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【特集】雨宮京子氏【新年相場のポイントは? 全体株価と個別株を探る】(1) <相場観特集>

雨宮京子氏(雨宮総研 代表)

―日経平均戻り一服で強弱観対立、錯綜する投資マインド―

 週明け27日の東京株式市場は、薄商いのなかポジション調整の売りが優勢となり日経平均株価は続落となった。ただ、2万8000円台後半は上値も重い一方で、下値を大きく売り込む動きもみられず、強弱観が対立している。2022年相場入りを目前に株式市場の方向性と個別株の動向について、先読みに定評のある市場関係者2人に意見を聞いた。

●「1月前半は上値指向が鮮明に」

雨宮京子氏(雨宮総研 代表)

 東京市場は12月後半に乱高下となったが、足もとでは急落後の急反発を経て2万9000円台手前で売り買いを交錯させている。やや上値の重さが意識され始めているが、あすが実質最終商いとなり、今週29日から実質新年相場入りとなることで、仕切り直しの買いを呼び込む可能性は十分あるとみている。

 過去の寅年を振り返ると、何といっても1986年の大相場が挙げられる。この年に日経平均は40%以上も上昇した。外部環境は米国が金利上昇局面にあるなかで、日本の低金利が目立つ状況だったが、これは現在と似ている。当時はその後に日本株がバブル形成に突っ走る格好となったが、それは置くとして、来年は同じような環境で日本の不動産及び日本株投資が意外なブームに向かうことも考えられる。

 とりあえず、来年1月前半は東京市場は強調展開が顕著となり、日経平均3万円大台を通過点とする短期上昇波動に突入するのではないかとみている。場合によっては3万1000円を上回るような超強気相場が展開されるケースも想定される。もっとも、1月後半からは勢いが鈍化し、山が高ければそれだけ反動もきつくなる可能性はあるので、機動的な売買を心掛けたい。新型コロナウイルスのオミクロン株が相場の撹乱要因とはなりにくいが、やはり米国の金利上昇がネックとなって波乱局面は年間を通じ何度か訪れると考えている。

 個別では、まず力強い業績成長トレンドを継続する米アップル<AAPL>関連の代表格として、村田製作所 <6981> やTDK <6762> などの電子部品株に注目してみたい。コネクター大手のI-PEX <6640> も2000円割れ水準は狙い目だろう。また、設備投資関連ではハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]が月足チャートで底入れを示唆しており中長期スタンスで仕込み場と思われる。このほか、電子デバイスの製造販売を手掛け、業績が急拡大している直近IPO銘柄の湖北工業 <6524> [東証2]をマーク。不動産関連では投資用マンションでIoT活用に強みを持つタスキ <2987> [東証M]が面白い存在となる。


(聞き手・中村潤一)


<プロフィール>(あめみや・きょうこ)
雨宮総研 代表。元カリスマ証券レディとして、日興証券時代は全国トップの営業実績を持つ。ラジオ短波(現ラジオNIKKEI)、長野FM放送アナウンサー、『週刊エコノミスト』(毎日新聞社)記者、日経CNBCキャスター、テレビ東京マーケットレポーター、ストックボイスキャスター、SBI証券 投資情報部などを経て現在に至る。

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