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【材料】エアビー&ビーが決算受け大幅安 米国人旅行客の需要鈍化を警告=米国株個別

(NY時間10:49)(日本時間23:49)
エアビー&ビー<ABNB> 112.94(-17.53 -13.44%)

 民泊を中心とした旅行サイト運営のエアビー&ビー<ABNB>が大幅安。前日引け後に4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高、グロスブッキングは予想範囲内だったものの、1株利益が予想を大きく下回った。ガイダンスも公表し、第3四半期の売上高は予想を下回る見通しを示している。

 同社は米国人旅行客の需要鈍化を警告し、夏の繁忙期でも旅行の支出の勢いは先細りが続くことを示唆した。同社は、重要指標である宿泊・体験予約数の伸びが第3四半期に連続で鈍化するとの見通しを示し、第2四半期も8.7%増に留まり、予想も下回っていた。

 同社は最近の予約動向について「世界的に予約のリードタイムが短くなっており、米国からの需要の鈍化の兆候が見られる」と説明。一方、中南米とアジア太平洋地域は引き続き急成長しているとも付け加えた。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益(調整後):0.41ドル(予想:1.00ドル)
・売上高:27.5億ドル 11%増(予想:27.4億ドル)
・グロスブッキング:212億ドル 11%増(予想:212.3億ドル)
・EBITDA(調整後):8.94億ドル(予想:8.62億ドル)
・EBITDAマージン:33.0%(予想:31.4%)
・宿泊・体験予約数:1億2510万件 8.7%増(予想:1億2633万件)
・FCF:10.4億ドル(予想:7.88億ドル)

(7-9月・第3四半期見通し)
・売上高:36.7~37.3億ドル(予想:38.4億ドル)
・EBITDA(調整後):前年と同程度
・EBITDAマージンは減益を見込む

(通期見通し)
・EBITDA(調整後):増益を見込む
・EBITDAマージンは35%以上を見込む
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【企業概要】
 住宅の一室からお城、豪華なヴィラまで様々な宿泊や体験ツアーの予約サービスを世界で提供する。ゲストはウェブサイトとモバイルアプリから簡単に宿泊先を見つけることが可能で、ホストはスケジューリング・支払い等の宿泊受入れ管理に関連するサービスを受けられる。オンライン体験プログラムも提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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