【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

■セルシード <7776> 444円 (+80円、+22.0%) ストップ高
セルシード <7776> [東証G]がストップ高。24日の取引終了後、多指症患者の廃棄組織から細胞シートを作製する治療方法である同種軟骨細胞シート(CLS2901C)の第3相臨床試験の治験開始のメドがついたと発表したことが好感された。同治験に関しては、治験の進捗に応じたマイルストンの支払い金額などに関する東海大学との交渉に時間を要し開始時期が遅れていたが、同大学と合意したことで治験を開始するとしている。なお、同件による25年12月期業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。
■タイミー <215A> 1,793円 (+268円、+17.6%)
タイミー <215A> [東証G]が急反騰。リクルートホールディングス <6098> [東証P]傘下のリクルートが24日、スポットワークサービス「タウンワークスキマ(仮称)」のサービス開発を中止すると発表した。スキマバイトサービスの競争環境の激化に伴って、タイミーの収益性が低下するリスクが後退したと受け止められ、同社株に買いが集まったようだ。リクルートは昨年秋にサービスの提供を開始する予定だったが、開発優先順位の観点から開発中止を決めたという。なお、タイミーを巡ってはSBI証券が24日、目標株価2430円、投資判断「買い」で新規にカバレッジを開始している。少子高齢化の進行による人手不足を背景に、スキマバイトに対する需要は増加すると想定。ネットワーク効果が効くビジネスモデルであり、タイミーの先行優位性は当面は揺るがないとの見方を示している。
■ミマキエンジ <6638> 1,642円 (+171円、+11.6%)
東証プライムの上昇率2位。ミマキエンジニアリング <6638> [東証P]が5日続急騰。24日の取引終了後、25年3月期の期末配当予想を15円から35円へ増額修正したことが好感された。年間配当予想は52円50銭となり、前期実績(25円)に対して27円50銭の増配となる。
■理経 <8226> 399円 (+36円、+9.9%)
理経 <8226> [東証S]が続急伸。24日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を182億円から188億円(前期比55.0%増)へ、営業利益を7億7000万円から10億1000万円(同77.8%増)へ、純利益を3億5000万円から5億2000万円(同36.1%増)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を5円から6円(前期5円)へ引き上げたことが好感された。システムソリューション事業で一部案件の増額があったことに加えて、電子部品及び機器事業で来期に納入予定だった防衛省向け大型案件などの前倒し納入が可能となったことなどが寄与する。また、ネットワークソリューション事業で売上原価の削減を図ったことも奏功する。
■Syns <290A> 733円 (+65円、+9.7%)
Synspective <290A> [東証G]が急反発。同社は24日、米スペースXとライドシェアローンチ契約を締結したと発表しており、これが材料視されたようだ。この契約を通じて、2027年にStriX(ストリクス)衛星を2機、スペースXのFalcon 9ロケットにて打ち上げる予定。高い信頼性と再利用性で知られるFalcon 9ロケットを利用することにより、2020年代後半までに30機の小型SAR衛星コンステレーションの構築を目指す同社の計画を、より確実に実現することができるという。
■ネクソン <3659> 2,236円 (+185円、+9.0%)
東証プライムの上昇率3位。ネクソン <3659> [東証P]が急反発。25日午後1時20分ごろ、ハードコア・アクションRPG「The First Berserker:Khazan」を3月28日に世界同時発売すると発表しており材料視された。同ゲームは、同社が運営するアクションRPG「アラド戦記」の世界を舞台とするハードコア・シングルプレイ・アクションRPGで、スリリングな戦闘とユニークなアニメ調のグラフィックが特徴。世界グローバル配信に先駆け、この日からSteam、プレイステーション5、XboxシリーズX|Sで早期アクセスを開始している。
■ピアラ <7044> 269円 (+20円、+8.0%)
ピアラ <7044> [東証S]が急反発。同社は24日取引終了後、子会社のサイバースターがVチューバーに特化したASPソリューション「RESULT V(リザルトブイ)」の提供を開始したと発表しており、これが材料視されたようだ。このサービスは、Vチューバーならではの高いエンゲージメントを活用し、熱量の高いファンへダイレクトに商材やサービスを届けることが可能なASPソリューション。一般的なアフィリエイトとは異なり、単なる広告配信ではなく、Vチューバーの「世界観」や「ファンとの強固なつながり」を生かしたプロモーションが実現できるという。
■エリアクエス <8912> 164円 (+11円、+7.2%)
エリアクエスト <8912> [東証S]が続急伸。25日午前11時、株主優待制度の拡充を発表し、好感されたようだ。これまで1000株以上を保有する株主を対象に、6月30日を基準日として3000円相当のオリジナルQUOカードを受け取ることができる仕組みとなっていた。新たな優待制度では、QUOカードの額面が4000円相当となる。
■バイセル <7685> 2,800円 (+185円、+7.1%)
BuySell Technologies <7685> [東証G]が続急伸。24日の取引終了後に発表した2月の出張訪問買取事業における仕入高が前年同月比86%増の10億5900万円と大幅増となったことが好感された。バイセル単体で問い合せ数や再訪率向上による出張訪問件数の増加に加え、訪問粗利単価が前年同月を上回って推移したことが寄与。また、福ちゃんの仕入高が加わったことも貢献した。なお、出張訪問数は同61%増の3万897件だった。
■東京通信G <7359> 275円 (+18円、+7.0%)
東京通信グループ <7359> [東証G]が急反発。同社は24日取引終了後、銀座の街並みを再現したインターネット上のバーチャル空間「AMIZA CITY GINZA」ベータ版を公開したと発表。今後の展開が期待されたようだ。正式版(公開時期は未定)では、エリアや出店店舗数をベータ版から拡大し、サービスの拡充を図る予定。また、人工知能(AI)を活用した情報提供などの機能も追加していくとしている。
■養命酒 <2540> 2,825円 (+178円、+6.7%)
東証プライムの上昇率6位。養命酒製造 <2540> [東証P]が続急伸。24日取引終了後、筆頭株主の大正製薬ホールディングス(東京都豊島区)から、保有する全株式について投資業などを手掛ける湯沢(東京都渋谷区)へ譲渡したとの連絡を受けたことを明らかにした。これに伴い、大正製薬との資本・業務提携を解消するという。この発表を手掛かり材料視する向きがあるようだ。
※25日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース