【経済】【クラウドファンディング】アーティストとユーザーをマッチング! 芸術家が輝ける世界を目指すAtelier、12月16日募集開始
アートのレンタル・販売、アートイベント事業などを行う株式会社Atelier(東京都千代田区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは12月16日19時30分開始を予定しています。
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
「芸術家が100年活躍できる環境を」
Atelierはアートのレンタル・販売、アートイベント事業を行う、2022年創業のスタートアップ企業です。インテリア用のアートをレンタル・販売するサブスクリプションサービスを主な収益軸とし、将来はアートのNFT(非代替性トークン。偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ)化やメタバース空間(インターネット上に構築された3次元の仮想空間)での事業展開を目指しています。
同社によると、日本には、絵画や彫刻、デザインなどのアートを職業にする人が約30万人おり、2020年に文化庁が芸術家等を対象に行ったアンケートでは、2020年3~8月の期間における文化芸術活動からの収入状況について、約8割が半分以下になったと回答。社会情勢の影響などで収入が不安定になり、貧困に陥りやすい職業であることがうかがえるといいます。
「芸術家の貧困問題を解決するため、弊社は『芸術家がこの先100年活躍できる環境を創造する』をビジョンに掲げ、私たち日本人の絵画への向き合い方を変革し、アートが公平に取引される世の中を目指します」(同社)
(出典:FUNDINNO)
同社は現在、「アートのサブスクAtelier(アトリエ)」のPMF(プロダクトマーケットフィット:商品やサービスが市場に適切に受け入れられている状態)検証を行っており、来期の本格稼働に向け、登録作品数の増加とユーザー数拡大に取り組んでいます。
「アートのサブスクAtelier」は2022年4月1日にサービスを開始、作品集めに注力しており、サービスの実証試験として2022年11月末までに13作品をレンタル、5作品を販売し、今後の本格稼働に向け、オペレーションの確立を進めています。
法人向けにもサービスを展開しており、個人ユーザーの獲得と両輪で事業の拡大を目指しています。幅広い層への認知拡大のため、ショッピングモールや駅構内など多くの人の目に触れる場所でのイベントや展示会を行い、潜在層への訴求を行っていく予定です。
(出典:FUNDINNO)
アートのサブスク事業でビジネスの基盤を構築した後は、Web3.0(次世代の分散型(非中央集権型)インターネットを指す概念)領域でビジネスを展開する計画で、現在、アートのNFT化、メタバース空間での事業展開を構想しています。
同社は「夢を叶えるために挑戦し続ける人たちをただ応援するだけでなく、挑戦し続けることができる環境を創りあげることが弊社の役目だと考えています」としています。
不安定な立場に置かれやすい芸術家
同社は、日本にいる芸術家約30万人について、その多くが個人で活動しており、収入面などで不安定な立場に置かれやすい職業だと分析。文化芸術分野は新型コロナウイルス感染症の流行で大打撃を受けた業界の一つであり、多くのアーティストが金銭的なサポートを必要としていると考えています。
世界の2020年の美術品の市場規模は約5.2兆円であった一方、日本は約1929億円で、世界の市場に占める割合の推計は約3.7%。米国の約42%、中国の約20%に対し、日本のGDP規模(世界3位)や富裕層人口(世界2位)を考えると、日本の市場規模は大きくないといいます。
アートが浸透しない要因として、日本の住宅事情による、アートを飾るスペースの問題や、「美術品を自宅に飾るのは富裕層」という固定観念、アートに関心のない層の多さなどがあるとしています。
作品トレンドのフィードバックも行う
同社はアートのマッチングプラットフォーム「アートのサブスクAtelier」を開発、サービスを通じて、アーティストが出品したアートの原画作品と、レンタル・購入を希望するユーザーをマッチングしています。
(出典:FUNDINNO)
アーティストへの門戸は広く開放している一方で、作品の登録にあたっては、独自の基準を設定して審査を行うことで、作品の品質を担保しているといいます。
(出典:FUNDINNO)
また、プラットフォームで収集したデータを基に、アーティストに対して作品のトレンドをフィードバックしたり、モチーフについて助言を行ったりするなど、「アートのサブスクAtelier」への掲載から、ユーザーに選ばれる作品への道筋を明確に提示し、収益化のフォローにも取り組んでいます。
