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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):アサヒ、リクルート、日本製鉄

アサヒ <日足> 「株探」多機能チャートより
■OBARA GROUP <6877>  3,945円  +90 円 (+2.3%)  本日終値
 OBARA GROUP<6877>は3日続伸。26日の取引終了後、上限を40万株(発行済み株数の2.46%)、または15億4200万円とする自社株を、27日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。

■トランコム <9058>  8,780円  +200 円 (+2.3%)  本日終値
 トランコム<9058>が4日続伸。同社は26日取引終了後に、22年3月期第1四半期(4~6月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比37.7%増の21億6400万円となり、上半期計画36億7000万円に対する進捗率は59.0%となった。売上高は同10.2%増の396億500万円で着地。ロジスティクスマネジメント事業が既存拠点の物流増加や生産性の向上などから堅調に推移したほか、物流情報サービス事業が国内輸送需要の持ち直しなどを背景に伸長したことが寄与した。なお、上半期及び通期の業績予想は従来計画を据え置いている。

■アサヒ <2502>  5,144円  +112 円 (+2.2%)  本日終値
 アサヒグループホールディングス<2502>が3日続伸。SMBC日興証券が26日付で投資評価を新規「1」、目標株価を6300円でカバレッジを開始したことが好材料視されたようだ。同証券では、海外ビジネスがコロナ禍による環境変化の急変にも機敏に対応し、改めてその強さを証明したと指摘。グローバルでの経営管理力を高めており、積極的なブランド投資、強い現場力が相まって、攻めの経営を可能にしているとして、海外で稼ぐ利益は中期的に6割以上に拡大すると予想している。

■日本工営 <1954>  3,065円  +60 円 (+2.0%)  本日終値
 日本工営<1954>が高い。午後1時ごろ、水素エネルギー関連のコンサルティング業務を3件受注したと発表しており、これが好材料視された。モルディブとパラオ、中南米地域の脱炭素化における水素関連の情報収集や調査で、発注者はアジア開発銀行や経済産業省、国際協力開発機構(JICA)となっている。

■リクルート <6098>  5,809円  +112 円 (+2.0%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が3日続伸。5600円近辺を横に走る25日移動平均線を足場に上放れ、6月10日につけた年初来高値5832円を払拭して約1カ月半ぶりに年初来高値を更新した。総合人材サービス企業の看板に偽りなく幅広く人材に絡む分野で需要を開拓、そのなか求人情報検索エンジン「Indeed」が収益の成長ドライバーを担っている。国内外で新型コロナウイルスの感染拡大が懸念視されているが、ワクチン普及を背景としたアフターコロナを先取りする動きも株式市場では依然として根強い。同社は人材流動化の流れに乗ってビジネスチャンスが膨らむとの見方がここにきての物色人気を後押ししている。株式需給面でも、信用倍率は1.61倍とやや買い長だが、日証金では貸借倍率0.27倍と株不足の状態にあり上値が軽い。

■日本製鉄 <5401>  1,845.5円  +33.5 円 (+1.9%)  本日終値
 日本製鉄<5401>、ジェイ エフ イー ホールディングス<5411>、神戸製鋼所<5406>など大手をはじめ鉄鋼株の強さが目立っている。新型コロナウイルスで感染力の強いデルタ株の蔓延が引き続き懸念されているものの、景気敏感セクターはワクチン普及を背景としたアフターコロナの経済環境を先取りする動きが続いている。前週末21日に東京製鐵<5423>が22年3月期の業績予想を大幅上方修正したことを受け、市場では鋼材需要の回復が意識され、鉄鋼株全般の見直し人気につながっている。株価指標面でも割安株の宝庫で、業界トップの日本製鉄でもPER7倍台、PBR0.6倍台に過ぎない。

■蝶理 <8014>  1,910円  +34 円 (+1.8%)  本日終値
 蝶理<8014>が3日続伸。26日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高606億7100万円(前年同期比23.8%増)、営業利益25億6200万円(前年同期8億9000万円の赤字)、最終利益22億6700万円(同11億8500万円の赤字)となり、営業損益が大幅に黒字転換したことが好感された。繊維事業で合繊原料や衛生材などの素材分野が堅調に推移したことに加えて、化学品事業でファインケミカル分野などが引き続き堅調に推移し、バルク商材の有機化学品分野でも市況の回復が見られたことが牽引した。また、前年同期に中国の化学品製造会社グループに対する貸倒引当金繰入額を計上したことの反動も利益押し上げに寄与した。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高2800億円(前期比29.5%増)、営業利益95億円(同2.6倍)、最終利益68億円(同5.5倍)の従来見通しを据え置いている。

■しまむら <8227>  10,700円  +180 円 (+1.7%)  本日終値
 しまむら<8227>は3日続伸。26日の取引終了後に発表した7月度(6月21日~7月20日)の月次売上速報で、既存店売上高は前年同月比3.9%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。7月度は梅雨明けが早く夏物が堅調に推移した。商品別ではPB「CLOSSHI」の接触冷感素材のTシャツやパンツ、寝具やインテリアに加えて、新規に立ち上げた「LOGOS DAYS」などのサプライヤー共同開発ブランドが好調に推移。また、インフルエンサー企画では、婦人アウターでティーンズ・ヤングからミセス、大きいサイズまで取扱い範囲を拡大し、Webチラシを中心に打ち出したことでそれぞれ好調だった。なお、全店売上高は同3.8%増だった。

■ペプチドリーム <4587>  4,800円  +60 円 (+1.3%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が3日続伸。きょう朝方、武田薬品工業<4502>の米国子会社との間で、中枢神経系疾患に対するペプチド-薬物複合体(PDC医薬品)に関するパートナーシップの拡大について契約を締結したと発表。これにより両社は、慢性神経変性疾患において重要な役割を担う複数の中枢神経系ターゲットについて、PDC医薬品の創製に向けた取り組みを進める。今回の契約締結に伴い、ペプドリは武田から契約一時金を受領する。ペプドリでは、今後この契約によって発生する契約一時金、並びに今後の非臨床及び臨床試験の進捗、製品の発売及び製品の正味売上高に応じたマイルストーンフィーとして、総額で最大約35億ドル(約3903億円)を受け取る可能性があるという。また、これに加え製品化後の正味売上高に応じたロイヤルティーを受領する権利を有するとしている。

■日本エム・ディ・エム <7600>  2,401円  +12 円 (+0.5%)  本日終値
 日本エム・ディ・エム<7600>はしっかり。26日の取引終了後、仏FHアンデュストリー社製の全人工肩関節システム「Arrow 人工肩関節」を日本に導入し、8月に販売を開始すると発表。「Arrow 人工肩関節」は人工肩骨頭、人工肩関節、リバース型人工肩関節としての使用が可能な全人工肩関節システムで、10年以上のフォローアップ成績を持ち、フランスを中心として世界で1万6000例以上の症例実績を持つ製品。これにより、骨接合材料による治療が困難な上腕骨近位の粉砕骨折や肩関節リウマチ、変形性肩関節症の治療が可能になるとしている。

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