew Bがスギホールディングス <7649> [東証P]傘下のスギ薬局と提携し、中国シニアマーケット向けの訪日インバウンドプロモーションサービスを開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。具体的には、ツアー客をスギ薬局の店舗に直接送客するほか、旅マエ施策(多角的な事前プロモーションによる商品の認知獲得)や旅アト施策(効果検証・越境旗艦店のPR)まで、日本企業の商品プロモーションをトータルにサポート。New Bは今後も、提携するパートナー企業と両社の知見を用いて、中国人インバウンド 及びアウトバウンドプロモーションサービスの共同開発及び提供を行っていくとしている。
■JVCケンウ <6632> 1,375.5円 (+62.5円、+4.8%)
東証プライムの上昇率10位。JVCケンウッド <6632> [東証P]が大幅反発。同社は25日、イタリアの無線関連グループ会社が同国の消防庁向けに業務用デジタル無線システムを供給する大型契約を獲得したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。この案件は、同国を拠点に防衛・安全保障関連製品の製造・販売を手掛けるレオナルドと共同で受注したもの。契約額は業務用デジタル無線システムの供給とサポートを含め約28億円だとしている。
■グリムス <3150> 2,417円 (+109円、+4.7%)
グリムス <3150> [東証P]が大幅反発。24日取引終了後に配当方針を変更すると発表。連結配当性向の基準を30%から40%に引き上げるという。これに伴い、25年3月期の期末配当予想を37円から55円に増額修正した。中間配当とあわせ、年間では75円(前期47円)となる見通し。これを好感した買いが入った。
■日本オラクル <4716> 16,290円 (+580円、+3.7%)
日本オラクル <4716> [東証S]が大幅続伸。岩井コスモ証券は24日、同社株の投資判断「A」と目標株価1万7000円を継続した。同社の第3四半期累計(24年6月-25年2月)の営業利益は前年同期比11.3%増の642億1900万円となり、業績の順調さを示すポジティブな着地となった。旺盛なDX関連のIT関連投資が追い風で、基幹業務システム(ERP)を自社所有からインターネット経由で利用するクラウドへ移行するIT投資需要を捉えて、同社が顧客に定額課金で提供する ERPなどのクラウドサービスが伸びている。会社側では、25年5月期業績予想として1株当たり利益445~460円(前期は434.2円)を示しているが、同証券では最終利益が前期比11.5%増の620億円で1株当たり利益は484.3円と試算。14期連続最高益で、会社予想を上回って着地すると見込んでいる。
■巴工業 <6309> 4,265円 (+145円、+3.5%)
巴工業 <6309> [東証P]が5日ぶり大幅反発。24日の取引終了後、4月30日を基準日として1株を3株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることで投資しやすい環境を整え、株式の流動性を高めるとともに、投資家層の拡大を図ることが目的という。
■サトウ食品 <2923> 7,450円 (+250円、+3.5%)
サトウ食品 <2923> [東証S]が3日ぶり大幅反発。24日の取引終了後、パックごはんの一部商品について休売または終売すると発表した。昨年8月に発生した「米不足」騒動の影響によるパックごはんの需要増大に伴い一部商品の出荷調整が必要となり、更なる生産効率化を目的としてのことという。休売時期は5月末ごろを予定しているが、需要増加と生産効率化による業績への影響を期待した買いが入ったようだ。
■ブックオフG <9278> 1,492円 (+43円、+3.0%)
ブックオフグループホールディングス <9278> [東証P]が大幅高で8日続伸。24日取引終了後、240万株(自己株式を除く発行済み株数の12.14%)を上限に25日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で自社株を取得すると発表。これが手掛かりになった。株主の大日本印刷 <7912> [東証P]から株式を売却したいとの意向表明を受けたため。東証の自己株式立会外買付取引情報によると、ブックオフGは25日に予定通り買い付けを実施し、222万9300株を取得した。
■東宝 <9602> 7,419円 (+141円、+1.9%)
東宝 <9602> [東証P]が反発。24日取引終了後、25年2月期の配当予想を70円から85円(前の期85円)に増額修正すると発表した。各映画作品の好調などを踏まえた業績見通しや還元方針を勘案した。これが好感された。
■フジクラ <5803> 6,212円 (+95円、+1.6%)
フジクラ <5803> [東証P]が3日続伸。前日は全上場企業の中で売買代金トップとなり株価も続伸となったが、25日は更に買い気が強まり一時7.7%高と値を飛ばし、売買代金も三菱重工業 <7011> [東証P]を凌いで連日の首位に躍り出た。これまでデータセンター向け光ファイバーや光関連部品を手掛けていることで、同関連株の位置付けで物色人気を集めていた。しかし、足もとの異彩を放つ人気ぶりは他の電線メーカーなどデータセンター関連に位置付けられる銘柄とは明らかに一線を画しており、マーケット関係者の間でも話題となっていた。市場関係者によると「買い主体は海外ファンド筋である可能性があり、その根拠となっている材料がレーザー核融合関連との見方が浮上している。レーザーを燃料に照射して核融合発電を行う技術に関し、それに使うレーザーをフジクラが開発しているという文脈で投資資金が攻勢をかけている」(国内投資顧問系ストラテジスト)という。
■シンプレクス <4373> 2,930円 (+32円、+1.1%)
シンプレクス・ホールディングス <4373> [東証P]が反発。24日取引終了後、総合コンサルティングファームのXspear Consulting(クロスピアコンサルティング、東京都港区)と共同で、エネルギー業界向けのDX推進サービスを提供開始したと発表した。これまで他の業界で培ってきたDX組織・人材育成のノウハウや高度な開発技術を活用し、エネルギー業界をサポートするという。
※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース