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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):T&Gニーズ、クミアイ化、レーザーテックなど

ロート <日足> 「株探」多機能チャートより

ロート薬<4527> 2894 +84
大幅続伸。天藤製薬の株式67.19%を取得、下期からの連結化を発表している。創業家からの譲渡となり、買収金額は非開示となっているが、のれんは発生しないもよう。天藤製薬の年間売上高は59億円で、「ボラギノール」などを手掛け、痔疾用薬ではトップシェア。ニッチ市場での高シェア製品獲得は、同社の長期戦略に沿った買収となり、ポジティブに捉える動きが優勢のようだ。


T&Gニーズ<4331> 1129 +126
大幅続伸でコロナショック前水準をほぼ回復。アフターコロナ銘柄のリバウンドが続く中、新型コロナウイルスワクチンを1回以上接種した人が国内人口の1割に達したなどとも伝わり、本日も関連銘柄が賑わいを見せる形になっている。とりわけ、本日は同社やエスクリ<2196>、ツカダGHD<2418>など挙式関連銘柄の強い動きが目立つ。コロナ禍後の需要急拡大を意識する局面にもあるようだ。


クミアイ化<4996> 916 +71
大幅続伸。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来の37億円から47.5億円、前年同期比4.4%減に、通期では73億円から83億円、前期比0.2%増に引き上げ。国内で本年上市した新規殺菌剤「ディザルタ剤」を始めとする水稲分野の出荷が好調に推移しているほか、化成品の一部も回復基調にあるもよう。株価は足元で安値圏にあり、上振れ期待などはそれほど高まっていなかったとみられる。


ダイキン工<6367> 20010 -510
大幅続落。一昨日の中期経営計画を受け前日は下げが目立つ展開になっていたが、本日は大和証券が投資判断を格下げしており、引き続き売りが優勢の状況に。大和証券では投資判断を「2」から「3」に格下げ、目標株価も24500円から20000円に引き下げている。M&Aの具現化によっては期待成長率が変わる可能性があること、26年3月期まで見通しても利益率改善幅が小さいことから、割安感は低下したとみているもよう。


レーザーテック<6920> 19470 -1240
大幅続落。前日はきつい下げが目立ったが、本日も売買代金トップと商いを伴いながら大きく下落する展開になっている。米SOX指数が0.6%安と続落するなかで、手仕舞い売り圧力が引き続き強まる状況に。前日は、みずほ証券の投資判断格下げなども材料視されていたが、足元では、CLSA証券でも投資判断格下げの動きがみられている。東エレク<8035>やアドバンテスト<6857>など他の半導体製造装置株も軟調。


アドベンチャー<6030> 8270 +140
大幅に3日続伸。航空券予約販売サイト「skyticket」でルフトハンザグループが提供する新流通規格「NDC」を利用したBtoC向けの航空券販売を開始したと発表している。同規格利用により、航空券料金や空席状況の迅速な確認が可能となるほか、顧客は最適な価格で航空券を購入できるようになるという。ルフトハンザグループは、ルフトハンザドイツ航空やスイスインターナショナルエアラインズ、オーストリア航空などで構成されている。


スタジオアタオ<3550> 516 +24
大幅に続伸。キャラクターブランド「ILEMER(イルメール)」の新ライン「ILEMER STREET(イルメールストリート)」をリリースしたと発表している。フィギュアや財布、リュックなどのアイテムを展開する。公式サイトで11日から、全国の店舗で12日から販売を開始する。主に子供や女性をターゲットにしてきたイルメールと異なり、イルメールストリートは男性にも取り入れやすいデザインにしたという。


Sイノベーション<4178> 3165 +150
大幅に6日続伸。リーディング分析プラットフォームを提供する米IT企業Tableau SoftwareのSelectパートナーに認定されたと発表している。Sharing Innovationsは20年8月にTableau Softwareとパートナー契約を締結。顧客企業へのサービス提供や技術者を育成してきた結果、Selectパートナーへの昇格に至ったという。今後も連携を深め、顧客企業のDX化支援に尽力するとしている。
《ST》

 提供:フィスコ

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