同社は、美術品購入に関心のない人が大多数である一方、美術館へ足を運ぶ人は多いことから、「美術館で有名作品を鑑賞することに興味はあるが、購入したいとは思わない」というのが、日本の多くの人の価値観だと分析しています。
アートは美術館で鑑賞するだけではなく、気軽に生活に取り入れることができるということを多くの人に知ってほしいと考えており、「アートのサブスクAtelier」では、無料でインテリアに合うアートの提案を行う、コーディネートサービスを提供しています。
ユーザーにアートを届ける際は、アートを飾る際に必要な付属品(ピンやフックなど)や、絵画の楽しみ方を周知する冊子を同封し、アートを日常生活に浸透させるための取り組みも行うほか、商業施設で行われるイベントなどを利用し、アートが主目的でない来場者にアートを鑑賞してもらい、アートが身近な存在であることを知ってもらう活動もしています。
将来的には、展示スペースの物理的・金銭的制約がなく、作品の可能性が無限に広がるメタバース空間での事業展開を計画しており、アーティストの作品発表機会と、ユーザーのアート接触機会の拡大へと発展させたい考えです。
アーティストにランク制、ユーザーにステータス制を導入
「アートのサブスクAtelier」は、サブスクリプション契約によるアートのレンタルと、アートの販売を行っており、PMF検証中の現在は、アーティストが出品したアートを掲載し、レンタル価格の35%、または販売価格の60%をアーティストへ還元しています。
2022年4月のリリース以来、運営とマネタイズの検証を進めた結果、サービスを「アートのサブスクAtelier(カジュアルアート事業)」と「アートサブスクAtelier -premium-(ラグジュアリーアート事業)」に切り分け、アーティストに対し明確なキャリアパスを提示できるサービスへのリニューアルを決断したといいます。
(出典:FUNDINNO)
同時に、アーティストに対してはランク制を、ユーザーに対してはステータス制を導入する予定です。原則として、新たに参画するアーティストはカジュアルアート事業から実績を積んでランクを上げていき、一定のランクに到達したアーティストにのみ、「アートサブスクAtelier -premium-」への出品を開放するシステムを検討しています。
ユーザーに関しては、サービスの利用金額に応じてステータスが変化し、一定のステータスに到達したユーザーのみに「アートサブスクAtelier -premium-」を提供するなど、サービス内容を差別化する予定です。
(出典:FUNDINNO)
来年予定しているサービスの切り分けに伴い、まずは「アートサブスクAtelier -premium-」のターゲット層として想定している富裕層と、アートコレクターの獲得に注力する方針です。富裕層やアートコレクターのネットワークと拡散力を生かし、認知拡大につなげたい考えです。
サービス開始当初はユーザーを招待で集め、徐々にステータス制の基準を満たすユーザーの割合を増やしていく計画。さらに収益基盤の安定化を図るため、法人ユーザーの獲得も並行して進める予定で、法人営業に関しては、営業人員の採用を行い、体制構築後の本格稼働を予定しています。
「アートのサブスクAtelier」は2022年4月にローンチ後、2022年11月末時点で約140人のアーティストが参加し、作品数は約700点に到達。サービス開始直後は、アーティスト集めに苦戦したといいますが、アーティスト一人一人に声を掛けていく地道な活動により、現在では、SNSによる声掛けや、アーティスト同士の口コミによる拡散で、月300件以上の応募があるそうです。
また、多数のアート作品を所蔵するNPO法人から、約2000点の作品について委託の相談を受けており、サービスでの取り扱いに向けて交渉を進めています。
同社は、サブスクリプション事業でアカウント登録者数1万人を獲得した後、メタバース空間での事業展開を構想しています。
メタバース空間に、アートのレンタル・販売・オークション会場やキャリアセンター、絵画教室(アーティストに講師を依頼)、グッズ販売(メタバースコマース)などの実装を計画しており、さらに、取り扱う作品をNFT化し、2次流通によって著作権者にロイヤリティーが入り続ける収益モデルの構築を検討しています。
今後の成長に向けて
(1)ラグジュアリーアート事業を収益の柱に
同社は現在、すべての出品作品をワンプラットフォームで提供していますが、来年予定しているサービス切り分けと同時に、事業セグメントもカジュアルアート事業とラグジュアリーアート事業に切り分ける計画です。その上で、ラグジュアリーアート事業を収益軸に据え、売り上げ拡大に注力する方針です。
ラグジュアリーアート事業成長の柱となる高品質な作品を提供するため、アーティストのランク制導入によるキャリアプランの提示と、ユーザーのニーズやトレンドをくみ取った作品作りへのサポート体制によって、アーティストの成長を加速させたいとしています。
(2)Web3.0領域での事業展開を目指す
同社は5年後をめどにアカウント登録者数の目標を1万人とし、目標達成とともに、メタバースアート事業を展開したい考えです。「アートのサブスクAtelier」で獲得したユーザーに事前告知を行うことで、リリース直後から、一定数の利用を見込んでいます。
メタバース空間には、仕事・教育・娯楽など繰り返しの利用を誘発するサービスを展開し、企業の広告出稿を推し進める計画で、また、メタバース空間でNFTアートの取引が可能になるよう、メタバース構築に先行して、取り扱うアートのNFT化も検討しています。
(3)将来的なEXITはIPOを想定
(出典:FUNDINNO)
(4)2029年までに、カジュアルアート事業の月末サブスク利用アート数累計約7000点を計画
(出典:FUNDINNO)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ココナラ <4176> [東証G]
・ランサーズ <4484> [東証G]
・スペースマーケット <4487> [東証G]
・ビザスク <4490> [東証G]
・リンカーズ <5131> [東証G]
・リンクバル <6046> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社Atelier
東京都千代田区九段南一丁目5番6号りそな九段ビル5F
資本金:4,500,000円(2022年10月27日現在)
発行済株式総数:450株(同)
発行可能株式総数:10,000株
設立日:2022年2月15日
決算日:1月31日
※2022年12月6日を効力発生日として、1株を45株とする株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、現時点で登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は20,250株、発行可能株式総数は100,000株となる。
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 井口聡大
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 3,500株
■募集株式の払込金額
1株あたり 10,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,200万円を以下の目的に充てる予定
開発外注費 500万円
広告宣伝費 436万円
手数料 264万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額2,300万円(目標募集額1,200万円と上限募集額3,500万円との差額)を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 436万円
営業人件費 412万円
開発外注費 946万円
手数料 506万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(10株)
200,000円コース(20株)
300,000円コース(30株)
400,000円コース(40株)
500,000円コース(50株)
1,000,000円コース(100株)
2,000,000円コース(200株)
3,000,000円コース(300株)
4,000,000円コース(400株)
5,000,000円コース(500株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、5,000,000円コース(500株)を上限とする。
■申込期間
2022年12月16日~12月22日
■目標募集額
12,000,000円(上限募集額 35,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は28,000,000円とする。
■払込期日
2023年1月19日
■連絡先
株式会社Atelier
電話番号:03-6403-9029
メールアドレス:iguchi@atelier-jpn.com
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼国家戦略・文化芸術立国×Web3.0市場拡大を追い風に、日本アート市場の拡張を目指すアートレンタルのサブスク<Atelier>
株探ニュース
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:1200万円、上限募集額:3500万円 |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置A) |
・ | みなし時価総額:2億250万円 |
・ | 類似上場企業:ココナラ、ランサーズ、スペースマーケット、ビザスク、リンカーズ、リンクバル |
※「みなし時価総額」はミンカブ編集部が「発行済み株式数×募集株式の払込金額」により試算
「芸術家が100年活躍できる環境を」
Atelierはアートのレンタル・販売、アートイベント事業を行う、2022年創業のスタートアップ企業です。インテリア用のアートをレンタル・販売するサブスクリプションサービスを主な収益軸とし、将来はアートのNFT(非代替性トークン。偽造不可な鑑定書・所有証明書付きのデジタルデータ)化やメタバース空間(インターネット上に構築された3次元の仮想空間)での事業展開を目指しています。
同社によると、日本には、絵画や彫刻、デザインなどのアートを職業にする人が約30万人おり、2020年に文化庁が芸術家等を対象に行ったアンケートでは、2020年3~8月の期間における文化芸術活動からの収入状況について、約8割が半分以下になったと回答。社会情勢の影響などで収入が不安定になり、貧困に陥りやすい職業であることがうかがえるといいます。
「芸術家の貧困問題を解決するため、弊社は『芸術家がこの先100年活躍できる環境を創造する』をビジョンに掲げ、私たち日本人の絵画への向き合い方を変革し、アートが公平に取引される世の中を目指します」(同社)
(出典:FUNDINNO)
同社は現在、「アートのサブスクAtelier(アトリエ)」のPMF(プロダクトマーケットフィット:商品やサービスが市場に適切に受け入れられている状態)検証を行っており、来期の本格稼働に向け、登録作品数の増加とユーザー数拡大に取り組んでいます。
「アートのサブスクAtelier」は2022年4月1日にサービスを開始、作品集めに注力しており、サービスの実証試験として2022年11月末までに13作品をレンタル、5作品を販売し、今後の本格稼働に向け、オペレーションの確立を進めています。
法人向けにもサービスを展開しており、個人ユーザーの獲得と両輪で事業の拡大を目指しています。幅広い層への認知拡大のため、ショッピングモールや駅構内など多くの人の目に触れる場所でのイベントや展示会を行い、潜在層への訴求を行っていく予定です。
(出典:FUNDINNO)
アートのサブスク事業でビジネスの基盤を構築した後は、Web3.0(次世代の分散型(非中央集権型)インターネットを指す概念)領域でビジネスを展開する計画で、現在、アートのNFT化、メタバース空間での事業展開を構想しています。
同社は「夢を叶えるために挑戦し続ける人たちをただ応援するだけでなく、挑戦し続けることができる環境を創りあげることが弊社の役目だと考えています」としています。
不安定な立場に置かれやすい芸術家
同社は、日本にいる芸術家約30万人について、その多くが個人で活動しており、収入面などで不安定な立場に置かれやすい職業だと分析。文化芸術分野は新型コロナウイルス感染症の流行で大打撃を受けた業界の一つであり、多くのアーティストが金銭的なサポートを必要としていると考えています。
世界の2020年の美術品の市場規模は約5.2兆円であった一方、日本は約1929億円で、世界の市場に占める割合の推計は約3.7%。米国の約42%、中国の約20%に対し、日本のGDP規模(世界3位)や富裕層人口(世界2位)を考えると、日本の市場規模は大きくないといいます。
アートが浸透しない要因として、日本の住宅事情による、アートを飾るスペースの問題や、「美術品を自宅に飾るのは富裕層」という固定観念、アートに関心のない層の多さなどがあるとしています。
作品トレンドのフィードバックも行う
同社はアートのマッチングプラットフォーム「アートのサブスクAtelier」を開発、サービスを通じて、アーティストが出品したアートの原画作品と、レンタル・購入を希望するユーザーをマッチングしています。
(出典:FUNDINNO)
アーティストへの門戸は広く開放している一方で、作品の登録にあたっては、独自の基準を設定して審査を行うことで、作品の品質を担保しているといいます。
(出典:FUNDINNO)
また、プラットフォームで収集したデータを基に、アーティストに対して作品のトレンドをフィードバックしたり、モチーフについて助言を行ったりするなど、「アートのサブスクAtelier」への掲載から、ユーザーに選ばれる作品への道筋を明確に提示し、収益化のフォローにも取り組んでいます。
同社は、美術品購入に関心のない人が大多数である一方、美術館へ足を運ぶ人は多いことから、「美術館で有名作品を鑑賞することに興味はあるが、購入したいとは思わない」というのが、日本の多くの人の価値観だと分析しています。
アートは美術館で鑑賞するだけではなく、気軽に生活に取り入れることができるということを多くの人に知ってほしいと考えており、「アートのサブスクAtelier」では、無料でインテリアに合うアートの提案を行う、コーディネートサービスを提供しています。
ユーザーにアートを届ける際は、アートを飾る際に必要な付属品(ピンやフックなど)や、絵画の楽しみ方を周知する冊子を同封し、アートを日常生活に浸透させるための取り組みも行うほか、商業施設で行われるイベントなどを利用し、アートが主目的でない来場者にアートを鑑賞してもらい、アートが身近な存在であることを知ってもらう活動もしています。
将来的には、展示スペースの物理的・金銭的制約がなく、作品の可能性が無限に広がるメタバース空間での事業展開を計画しており、アーティストの作品発表機会と、ユーザーのアート接触機会の拡大へと発展させたい考えです。
アーティストにランク制、ユーザーにステータス制を導入
「アートのサブスクAtelier」は、サブスクリプション契約によるアートのレンタルと、アートの販売を行っており、PMF検証中の現在は、アーティストが出品したアートを掲載し、レンタル価格の35%、または販売価格の60%をアーティストへ還元しています。
2022年4月のリリース以来、運営とマネタイズの検証を進めた結果、サービスを「アートのサブスクAtelier(カジュアルアート事業)」と「アートサブスクAtelier -premium-(ラグジュアリーアート事業)」に切り分け、アーティストに対し明確なキャリアパスを提示できるサービスへのリニューアルを決断したといいます。
(出典:FUNDINNO)
同時に、アーティストに対してはランク制を、ユーザーに対してはステータス制を導入する予定です。原則として、新たに参画するアーティストはカジュアルアート事業から実績を積んでランクを上げていき、一定のランクに到達したアーティストにのみ、「アートサブスクAtelier -premium-」への出品を開放するシステムを検討しています。
ユーザーに関しては、サービスの利用金額に応じてステータスが変化し、一定のステータスに到達したユーザーのみに「アートサブスクAtelier -premium-」を提供するなど、サービス内容を差別化する予定です。
(出典:FUNDINNO)
来年予定しているサービスの切り分けに伴い、まずは「アートサブスクAtelier -premium-」のターゲット層として想定している富裕層と、アートコレクターの獲得に注力する方針です。富裕層やアートコレクターのネットワークと拡散力を生かし、認知拡大につなげたい考えです。
サービス開始当初はユーザーを招待で集め、徐々にステータス制の基準を満たすユーザーの割合を増やしていく計画。さらに収益基盤の安定化を図るため、法人ユーザーの獲得も並行して進める予定で、法人営業に関しては、営業人員の採用を行い、体制構築後の本格稼働を予定しています。
「アートのサブスクAtelier」は2022年4月にローンチ後、2022年11月末時点で約140人のアーティストが参加し、作品数は約700点に到達。サービス開始直後は、アーティスト集めに苦戦したといいますが、アーティスト一人一人に声を掛けていく地道な活動により、現在では、SNSによる声掛けや、アーティスト同士の口コミによる拡散で、月300件以上の応募があるそうです。
また、多数のアート作品を所蔵するNPO法人から、約2000点の作品について委託の相談を受けており、サービスでの取り扱いに向けて交渉を進めています。
同社は、サブスクリプション事業でアカウント登録者数1万人を獲得した後、メタバース空間での事業展開を構想しています。
メタバース空間に、アートのレンタル・販売・オークション会場やキャリアセンター、絵画教室(アーティストに講師を依頼)、グッズ販売(メタバースコマース)などの実装を計画しており、さらに、取り扱う作品をNFT化し、2次流通によって著作権者にロイヤリティーが入り続ける収益モデルの構築を検討しています。
今後の成長に向けて
(1)ラグジュアリーアート事業を収益の柱に
