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【材料】アートネイチャー説明会文字起こし(2022年7月26日開催)(3)


●フィスコ 高井
次のご質問です。
市場については横ばいにあると思いますが、今期の売上高について、過去最高が期待できるのはシェアが上昇しているのでしょうか。
もしくは、お客あたりの単価が上昇しているんでしょうかというご質問です。

■アートネイチャー本多
市場全体は、残念ながら、ピークに戻ってきていないという状況です。市場全体がそこまで伸びてない中、弊社の業績が上がっているので、シェアは確かに大きくなっていると考えております。
単価も若干高くなっておりますが、それ以上に、良い商品が世の中に出て、それがヒットして、売上が伸びたことが、シェア上昇の要因と考えております。先ほどご紹介しました、女性向けオーダーメイドかつら「フィーリン」というシリーズは、「ピンで留めない」という、手軽さが大変受けており、併せて、森山良子さん、清水ミチコさんのCMで、その良さをうまく伝えていただけたのかなと感じております。

●フィスコ 高井
海外展開について、現在の売上規模、今後の展開について何かありましたら教えてくださいというご質問なんですけれども、こちらもお伺いしてもよろしいですか。

■アートネイチャー本多
海外についても、日本同様に毛髪に悩みを抱えられている方、または毛髪でおしゃれを楽しみたい方はたくさんいらっしゃいますので、今後も展開を広げていきたいとは考えております。しかしながら、コロナ禍ということもあって、現時点では、海外への行き来が難しい状況なため、直ぐに国や地域をどんどん拡げるということは考えておりません。現状は、先ほど申し上げましたように、東南アジアを中心として展開し、それらの国や地域での認知度をよりアップさせ、売り上げを拡大していきたいと考えております。

●フィスコ 高井
次のご質問は、かつらの寿命はどれくらいを想定していますかというご質問です。

■アートネイチャー本多
先ほど男性向けの商品の中で、「グラフティング」という、プロのメイクアップアーティストの皆さんが使われている技術と弊社独自の特殊な粘着剤を使って直接肌につけるというウィッグの場合は、直接肌に触れるため、皮脂や汗などの影響があります。身近なものでイメージしていただきたいのは、ワイシャツの襟や袖口でして、どうしても汚れたり擦れたりしてしまいます。ウィッグも同じで、皮脂などの汚れの溜まりや擦れて繊維が薄くなることで買い換え時期となると思います。弊社としても、やはりお客様に気持ちよくお使いいただきたいと考えており、一般的な使用状況ですと、大体2年ぐらいのサイクルで、買い替えのご相談をさせて頂いております。もちろんお使いになられている方の使い方などによって、買い替えのタイミングは人それぞれであり、必ずしも同じ時期ではありません。ご来店いただいた時に、かつらの状態を拝見させていただきながら、買い替えのタイミングをご相談して、ご案内するという流れを取らせて頂いています。
女性向けの商品は、外出とか、観劇、パーティー、結婚式などでお付けになられるケースが大変多く、日々使われてない方もいらっしゃいますので、買い替え時期は割合長くなる傾向にあります。しかしながら、やはり一度使い始めたものは、ある程度の年数が経つと経年劣化して参ります。イメージとしては、しばらく履かずに置いてあったスニーカーを履いてみたら靴底がずれてしまったとかと同じような感じです。よって、お客様のかつらの状況次第ではありますが、ある程度のタイミングでは買い換えしていただいた方が良いと考えております。

●フィスコ 高井
どうもありがとうございます。
売り上げの7割がリピーターの方ということですが、新規顧客が少ないとのことなのでしょうか。
新規顧客獲得への施策があればお聞かせ願えませんかというご質問です。

