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【市況】東京株式(大引け)=136円高、米株高受け3日続伸も商い薄で上値重い

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場は、前日の米国株市場でNYダウなど主要株指数が小幅ながら揃って最高値を更新したことを受けリスク選好の流れとなった。

 大引けの日経平均株価は前営業日136円93銭高の2万7970円22銭と3日続伸。東証1部の売買高概算は9億3897万株、売買代金概算は1兆9971億円。値上がり銘柄数は1571、対して値下がり銘柄数は536、変わらずは84銘柄だった。

 きょうの東京市場は、日経平均株価が終始プラス圏で推移し、一時2万8000円台を回復する場面もあったが上値の重さも意識された。前日の米株高で日本株の出遅れ感が意識されたが、きょうからあすにかけて行われるFOMCの結果とパウエルFRB議長の記者会見を見極めたいとの思惑から、買いポジションを高める動きは限定的だった。新型コロナウイルスの感染拡大も引き続き警戒されている。業種別では空運、非鉄、鉄鋼などが買われ、不動産や銀行にも買いが流入しバリュー株物色の色が強い。企業の決算発表本格化を前に好決算期待の銘柄を買う動きも活発だった。値上がり銘柄数は全体の7割強に達したが、市場エネルギーは今一つで売買代金は2兆円台を下回った。売買代金が2兆円台を割り込んだのは7月6日以来、13営業日ぶり。

 個別では、レーザーテック<6920>が高く、トヨタ自動車<7203>もしっかり。任天堂<7974>、キーエンス<6861>、ソニーグループ<6758>、ダイキン工業<6367>なども堅調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも高い。共立印刷<7838>が大商いで値上がり率トップに買われ、日本精線<5659>も大きく水準を切り上げた。東京機械製作所<6335>、名村造船所<7014>なども物色人気。インプレスホールディングス<9479>も買いを集めた。

 半面、楽天グループ<4755>が売られ、エーザイ<4523>も安い。HOYA<7741>、日東電工<6988>が軟調、エムスリー<2413>も冴えない。インソース<6200>が値下がり率トップに売り込まれ、KIMOTO<7908>、ジェイ・エス・ビー<3480>も大幅安。東急建設<1720>が下落したほか、デサント<8114>なども売りに押された。

出所:MINKABU PRESS

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