【材料】アムジェンが決算受け下落　１株利益が予想下回り減益　肥満治療薬への支出を増やす予定＝米国株個別

（NY時間10:30）（日本時間23:30）
アムジェン<AMGN>　314.33（-14.62　-4.44%）

　アムジェン<AMGN>が前日引け後に４－６月期決算（第２四半期）を発表し、売上高は予想を若干上回ったものの、１株利益は予想を若干下回った。ガイダンスも公表し、通期の１株利益および売上高の見通しを上方修正している。

　ただ、株価は冴えない反応。１株利益が減益となったことが嫌気されている模様。同社は声明で「売上増により一部相殺されたものの、ホライズン社からの追加費用を含む営業費用および支払利息の増加により１株利益は減益となった」と述べた。

　また、肥満症の有無にかかわらず、２型糖尿病患者を対象としたマリタイドの臨床試験（フェーズ２）は進行中で、年後半にはデータを取得予定だとしている。投資家もマリタイドの情報を待っている。肥満治療薬への資本支出を増やす予定であることも発表した。

　アナリストは「個々の製品はまちまちだが、ほぼ横並びだった。経営陣は全般的に口を閉ざしたが、自信は第１四半期ほど顕著ではなかった」と指摘している。

（４－６月・第４四半期）
・１株利益（調整後）：4.97ドル（予想：4.98ドル）
・売上高：83.9億ドル（20％増）（予想：83.4億ドル）
　　・製品：80.4億ドル（20％増）（予想：80.3億ドル）
・営業利益（調整後）：38.7億ドル（10％増）（予想：38.3億ドル）
・研究開発費（調整後）：14.2億ドル（予想：14.5億ドル）

（通期見通し）
・１株利益（調整後）：19.10～20.10ドル（従来：19.00～20.20ドル）（予想：19.51ドル）
・売上高：328～338億ドル（従来：325～338億ドル）（予想：330.4億ドル）
・最大5億ドルの自社株買い継続

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース