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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:クミアイ化、エアトリ、バイオ関連株

クミアイ化 <日足> 「株探」多機能チャートより
■クミアイ化学工業 <4996>  916円  +71 円 (+8.4%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 クミアイ化学工業<4996>が大幅高で3日続伸している。8日の取引終了後、21年10月期の連結業績予想について、売上高を1130億円から1134億円(前期比5.7%増)へ、営業利益を73億円から83億円(同0.2%増)へ、純利益を62億円から74億円(同11.8%増)へ上方修正し、減益予想から一転して営業増益としたことが好感されている。国内で上市した新規殺菌剤「ディザルタ剤」をはじめとする水稲分野の出荷が好調に推移していることに加えて、化成品の一部が回復基調にあることなどが要因としている。

■理研ビタミン <4526>  1,578円  +102 円 (+6.9%)  11:30現在
 理研ビタミン<4526>が続伸し、年初来高値を更新した。同社は8日取引終了後に、子会社の青島福生食品(中国山東省)を青島農邦農副産品(山東省)に譲渡すると発表しており、これが評価されているようだ。青島福生食品は冷凍野菜及び水産加工品の製造・販売を手掛けているが、近年では中国での人件費高騰や債権の回収遅延による貸倒引当金の計上などで業績が悪化しているほか、過去の不適切な会計処理問題などからグループ内での同社の位置づけについて検討を行い、シナジーが見込めないと判断した。なお、譲渡に伴い青島福生食品に対する貸付債権の一部を放棄するとしている。

■エアトリ <6191>  3,090円  +174 円 (+6.0%)  11:30現在
 8日に「STARSHIPと包括契約を締結し、“とにかく安く行ける旅”を提供開始」と発表。

■三共生興 <8018>  539円  +25 円 (+4.9%)  11:30現在
 三共生興<8018>が大幅反発している。8日の取引終了後に自社株買いを実施すると発表しており、これが好感されている。上限を200万株(発行済み株数の4.58%)、または11億円としており、取得期間は21年7月1日から22年6月30日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行を可能とするためという。

■クリレスHD <3387>  957円  +38 円 (+4.1%)  11:30現在
 クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が大幅続伸、一時65円高の984円まで駆け上がり3月22日につけた年初来高値930円を大幅更新した。アフターコロナ関連として脚光を浴びており、株式分割考慮で20年2月以来約1年4カ月ぶりの4ケタ大台回復を目前に捉えている。20年2月といえば、新型コロナウイルスの感染拡大が国内でも懸念され始めたタイミングで、同社株は同月末に株式分割を行ったが、折り悪く株価は急落に見舞われた経緯がある。ただ、800円台後半から上の水準は真空地帯の下げで滞留出来高も少なく戻り売り圧力が限定的となっている。ポイントとなるのは信用取組で、直近データでは買い残53万株に対し、売り残が225万6000株と高水準に積み上がっており、信用倍率は0.24倍。日証金でも貸株が融資を大幅に上回る売り長状態にあり、踏み上げ相場の色彩を強める可能性がある。

■マネーフォワード <3994>  6,600円  +220 円 (+3.5%)  11:30現在
 マネーフォワード<3994>が3日続伸している。8日の取引終了後、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>傘下の三菱UFJ銀行と、中小企業向けオンラインファクタリング事業及び請求代行事業の開始を目的とした合弁会社を設立すると発表しており、これが好材料視されている。今夏に設立予定の新会社「Biz Forward」では、与信データの蓄積やノウハウの活用により審査プロセスを自動化し、審査にかかる時間を短縮して、顧客の迅速な資金調達をサポートする。また、顧客利便性の高いWebアプリケーションを提供し、非対面・オンライン完結で簡便に申し込みから審査結果の受け取りを行えるようにするという。マネフォ51%、三菱UFJ銀行49%で設立し、業務開始は22年春の予定。なお、21年11月期業績への影響は軽微としている。

■そーせいグループ <4565>  1,656円  +54 円 (+3.4%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>、アンジェス<4563>、サンバイオ<4592>などマザーズ市場の時価総額上位銘柄をはじめ、バイオ関連株に物色の矛先が向いている。マザーズ指数は5月初旬から中旬にかけて急速に値を崩したが、5月17日の1042で底を入れ戻りに転じている。直近は25日移動平均線を上回り、75日線との下方カイ離解消も近づいているが、このマザーズ指数の底入れとバイオ株の相関関係は強い。「エーザイの人気化が刺激となり一部の個人投資家資金が休養十分のバイオ関連株に向かいマザーズ指数にも貢献した。ただ、全体の売買代金はそれほど増えてはおらず、局地的な動きにとどまっている」(ネット証券マーケットアナリスト)という。

■ロート製薬 <4527>  2,894円  +84 円 (+3.0%)  11:30現在
 ロート製薬<4527>が大幅続伸している。8日の取引終了後、痔疾治療薬「ボラギノール」などを手掛ける天藤製薬(大阪府豊中市)株式の67.2%を8月31日付で取得し子会社化すると発表しており、これが好材料視されている。今回の買収により、ロートはOTC医薬品事業の拡充を図るほか、海外ネットワークを通じてボラギノールの売り上げを伸ばす方針。取得価額は非開示。なお、22年3月期業績への影響は軽微としている。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,988円  +19 円 (+0.6%)  11:30現在
 ヤマトホールディングス<9064>が反発。SMBC日興証券は8日、同社株の投資評価「1」を継続するとともに、目標株価を3700円から3800円に引き上げた。4月から事業子会社統合による「Oneヤマト」化で効率化を図り、昨年度からEC向け配送サービス「EAZY」を投入するなど、経営改革による利益率向上を目指している点を指摘。22年3月期の連結営業利益は従来予想の920億円から970億円(会社計画950億円)に上方修正した。宅配便個数は、前年が感染症下で巣ごもり需要により大幅に伸長したなかでも順調に推移していることも前向きに評価している。

■エスペック <6859>  2,140円  +7 円 (+0.3%)  11:30現在
 エスペック<6859>はしっかり。8日の取引終了後、上限を50万株(発行済み株数の2.16%)、または10億6650万円とする自社株を、9日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表したことが好感されている。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■レーザーテック <6920>  19,470円  -1,240 円 (-6.0%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 レーザーテック<6920>は3日続落。今週7日に2万4000円まであと一歩という水準まで駆け上がったが、その後の反動安もきついものとなった。前日は売買代金が約1280億円と急膨張、東証1部上場企業の中でも2位以下を大きく引き離す水準をこなしたが、株価は2000円を超える下げで率にして9%あまりに達する急落となった。一部証券会社で投資判断を引き下げる動きがあったが、「成長性は高くても同業他社と比較して高PERが際立ち、買われ過ぎといわれても反論しにくい部分がある。貸株調達による空売りなども絡んでいる可能性がある」(国内証券マーケットアナリスト)という。前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が続落したことも風向きを悪くしている。ただ、きょうは押し目に買い向かう動きも観測される。信用買い残は軽く、高水準の利益成長が続く現状は実需面の売り圧力も限定的とみられ、フシ目の2万円近辺は下値抵抗力を発揮する可能性がある。

■SBIホールディングス <8473>  2,686円  -84 円 (-3.0%)  11:30現在
 SBIホールディングス<8473>が続落している。金融庁が8日、SBI子会社のSBIソーシャルレンディングに対して、7月7日までの業務停止命令を出したと発表しており、これが嫌気されている。融資した資金の使途が投資家に説明した内容と異なっていたなどとして、金融商品取引法に違反すると判断したという。なお、SBIではSBIソーシャルレンディングに関して、全既存ファンドの償還を条件として、自主的な廃業及びソーシャルレンディング事業からの撤退を決定している。

■ルネサス <6723>  1,198円  -6 円 (-0.5%)  11:30現在
 ルネサスエレクトロニクス<6723>は小幅に3日続落。同社は先月28日に国内外で公募増資と株式売り出しを実施することを発表した。この日から発行・売り出し価格の決定期間に入っており、 神経質な値動きとなっている。

■アレンザHD <3546>  1,270円  -5 円 (-0.4%)  11:30現在
 アレンザホールディングス<3546>は小幅反落。8日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、既存店売上高が前年同月比6.8%減と、8カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。客単価は同3.7%増と引き続き上昇したものの、客数が同10.1%減と落ち込んだことが響いた。なお、全店売上高は4.3%減だった。

■倉元製作所 <5216>  195円  +50 円 (+34.5%) ストップ高買い気配   11:30現在
 倉元製作所<5216>がストップ高カイ気配。8日の取引終了後、コーニングジャパン(東京都港区)と長期供給契約を締結したと発表しており、これが材料視されている。これにより、コーニングジャパンは倉元に対しディスプレー用硝子原板を供給し、倉元は原板を製品に加工してディスプレーメーカーへ販売する。同社では、国内のディスプレーメーカーに対して量産納入を開始しており、今後は販売先の拡大を目指し営業活動を行うといい、業績予想については合理的に予測可能となった時点で公表するとしている。

■太洋工業 <6663>  554円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 太洋工業<6663>がストップ高まで買われている。同社は8日、パッケージ基板の欠陥検出機能を強化した外観検査装置を開発したと発表しており、これが材料視されているようだ。同社はこのほど、装置精度をこれまでより高くし、ハードウェアとソフトウェア両面からの補正機能を進化させることによって非常に安定した撮像を可能として欠陥の見逃しを軽減、結果として欠陥検出機能を大幅に強化することに成功。開発した外観検査装置と、既に市場展開している人工知能(AI)システム「TY-VISION XAIS」と組み合わせることで、更に欠陥検出の向上と過検出を含む虚報削減が可能になるとしている。

●ストップ高銘柄
 エーザイ <4523>  10,755円  +1,504 円 (+16.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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