■アートネイチャー本多
新規のお客様が少ないというわけではありません。広告宣伝のお陰で、毎年大変数多くのお客様においでいただけていると考えております。新規のお客様といのは、弊社にご連絡をいただき、カウンセリングさせていただいた上で、初めてお買い求めいただけた方ということになります。しかしながら、必ずしも、接点を持たせていただいた方全員がお買い求めいただけている訳ではありませんが、相応の数の方々に「アートネイチャーのファン」になっていただけていると考えております。
リピートのお客様は、買い換えのタイミングでお買い求めいただけていると考えております。
弊社と長くお付き合いしていただけている方は、弊社の商品やサービスにご満足いただけてる方が多いので、かつらの状況等に応じて、買い替えをお勧めすることで、売上に繋がっていると考えております。
女性のお客様の中には、気分に合わせて髪型を変えられる方がいらっしゃいますので、多い方ですと、10個単位でウィッグをお持ちになられている方もいらっしゃいます。例えば、ショートにしてみたいと思えば、簡単にショートになれますし、ロングにしてみたいと思えば、直ぐにロングになれます。そういう意味では、変身したいという思いを簡単に直ぐに反映できますので、幾つもお持ちになられているのだと思います。
また、若い方に向けても、YouTubeなどの活用によって訴求したりなど、様々な努力を重ねております。また、広告宣伝の幅をいろいろ広げることで新規のお客様に訴求したり、新しい商材を定期的に届けることでリピートのお客様に飽きずに長くおつき合いいただけるよう工夫しております。

●フィスコ 高井
次のご質問です。
出店を検討される際は、どのような点を考慮されていますかというご質問です。

■アートネイチャー本多
アートネイチャーのオーダーメイドウィッグを扱う店舗については、まずはお客様にどこにあるのかが分かり易い場所で、かつ、お客様が入り易い場所を選びたいと考えております。また、アートネイチャーのオーダーメイドウィッグを扱う店舗は、お客様の髪の毛をカットするために理美容所の登録が必要なので、水回りの設備が整えられるところを考えております。繰り返しになりますが、分かり易さとか、入店し易さ、水回りの設備の整備可などの条件を中心に、探させていただいております。

●フィスコ 高井
ありがとうございます。
では次のご質問はですね、化粧品会社の売上高と貴社の業績は、一般的に連動するのでしょうかという質問なんですけれども。

■アートネイチャー本多
はっきりはわかりませんが、コロナ禍の中での化粧品売上との連動に係るご質問としてご回答させていただきます。コロナ禍の中、女性の方々は口元に係る化粧品の需要が少なくなったと認識しておりますが、その時、かつらはどうだったのかといいますと、男性のお客様は現役世代の方でウィッグをお付けになられる方が多く、「生活必需品」の意味合いが強いため、需要はあまり変わらなかったという印象です。例えば、リモート勤務で外出しなくなったとしても、ZOOM等のWEB面談では頭部が映るので、外出可否は余り影響しないということだと思います。しかしながら、女性のお客様は、観劇やコンサート、食事会などが中止になるなど、外出の機会が減ったことで、すぐに必要だというものではなくなった印象がありました。その結果、先ほど業績のところでお話したとおり、コロナ禍にあった2021年3月期は、減収減益という結果となっております。そういう意味では、コロナ禍の女性の需要については、化粧品会社と同じような傾向にあると言えると思います。

●フィスコ 高井
ありがとうございました。
これにてご質問も以上となります。
皆様、本当にたくさんのご質問をお寄せいただいてありがとうございました。
改めまして、今回ご出演いただいたのは、株式会社アートネイチャー上席執行役員、経営企画部長、本多敏男様でした。
本多様、本当にありがとうございました。

■アートネイチャー本多
ありがとうございました。

●フィスコ 高井
これにて本多様にはZoomをご退席いただきます。
どうもありがとうございました。
それでは、以上で本日のフィスコ主催のオンラインセミナーのすべてを終了といたします。
本日のセミナーが、皆様の投資の参考に、そして楽しい交流になっていたら幸いです。
それでは皆様、最後までご参加をいただいて、ありがとうございました。

《FA》

 提供:フィスコ

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