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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

TBグループ <日足> 「株探」多機能チャートより

■TBグループ <6775>  214円 (+50円、+30.5%) ストップ高

 TBグループ <6775> [東証2]がストップ高。19日、高性能クリーンエアシステムを搭載した宿泊用カプセルボックス「まゆ玉クリーン」を阪神電気鉄道(大阪市福島区)から受注したと発表しており、これが好感された。「まゆ玉クリーン」は今年2月に販売を開始しており、今回が初の受注となる。納入時期は6月の予定で、鉄道電気施設の保守係員の詰め所2ヵ所に計30床設置するとしている。

■エンビプロ <5698>  1,105円 (+105円、+10.5%)

 東証1部の上昇率トップ。エンビプロ・ホールディングス <5698> が続急騰。建築廃材や配車などから集めた金属スクラップを選別して加工販売することを主力事業としている。資源リサイクルは取り扱い件数の増加や利益率改善で収益を押し上げ、前週末14日に発表した21年6月期第3四半期(20年7月-21年3月)決算は営業利益が前年同期比40%増の12億5000万円と急増した。21年6月期通期では前期比2.4倍の19億1800万円を予想している。世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景に、成長分野としてリチウムイオン2次電池のリサイクル関連事業に注力しており、同事業を手掛ける連結子会社の減損損失計上及び第三者割当増資を引き受けるなど、将来に向けた戦略的な布石にも余念がない。

■クルーズ <2138>  2,276円 (+191円、+9.2%)

 クルーズ <2138> [JQ]が続急伸。18日の取引終了後、100%子会社Studio Zが、テレビアニメ「SHAMAN KING(シャーマンキング)」を題材とした初のスマートフォン向けアプリゲーム「SHAMAN KING ふんばりクロニクル」を21年内にリリースすると発表しており、これが好感された。アニメ「SHAMAN KING」は、武井宏之氏によるシリーズ累計3800万部突破の大人気コミックス「SHAMAN KING」を原作とし、今年4月からテレビ東京系で放送中の完全新作テレビアニメ。同アニメの初のスマホゲームとなる「SHAMAN KING ふんばりクロニクル」は、「SHAMAN KING」の世界観を忠実に再現したハイクオリティ3Dグラフィックのバトルや、新感覚の「Mangatic(マンガチック)モード」でストーリーの追体験ができる機能を搭載。昔からのファンはもちろん、初めて「SHAMAN KING」に触れる人でもその世界に没入できる作品になっているという。なお、事前登録開始は7月を予定している。

■アールシー <7837>  844円 (+58円、+7.4%)

 アールシーコア <7837> [JQ]が5日続急伸し年初来高値を更新した。18日の取引終了後に発表した22年3月期連結業績予想で、売上高165億円(前期比4.5%増)、営業利益3億円(同黒字転換)、最終利益2億円(同)と黒字転換を見込み、年間配当予想を前期比15円増の35円としていることが好感された。生活様式や価値観の多様化が進むことで、移住や住み替えなどの需要が増加しているほか、梺(ふもと)暮らしへの共感が広がっていることをビジネスチャンスととらえていることに加えて、大規模改修を機に改称した旗艦店「BESS MAGAMA」の営業再開が寄与する。なお、21年3月期決算は、売上高157億9000万円(前の期比10.4%減)、営業損益2億5200万円の赤字(前の期7000万円の黒字)、最終損益5億3400万円の赤字(同2300万円の黒字)だった。

■ハークスレイ <7561>  963円 (+63円、+7.0%)

 東証1部の上昇率4位。ハークスレイ <7561> が3日ぶり急反発し年初来高値を更新。18日の取引終了後、9月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好材料視された。投資単位当たりの金額を引き下げ株式の流動性を高めることで、より投資しやすい環境を整え、投資家層の拡大を図ることを目的としているという。

■オイシックス <3182>  3,320円 (+190円、+6.1%)

 東証1部の上昇率8位。オイシックス・ラ・大地 <3182> が急反発。今年1月6日につけた年初来高値3445円の更新も視界に捉えている。青果物のネット通販を手掛け、コロナ禍での内食需要を取り込んでいる。また、M&Aや資本提携戦略にも積極的で業績成長トレンドが続いている。21年3月期営業利益は前の期比3倍の74億6500万円と急拡大したが、その反動もあって22年3月期は50億円と前期比3割強の減少を見込んでいる。しかし、トップラインについては今期も5%増収の1050億円を見込んでおり、業容拡大効果が継続する見通し。株式需給面では5月に入ってから外資系証券経由の空売り残が急増傾向にあり、その買い戻しが株価に浮揚力を与えているとみられる。

