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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):トヨタ、共立印刷、ウィルソンW

トヨタ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トヨタ自動車 <7203>  9,871円  +42 円 (+0.4%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が3日続伸。全体相場は上値の重い展開で主力輸出株もそれに歩調を合わせて動きが鈍くなっているが、それでも同社株は9900円台で売り物を吸収し、1万円大台復帰に向けてしぶとく上値を指向している。同社株は直近では終値ベースで6月17日に1万円台に乗せたのが最後で、その後は1カ月以上にわたって9000円台で推移している。新型コロナウイルス感染拡大に伴う国内やアジアでの生産能力の低下や景気ピークアウトの可能性が指摘される中国での自動車販売の鈍化が警戒されるものの、一方で新型車の投入効果や、足もと1ドル=110円台で推移する為替動向などがポジティブ材料視(同社の今期想定為替レートは1ドル=105円)され、下値では押し目買いが厚い。信用取組も16日申し込み現在で売り残が増加し買い残が減少しており、需給改善傾向にある。

■ジェイ・エス・ビー <3480>  3,880円  -430 円 (-10.0%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 ジェイ・エス・ビー<3480>が大幅安。26日取引終了後に公募増資と株式売り出しの実施を発表しており、1株利益の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが膨らんだ。90万株の公募増資と14万4000株の売り出し、上限15万6000株のオーバーアロットメントの売り出しを実施する。資金調達額は約35億6100万円で、学生マンションの建設に向けた土地取得や建設資金などに充てる。発行済み株式数は最大で約9%増える見込み。発行・ 売り出し価格は、8月4日から11日までのいずれかの日に決定する。

■富士通ゼネラル <6755>  2,796円  -87 円 (-3.0%)  本日終値
 富士通ゼネラル<6755>は続落。26日の取引終了後、第2四半期累計(4~9月)連結業績予想について、売上高を1390億円から1440億円(前年同期比13.8%増)へ、営業利益を40億円から50億円(同35.3%減)へ、純利益を25億円から30億円(同51.6%減)へ上方修正した。株価はこれを受けて朝高でスタートしたが、材料出尽くし感からその後マイナスに転じている。主力の空調機事業で、欧米を中心にエアコンの受注が好調に推移していることに加えて、前期から出荷延伸した商品の納入が進み、第1四半期決算が計画以上の実績となったことが要因としている。同時に発表した第1四半期決算は、売上高746億6000万円(同28.6%増)、営業利益54億7100万円(同38.2%増)、純利益36億6300万円(同7.3%増)だった。なお、22年3月期通期業績予想は、売上高3000億円(前期比13.0%増)、営業利益190億円(同1.4%増)、純利益130億円(同0.1%減)の従来見通しを据え置いている。

■共立印刷 <7838>  180円  +38 円 (+26.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 共立印刷<7838>が急騰。26日の取引終了後、22年3月期の連結業績予想について、純利益を4億3000万円から5億8000万円(前期16億4500万円の赤字)へ上方修正すると発表。前期から継続して取り組んでいる事業構造改革が想定以上に奏功した。売上高については、コロナ禍により依然として厳しい受注環境にあることから、380億円(前期比3.4%増)とする従来予想を据え置いた。

■ウィルソンW <9610>  243円  +34 円 (+16.3%)  本日終値
 ウィルソン・ラーニング ワールドワイド<9610>が急騰。26日の取引終了後、世界50カ国で利用されている行動変容の原理原則を日本向けにデジタル化し、提供を開始したと発表したことをきっかけにして、需給相場的な色合いを強めている。同プログラムは、ウィルソン・ラーニングや提携している専門家の実証的な心理学研究をもとに組み立てられ、全世界での長年にわたる活用で学習効果が確認されているもの。企業教育の育成課題に応用できるだけではなく、個人が直面する仕事や対人関係の問題解決のためにも有効に設計されているのが特徴としている。

■バイク王&カンパニー <3377>  1,332円  +128 円 (+10.6%)  本日終値
 バイク王&カンパニー<3377>は急伸し年初来高値を更新。午前11時50分ごろ、車両・バイク用品を扱うECサイト「バイク王ダイレクト」を開設したと発表。従来のバイク王ブランドサイトの車両紹介ページでは、まず利用客が問い合わせをして、店舗で購入する仕組みとなっていたが、「バイク王ダイレクト」では、車両や用品・部品の決済までをECサイト内で完結できるのが特徴。また、購入部品を同社の店舗で取り付ける場合には工賃20%オフや、用品・部品の購入に利用できるポイントサービスを利用できるとしている。

■キャピタルA <3965>  1,135円  +95 円 (+9.1%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 キャピタル・アセット・プランニング<3965>が大幅高。26日の取引終了後、株主優待制度の拡充を発表。現行制度では、保有株数に応じて1500円分のクオカードまたは2500円相当のカタログギフトを贈呈していた。今回これに加え、3年以上継続して保有する株主に対して1000円分のクオカードを追加で贈呈する。18年9月30日の基準日から21年9月30日の基準日まで継続して株主名簿に記載または記録されている株主から、新制度が適用される。

■アイビー化粧品 <4918>  1,149円  +89 円 (+8.4%)  本日終値
 アイビー化粧品<4918>が急伸。スキンケアを中心とした高級化粧品の訪問販売を手掛ける。26日取引終了後、インドソケイの花の抽出物を有効成分とする「PDK1の活性化抑制剤」に関する特許査定を受領したことを発表した。PDK1の活性化は皮膚の炎症などを引き起こすが、インドソケイの花の抽出物にそれを抑制する作用を見出し、特許査定を受領したことから、今後医薬品分野などでも貢献が期待される。また、株式需給面では東証が同社株に対し27日売買分から信用取引の臨時措置を解除すると発表したことも物色人気を助長している。同社株は7月初旬に800円台から1700円台まで短期間で2倍以上となる急騰を演じたが、その後は反落し、1000円前後まで水準を切り下げていた。

■ウィル <3241>  359円  +27 円 (+8.1%) 一時ストップ高   本日終値
 ウィル<3241>が一時ストップ高。26日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が28億1100万円から30億4500万円(前年同期比9.7%減)へ、営業利益が1億1900万円から2億1400万円(同38.1%増)へ、純利益が1億700万円から1億6900万円(同2.0倍)へ上振れて着地したようだと発表。住宅を購入する顧客の来店件数が前年同期比41.9%増加するなど流通事業の取扱件数が計画を上回ったほか、中古住宅×リフォームの引き渡し件数が同31.7%増加し、収益性の高い事業群「フィービジネスとリフォーム」の業績が堅調に推移したことが要因。また、開発分譲事業も販売契約が計画通りに進捗しているとしている。

●ストップ高銘柄
 グローバルウェイ <3936>  1,703円  +300 円 (+21.4%) ストップ高   本日終値
 BCC <7376>  3,055円  +503 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 オンキヨーH <6628>  1円  -1 円 (-50.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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