同社は現在、すべての出品作品をワンプラットフォームで提供していますが、来年予定しているサービス切り分けと同時に、事業セグメントもカジュアルアート事業とラグジュアリーアート事業に切り分ける計画です。その上で、ラグジュアリーアート事業を収益軸に据え、売り上げ拡大に注力する方針です。
ラグジュアリーアート事業成長の柱となる高品質な作品を提供するため、アーティストのランク制導入によるキャリアプランの提示と、ユーザーのニーズやトレンドをくみ取った作品作りへのサポート体制によって、アーティストの成長を加速させたいとしています。
(2)Web3.0領域での事業展開を目指す
同社は5年後をめどにアカウント登録者数の目標を1万人とし、目標達成とともに、メタバースアート事業を展開したい考えです。「アートのサブスクAtelier」で獲得したユーザーに事前告知を行うことで、リリース直後から、一定数の利用を見込んでいます。
メタバース空間には、仕事・教育・娯楽など繰り返しの利用を誘発するサービスを展開し、企業の広告出稿を推し進める計画で、また、メタバース空間でNFTアートの取引が可能になるよう、メタバース構築に先行して、取り扱うアートのNFT化も検討しています。
(3)将来的なEXITはIPOを想定
(出典:FUNDINNO)
(4)2029年までに、カジュアルアート事業の月末サブスク利用アート数累計約7000点を計画
(出典:FUNDINNO)
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・ココナラ <4176> [東証G]
・ランサーズ <4484> [東証G]
・スペースマーケット <4487> [東証G]
・ビザスク <4490> [東証G]
・リンカーズ <5131> [東証G]
・リンクバル <6046> [東証G]
発行者・募集情報
■募集株式の発行者の商号及び住所、資本金等
株式会社Atelier
東京都千代田区九段南一丁目5番6号りそな九段ビル5F
資本金:4,500,000円(2022年10月27日現在)
発行済株式総数:450株(同)
発行可能株式総数:10,000株
設立日:2022年2月15日
決算日:1月31日
※2022年12月6日を効力発生日として、1株を45株とする株式分割に伴う発行済株式総数、発行可能株式総数の変更を実施しており、現時点で登記申請中。登記完了後の発行済株式総数は20,250株、発行可能株式総数は100,000株となる。
■募集株式の発行者の代表者
代表取締役 井口聡大
■募集株式の種類及び数(上限)
普通株式 3,500株
■募集株式の払込金額
1株あたり 10,000円
■資金使途
・目標募集額達成時の資金使途内訳
調達額1,200万円を以下の目的に充てる予定
開発外注費 500万円
広告宣伝費 436万円
手数料 264万円
・上限募集額達成時の資金使途内訳
上記に追加し、調達額2,300万円(目標募集額1,200万円と上限募集額3,500万円との差額)を以下の目的に充てる予定
広告宣伝費 436万円
営業人件費 412万円
開発外注費 946万円
手数料 506万円
■投資金額のコース及び株数
100,000円コース(10株)
200,000円コース(20株)
300,000円コース(30株)
400,000円コース(40株)
500,000円コース(50株)
1,000,000円コース(100株)
2,000,000円コース(200株)
3,000,000円コース(300株)
4,000,000円コース(400株)
5,000,000円コース(500株)
※特定投資家口座以外からの申し込みの場合、500,000円コース(50株)までしか申し込みできない。なお、特定投資家口座からの申し込みの場合、5,000,000円コース(500株)を上限とする。
■申込期間
2022年12月16日~12月22日
■目標募集額
12,000,000円(上限募集額 35,000,000円)
※特定投資家口座全体からの申し込みの上限は28,000,000円とする。
■払込期日
2023年1月19日
■連絡先
株式会社Atelier
電話番号:03-6403-9029
メールアドレス:iguchi@atelier-jpn.com
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、FUNDINNOの下記ページをご覧ください。
▼国家戦略・文化芸術立国×Web3.0市場拡大を追い風に、日本アート市場の拡張を目指すアートレンタルのサブスク<Atelier>
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