■荏原実業 <6328>  5,860円 (+330円、+6.0%)

 東証1部の上昇率9位。荏原実業 <6328> が続急伸し年初来高値を更新した。18日の取引終了後、6月30日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表したことが好感された。投資単位当たりの金額を引き下げることでより投資しやすい環境を整え、株式の流動性の向上と投資家層の拡大を図ることが目的という。

■ジェイリース <7187>  1,151円 (+60円、+5.5%)

 ジェイリース <7187> が4連騰。家賃の債務保証ビジネスを展開するが、大都市圏で新契約数を伸ばし収益成長が続いている。19日取引終了後、高松エステート(東京都千代田区)と業務提携し、保証サービスのワンストップ提供を開始することを発表した。株価は10日に発表された好決算を受けて、18日までの5営業日で30%以上も水準を切り上げていたが、提携による今後の業容拡大を見込み、目先利益確定の売りを吸収している。

■Eストアー <4304>  1,966円 (+102円、+5.5%)

 Eストアー <4304> [JQ]が続急伸。18日の取引終了後、上限を24万株(発行済み株数の4.79%)、または6億円とする自社株を25日朝の東京証券取引所の自己株式立会外買付取引(ToSTNET-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。

■アンジェス <4563>  1,025円 (+52円、+5.3%)

 アンジェス <4563> [東証M]が続急伸。今朝のNHKニュースで「国内でのワクチン開発や生産体制の強化に向け、政府は、来月初めに長期戦略を閣議決定する方針だ」と報じられたことを受けて、新型コロナウイルスのワクチンを開発する同社に思惑的な買いが入ったようだ。なお、同社の新型コロナワクチンはの進捗状況は、5月10日発表の決算時に第2/3相臨床試験を実施中で、3月に500症例の接種を完了したとしている。

■ピースリー <6696>  683円 (+32円、+4.9%)

 ピースリー <6696> [東証M]が大幅続伸。19日正午ごろ、紫外線を活用した「BIRD SAFE」を7月に発売すると発表しており、これが好感された。新製品は、広島大学の各種ウイルス及び薬剤耐性菌に対する紫外線の効果や有効な使用法の研究結果を踏まえ、コロナ禍に対応する製品として開発したもの。人感センサーをはじめとしたトリプルセキュリティー構造により、有人時には紫外線が照射されない安全設計となっていることや、広島大学病院感染症科との研究連携に基づくエビデンスの提供や助言を受けている点が特徴としている。

■アイリック <7325>  1,183円 (+54円、+4.8%)

 アイリックコーポレーション <7325> [東証M]が大幅続伸。19日午前10時ごろ、100%子会社インフォディオが、独自開発の「スマートOCR」をメジャーアップデートし、「スマートOCR(AI-OCR)決算書基本パック」としてリリースしたと発表しており、これが好感された。新製品「決算書基本パック」は、決算書によく見られる罫線のない帳票の読み取りを実現したほか、項目の位置が異なっていても高精度の読み取りを可能にするなど、従来のOCRでは苦手とされた決算書の読み取りを飛躍的に進化させたことが特徴。また、OCR処理後に自動で統一の勘定科目名へ集約する機能改修を行うなどし、決算書帳票のデータ登録実務の自動化支援を実現したという。

■木村化 <6378>  910円 (+41円、+4.7%)

 木村化工機 <6378> 、三菱化工機 <6331> 、那須電機鉄工 <5922> [東証2]、日本精線 <5659> など水素関連 に位置づけられる銘柄に短期筋の買いが向かった。経済産業省は18日、脱炭素技術支援に設けられた2兆円の基金のうち、水素関連事業について企業の公募開始を発表、これを受けて関連企業に物色の矛先が向いた。最大で総額3700億円を配分する計画という。木村化は世界で初めて低濃度アンモニア水から高純度水素を製造することに成功しており、マーケットでも水素関連の有力株として認知されている。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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