【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):窪田製薬HD、リネットJ、ドリコム
ドリコム <日足> 「株探」多機能チャートより
FHTホールディングス<3777>が高い。16日の取引終了後、新たに資源エネルギー事業を立ち上げ、オーストラリア・シドニーに子会社を設立すると発表しており、これが好材料視された。新会社は、飼料と燃料として共通または転用使用でき、同社がコアコンピタンスを有するソルガム種の開発、生産、販売から事業を開始し、サプライチェーンの川下にあたる農牧業者、エネルギー業者、電力業者に展開する。なお、業績への影響は精査中としている。
■窪田製薬HD <4596> 169円 +20 円 (+13.4%) 本日終値
窪田製薬ホールディングス<4596>が3日ぶりに急反発。前日まで2日連続ストップ安を演じていたが、この日はリバウンド狙いも視野に入れた短期筋の買いが流入している様子だ。12日取引終了後、同社は「エミクススタト塩酸塩」のスターガルト病を適応症とした第3相臨床試験において、主要項目でエミクススタト投与群のプラセボ(偽薬)投与群に対する優位性を達成しなかったと発表した。これを受け、同社株は15日、16日と大量の売りを浴びた。ただ、東証は16日取引終了後に値幅制限の拡大を発表。17日の取引は制限値幅を下限は200円、上限は通常通り50円とした。具体的には、基準価格149円に対しストップ高は199円、ストップ安は1円に設定された。この値幅制限の拡大もあり、この日の株価は反発に転じ一時前日比約29%高の192円まで上昇する場面があった。ただ、短期的売買の色彩は濃く、株価は当面値の荒い展開が続くとみられている。
■リネットJ <3556> 519円 +32 円 (+6.6%) 本日終値
リネットジャパングループ<3556>が続伸。午後1時ごろ、子会社で小型家電リサイクル事業を展開するリネットジャパンリサイクルがSGホールディングス<9143>グループのSGムービングとの間で業務連携を開始したと発表しており、これが好感されたようだ。SGムービングが提供する特定家庭用機器再商品化法(家電リサイクル法)の指定4品目の回収サービスである「SG-ARK」の窓口を、リネットジャパンが運営するサイト上に掲載する。今後両社は、指定4品目と小型家電をまとめて回収・リサイクルできる新たなサービスの開発を目指す。
■アイリック <7325> 833円 +50 円 (+6.4%) 本日終値
アイリックコーポレーション<7325>が大幅高。同社は16日、JMDC<4483>のグループ会社であるflixyと、医療機関の問診票における光学的文字認識(OCR)機能の共同普及を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。これはアイリックが子会社と開発したAI-OCRソリューション「スマートOCR」のオプション機能である「スマートOCRクリエイトフォーム」(特許出願済み)を、flixyが手掛ける「メルプWEB問診」に搭載し、共同で全国の医療機関に展開するもの。なお、医療機関への「スマートOCRクリエイトフォーム」を搭載したサービス提供は今回が初めてになるという。
■MHT <9218> 791円 +43 円 (+5.8%) 本日終値
メンタルヘルステクノロジーズ<9218>は反発。16日の取引終了後、メンタルクリニック運営支援サービス事業やパーソナルジム事業を展開する100%子会社を9月に設立すると発表しており、これが好材料視された。近年、「働き方改革を推進するための関係法律の整備に関する法律」の施行など、労働者の健康管理に対する社会的責任の重要性が増しており、企業はこれまで以上に従業員の心身の健康管理への配慮が必要となっていることから、設立を判断したという。なお、現時点では業績に与える影響は軽微としている。
■ドリコム <3793> 817円 +42 円 (+5.4%) 本日終値
ドリコム<3793>は大幅高で800円台を回復、今月3日につけた高値800円を上回り年初来高値を更新した。時価は昨年3月下旬以来約1年5カ月ぶりの高値圏に浮上している。同社はスマートフォン向けを中心とするアプリの開発や運用を行うが、業績は絶好調で22年4~6月期営業利益は前年同期比で6割強の伸びを示した。23年3月期の同利益は前期比26%増の20億円を見込むが、進捗率から一段の上振れが期待される状況だ。野心的な経営戦略も注目され、「Web3事業」への参入を明示していることで、メタバース関連株の一角としても人気素地を開花させている。更に同社は爆発的な人気を博しているアニメ「ワンピース」のスマホ向けゲームを運営し収益に反映させていることで、投資資金の流入を助長している。
■BlueMeme <4069> 2,041円 +100 円 (+5.2%) 本日終値
BlueMeme<4069>が大幅高で4日続伸。16日の取引終了後、沖縄県浦添市のDX人材育成事業「浦添市地域DX人材育成講座」で、地域DX人材育成を開始すると発表しており、これが好材料視された。子会社OpenModelsと共同で取り組む同講座は、市内事業者や市民を対象に、ノーコード・ローコード技術を活用して未経験者でもDXの基礎からアプリ開発を学習できるプログラム。22年度中に2度の期間開催を計画しており、受講者のDXスキルアップを支援するとしている。
■ITbook <1447> 453円 +13 円 (+3.0%) 本日終値
ITbookホールディングス<1447>は反発。16日の取引終了後、グループ会社のITbook XCloudの提供する電子契約サービス「DX-Sign(ディーエックスサイン)」が新機能をリリースしたと発表しており、これが好感された。これにより、ノーマルプランでは従来の「電子署名」に加え、「電子サイン」「タイムスタンプ付き電子サイン」の3つの署名方法の中から送信される書類に合わせて署名方法を選択できるとしている。
■ソレイジア・ファーマ <4597> 71円 +2 円 (+2.9%) 本日終値
ソレイジア・ファーマ<4597>が続伸。同社と日本化薬<4272>がこの日、抗悪性腫瘍剤/有機ヒ素製剤「ダルビアス点滴静注用135mg」が薬価収載され、22日に発売すると発表しており、これが好材料視された。「ダルビアス」は、新規作用機序を有する抗悪性腫瘍剤で、再発または難治性の末梢性T細胞リンパ腫(PTCL)患者を対象に日本主導で実施した国際共同第2相臨床試験の結果に基づいて、世界に先駆けて日本で承認された。同薬は再発または難治性のPTCL以外にも、多岐に渡るがん治療薬としての可能性が示唆されていることから、今後はソレイジアと日化薬が共同で研究開発を進めるとしている。
●ストップ高銘柄
リブセンス <6054> 327円 +80 円 (+32.4%) ストップ高 本日終値
アイスタイル <3660> 453円 +80 円 (+21.5%) ストップ高 本日終値
タカチホ <8225> 1,702円 +300 円 (+21.4%) ストップ高 本日終値
光・彩 <7878> 6,770円 +1,000 円 (+17.3%) ストップ高 本日終値
以上、4銘柄
●ストップ安銘柄
なし
株探ニュース