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【材料】翻訳センター---1Q増収、コアビジネスである翻訳事業が堅調に推移

翻訳センター <日足> 「株探」多機能チャートより

翻訳センター<2483>は9日、2023年3月期第1四半期(22年4月-6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比0.6%増の24.80億円、営業利益が同7.6%減の1.65億円、経常利益が同2.9%減の1.68億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同3.4%減の1.08億円となった。

翻訳事業の売上高は前年同期比2.3%増の19.01億円となった。特許分野では前期に引き続き主要顧客である特許事務所からの受注が好調に推移したことに加え、企業の知的財産関連部署からの大型案件の獲得により、売上高は同13.5%増の6.31億円となった。医薬分野では顧客の試験スケジュールにより翻訳需要が一時的に減少したことに加えて、CRO(医薬品開発受託機関)からの受注減少も影響し、売上高は同8.5%減の6.54億円となった。工業・ローカライゼーション分野では、自動車、機械など製造業の顧客を中心に堅調に推移し、売上高は同1.9%増の4.61億円となった。金融・法務分野では東証の市場再編に伴いIR関連文書の受注が大幅に増加し、売上高は同14.9%増の1.53億円となった。

派遣事業の売上高は前年同期比10.3%減の2.76億円となった。派遣期間終了者の増加に伴い常用雇用者数が前年同期を下回ったことに加え、新規受注が低調に推移した。

通訳事業の売上高は前年同期比20.6%増の1.84億円となった。主要顧客である医薬品関連会社や精密・通信機器メーカーからの受注が好調に推移したことに加え、外資コンサルティング会社からの受注が伸長した。

コンベンション事業の売上高は前年同期比65.4%減の0.14億円となった。大規模な国際会議やイベントの開催に伴う制限の長期化に加え、サービスのデジタル化に伴う案件の規模縮小の影響が継続し、減収となった。

その他の売上高は前年同期比0.5%増の1.04億円となった。外国への特許出願に伴う明細書の作成や出願手続きを行う外国出願支援事業が低調に推移したことに加え、語学教育事業では通訳者・翻訳者養成スクール「アイ・エス・エス・インスティテュート」の春期レギュラーコースの受講者数が伸び悩んだ。

2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比7.3%増の111.00億円、営業利益は同12.1%増の9.10億円、経常利益は同9.3%増の9.20億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同8.1%増の6.20億円とする期初計画を据え置いている。

《ST》

 提供:フィスコ

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