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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ハイテク主導で33000円が射程に~

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

13日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■ハイテク主導で33000円が射程に
■東エレク、24/3上方修正 営業利益4010億円←3930億円
■前場の注目材料:最低賃金、地域格差10年で15円拡大、本年度は最大220円差


■ハイテク主導で33000円が射程に

13日の日本株市場は、買い一巡後はこう着感が強まるものの、底堅さが意識される相場展開になりそうだ。10日の米国市場はNYダウが391ドル高、ナスダックは276ポイント高だった。米アトランタ連銀のボスティック総裁や米サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は、インフレ対処でまだやるべきことがあると追加利上げの可能性も除外せず、さらに、ミシガン大消費者信頼感指数の期待インフレ率が予想外に上昇したため一時伸び悩んだ。しかし、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ終了観測が根強く、終盤にかけて上げ幅を広げた。シカゴ日経225先物清算値(12月限)は、大阪比305円高の32885円。円相場は1ドル151円40銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、買い先行で始まることになりそうだ。日経225先物はナイトセッションで一時32930円まで買われる場面も見られており、節目の33000円を意識した展開が見込まれる。先週の日経平均は75日線を支持線とした底堅さが見られており、週末には11月のSQ値を上回っての推移となった。33000円接近でいったんは達成感から持ち高調整の動きが意識されやすいものの、米国ではハイテク株を中心に買われている流れのなか、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均をけん引する格好となろう。

また、先週末はソフトバンクG<9984>の下落が重荷となったが、ADRでは落ち着いた値動きで推移しており、自律反発狙いの動きを見せてくるようだと、センチメント改善に向かわせよう。また、東エレク<8035>は上方修正を発表しており、減益幅の縮小を見込んでおり、日経平均をけん引する可能性が期待されそうだ。相対的に出遅れているグロース株のリバランスの動きが強まる展開が意識されよう。

そのほか、グロース250指数は700を回復した後は調整となったが、25日線が支持線として意識されやすい。日経平均が33000円を意識したトレンドが強まるなか、調整が長期化している中小型株見直す動きも期待される。なお、決算に絡んだところでは、三越伊勢丹<3099>、スズケン<9987>、クレセゾン<8253>、マクドナルド<2702>、住友ゴム<5110>、アシックス<7936>、DOWA<5714>、三井金<5706>、レオパレス21<8848>、日本精機<7287>などの動向が注目される。


■東エレク、24/3上方修正 営業利益4010億円←3930億円

東エレク<8035>は2024年3月期業績予想の修正を発表。売上高は1兆7000億円から1兆7300億円、営業利益を3930億円から4010億円に上方修正した。中国で半導体設備への投資が活況で、製造装置の販売が想定より増える。産業機器や自動車に使うパワー半導体のほか、演算処理に使うロジック半導体やメモリーなど幅広い品目に投資が進んでいるようだ。


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(34283.10、+391.16)
・ナスダック総合指数は上昇(13798.11、+276.66)
・1ドル=151.40-50円
・シカゴ日経先物は上昇(32885、大阪比+305)
・SOX指数は上昇(3591.74、+139.40)
・VIX指数は低下(14.17、-1.12)
・米原油先物は上昇(77.17、+1.43)
・活発な自社株買い
・米国景気は拡大
・日銀は金融緩和を継続


・ホテル装いカード情報盗む「ブッキング・ドットコム」を悪用
・クレカ、全国で一時障害、JRやコンビニ使えず
・最低賃金、地域格差10年で15円拡大、本年度は最大220円差
・米政府閉鎖、危機再燃、「つなぎ予算」17日失効
・老朽マンション、建て替え同意4分の3に緩和


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 10月企業物価指数(前年比予想:+1.0%、9月:+2.0%)

<海外>
・特になし

《ST》

 提供:フィスコ

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