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【市況】15日の株式相場見通し=続伸か、米CPI通過でリスク選好の意地合いに

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 15日の東京株式市場は総じて買い優勢の地合いが続き、日経平均株価は続伸し2万7000円台後半で頑強な値動きをみせる公算が大きい。前日の米国株市場ではNYダウが下げたものの、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数は続伸するなど主要株価指数は高安まちまちとなった。注目された1月の消費者物価指数(CPI)は総合指数が前年同月比で6.4%上昇、前月比では0.5%上昇と事前のコンセンサスを上回り、一時NYダウは400ドルを超える下落となった。ただ、売り一巡後は押し目買いや買い戻しで戻り足を強めた。CPIが前年同月比では7カ月連続で伸び率が鈍化していることなどから、FRBの金融引き締めに対する警戒感はそれほど高まることはなかった。ビッグイベントが通過したことで、東京市場でもリスク選好の地合いが想定される。ここ最近は日経平均が2万7000円台半ばで強弱観を対立させているが、個別株物色意欲は旺盛であり、前日もプライム市場の8割の銘柄が上昇している。企業の決算発表は前日でほぼ終了した形となっているが、きょうも決算絡みで活発な売買が予想されるほか、テーマ買いの動きなども継続しそうだ。

 14日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比156ドル66セント安の3万4089ドル27セントと3日ぶり反落。ナスダック総合株価指数は同68.356ポイント高の1万1960.145だった。

 日程面では、きょうは12月の第3次産業活動指数、1月の訪日外国人客数など。海外では1月の英消費者物価指数(CPI)、12月のユーロ圏鉱工業生産、12月のユーロ圏貿易収支、1月の米小売売上高、1月の米鉱工業生産・設備稼働率、12月の米企業在庫、2月のNY連銀製造業景況指数、2月のNAHB住宅市場指数など。

出所:MINKABU PRESS

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