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【市況】13日の株式相場見通し=リスク選好、米株大幅高受け安心感広がる

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 13日の東京株式市場は主力株をはじめとして広範囲にリスク選好の地合いとなることが予想され、日経平均株価は3万2000円台後半で頑強な値動きを示しそうだ。前週末はアジア株市場や欧州株市場が軒並み安の展開だったものの、米国株市場ではリスクオフの流れを断ち切りNYダウ、ナスダック総合株価指数いずれも大幅な上昇をみせ、しかも両指数とも尻上がりに株価水準を切り上げる強調展開となった。景気指標や労働需給の緩和などを背景にFRBによる金融引き締めに対する警戒感が後退しており、足もとで再び上値を買い進む動きとなっている。特にこの日はエヌビディア<NVDA>やアプライド・マテリアルズ<AMAT>など半導体関連の主力株が買われ、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も大幅高で、投資家のセンチメントを強気に傾けた。これを受け東京市場でも足もと買い安心感が広がりそうだ。米国の株高基調が続いていることで相対的な割安感が強まっていることや、企業の決算発表が総じてコンセンサスを上回る内容だったことなどが改めて意識され、足もと外国為替市場で1ドル=151円台半ばまで円安水準に振れていることも輸出セクター中心に追い風となりやすい。

 10日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比391ドル16セント高の3万4283ドル10セントと反発。ナスダック総合株価指数は同276.660ポイント高の1万3798.108だった。

 日程面では、きょうは10月の企業物価指数、10月の工作機械受注額など。また、海外では10月の米財政収支など。なお、シンガポール、マレーシア市場は休場となる。

出所:MINKABU PRESS

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