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【材料】リフトが決算受け大幅安 グロスブッキングの見通しが予想を下回る=米国株個別

(NY時間10:37)(日本時間23:37)
リフト<LYFT> 9.55(-1.42 -12.95%)

 配車サービスのリフト<LYFT>が大幅安。4-6月期決算(第2四半期)を発表し、売上高、EBITDAともに予想を上回った。ただ、グロスブッキングは予想を若干下回っている。株価は冴えない反応。第3四半期のガイダンスでグロスブッキングの見通しが予想を下回ったことや、EBITDAも予想を下回る見通しを示した。

 今回の決算は、米個人消費が全てのギグ・エコノミー・プラットフォームで底堅く推移しているというシナリオを覆す内容となった。ファストフードや旅行セクターの消費が軟調な中で、より広範な懸念をかき立てる可能性がある。すでに決算を発表したウーバー<UBER>とは対照的な内容となっているが、同社は依然としてウーバーからの市場シェア獲得に苦戦している。

 なお、通期のフリーキャッシュフロー(FCF)は引き続き、黒字を確保できるとの見通しを示した。同社はEBITDAの90%以上をFCFに転換すると5月に発表。それまでの70%以上から修正した。

(4-6月・第2四半期)
・1株利益:0.01ドル(予想:-0.04ドル)
・売上高:14.4億ドル 41%増(予想:13.9億ドル)
・グロスブッキング:40.2億ドル(予想:40.7億ドル)
・EBITDA(調整後):1億290万ドル(予想:9910万ドル)
・アクティブユーザー:2370万人(予想:2368万人)
・乗車回数:2億500万回(予想:2億674万回)

(7-9月・第3四半期見通し)
・グロスブッキング:約40~41億ドル(予想:41.4億ドル)
・EBITDA(調整後):9000万~9500万ドル(予想:1億400万ドル)

(通期見通し)
・売上高:10%台半ばの伸び
・グロスブッキングに対するEBITDAマージン:約2.1%
・FCF:引き続き黒字を確保できる見込み

【企業概要】
 米国・カナダで複合輸送ネットワークサービスを展開し、自社モバイルアプリを介してドライバーと乗客を結びつけるライドシェアサービスを提供する。シェアサイクルネットワークへのアクセス・近隣公共交通機関のルート情報・レンタカーサービス等を提供する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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