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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

ワイヤレスG <日足> 「株探」多機能チャートより

■ワイヤレスG <9419>  432円 (+18円、+4.4%)

 ワイヤレスゲート <9419> が大幅続伸。18日の取引終了後、 5GとWi-Fi6で高速通信に対応したホームルーター「Speed Wi-Fi HOME 5G L11」を発売すると発表しており、これが好感された。新製品は、ギガスピードに対応した高速通信やセキュリティーの強化、有線LANポートの搭載などが主な特徴。なお、販売開始は6月4日を予定している。

■BEENOS <3328>  3,415円 (+140円、+4.3%)

 BEENOS <3328> が続伸。19日午後1時ごろ、越境ECをサポートする代理購入サービス「Buyee(バイイー)」を運営する子会社tensoが、書道用品を専門に取り扱うショッピングサイト「書道用具専門店 西本皆文堂」の海外向け販売をサポートすることになったと発表しており、これが好材料視された。西本皆文堂は、筆・墨・硯・紙をはじめ、額・掛け軸の表装など書道に関連する商品全般を取り扱う専門店。近年、海外ユーザーからのアクセスや問い合わせが増加傾向にあり、サイトの優れたUIや世界観を維持したまま海外のユーザーがオンラインショッピングを楽しめるよう、tensoがサポートするとしている。

■アートSHD <3663>  3,140円 (+90円、+3.0%)

 アートスパークホールディングス <3663> [東証2]が大幅続伸。車載向けやデジタル機器向けソフト開発を手掛けるが、UI(ユーザーインターフェース)開発ソリューションを提供し、自動運転関連株の一角に位置する。また、最近はグラフィック分野のクリエーター向けイラスト制作ソフトが好調な収益に反映されている。今月7日に発表された21年12月期第1四半期(1-3月)の営業利益は4億2100万円で、これは前年同期比で約3倍の水準となる。対通期進捗率の高さから、業績上方修正への期待が高まっている。

■DIT <3916>  2,010円 (+44円、+2.2%)

 デジタル・インフォメーション・テクノロジー <3916> が続伸。19日、アドバンスト・メディア <3773> [東証M]が開発・販売する音声認識議事録作成プラットフォーム「AmiVoice スーパーミーティングメモ」の販売代理店契約を締結し、販売を開始したと発表しており、これが好材料視された。「AmiVoice スーパーミーティングメモ」は、会議や打ち合わせの発言を音声認識 で即時にテキスト化することで議事録作成の業務負担を軽減し、効率化を図るクラウド型議事録作成プラットフォームサービス。DITでは、既存顧客を中心に3年間で30件の販売を計画しており、業績への貢献が期待されている。

■青山財産 <8929>  1,559円 (+34円、+2.2%)

 青山財産ネットワークス <8929> [東証2]が4日続伸。18日の取引終了後、上限を11万株(発行済み株数の0.90%)、または1億6775万円とする自社株を、19日朝の東京証券取引所の自己株式立会外取引(ToSTNeT-3)で取得すると発表しており、これが好材料視された。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策を遂行するとともに、資本効率の向上と株主還元の充実を図るとしている。なお、取得結果はまだ発表されていない。

■Casa <7196>  926円 (+20円、+2.2%)

 Casa <7196> が続伸。18日の取引終了後、主力商品「家主ダイレクト」の累計契約数が10万件を突破したと発表しており、これが好感された。「家主ダイレクト」は、家賃保証に加えて家賃の集金代行を行うことで、不動産オーナーの安定的な家賃収入を実現するサービス。同社ではこれまでの代理店を通じたサービスの提供に加え、不動産オーナーと直接契約を行うなどで今後も積極的な展開を図るとしている。

■日本ラッド <4736>  643円 (+12円、+1.9%)

 日本ラッド <4736> [JQ]が続伸。同社は19日、日本通運 <9062> の子会社ワンビシアーカイブズが提供する電子契約サービス「WAN-Sign(ワンサイン)」と自社サービスとの連携を開始すると発表しており、これが材料視されたようだ。これにより、今後日本ラッドの業務プラットフォームを利用したシステム構築などにおいて、ワンビシアーカイブズの電子署名やタイムスタンプ機能を用いた最適な業務システムソリューションの提供が可能になる。

■セイコーHD <8050>  2,152円 (+35円、+1.7%)

 セイコーホールディングス <8050> が4日続伸。野村証券は18日、同社株の目標株価を3800円から4100円に引き上げた。レーティングの「バイ」は継続した。海外市場で高級ウォッチが好調なことを評価している。22年3月期は前年のロックダウンからの回復が4-6月期にあることやグローバルブランド拡販による製品ミックス良化により、ウォッチ事業の営業利益はコロナ前の水準に回復すると予想。今期の連結営業利益は前期比4.1倍の90億円と会社計画(55億円)を大幅に上回るとみている。23年3月期も海外市場での中・高価格帯ウォッチの販売拡大が継続し同利益は130億円になると見込んでいる。

■イントラマト <3850>  2,831円 (+47円、+1.7%)

 エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート <3850> [東証2]が続伸。18日の取引終了後、同社のWebシステム構築のための商用フレームワーク製品「intra-mart」が、不動産情報サービスのアットホーム(東京都大田区)のワークフロー基盤および社内システムのプラットフォームとして採用されたと発表しており、これが好感された。内製化を踏まえたローコード開発が可能であることや、ワークフローなど単体製品ではなくさまざまな機能を標準装備したプラットフォームであること、他のシステムとの連携が容易であることなどが評価されたとしている。

■アイエスビー <9702>  1,340円 (+21円、+1.6%)

 アイ・エス・ビー <9702> が続伸。18日の取引終了後、医用画像ソリューションの「L-Share 災害医療支援セット」が、JICA(国際協力機構)国際緊急援助隊医療チームのX線画像閲覧システムとして携行資機材に採用されたと発表しており、これが好感された。今回採用された「L-Share 災害医療支援セット」は、トランク1つだけで災害現場でのトリアージが可能な医療支援パッケージとして、電源が確保できないような過酷な環境下でも搭載されたバッテリーのみで使用できるのが特徴で、既に兵庫県災害医療センターの「広域医療搬送拠点用X線撮影装置」としても稼働している。また、画像ビューイングや画像ストレージなどをタブレット端末や組み込み機器で実現しているため、これらを組み合わせることでコンパクトで可搬性・機動性に優れたX線画像閲覧システムを実現している。

■Uアローズ <7606>  1,894円 (+24円、+1.3%)

 ユナイテッドアローズ <7606> が4日続伸。SMBC日興証券は18日、同社株の目標株価を1800円から1900円に引き上げた。投資評価の「2」は継続した。業績のビジビリティ(視認性)が従来に比べ増したことを評価している。在庫適正化は進み、粗利率の変動は限定的となったとみている。都心立地でビジネスやフォーマルウェアを得意としているため、他のアパレルよりもコロナ前水準への道のりは険しいが、ロイヤル客とブランド認知やイメージの高さは強み。今後は収益力の最大の源泉である売り上げの回復の効果を待ちたいとしている。

■三菱UFJ <8306>  634.4円 (+7.8円、+1.2%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> が5日続伸。18日の米国株市場では4月の米住宅着工件数が市場予想を下回ったことで景気回復期待が後退し、NYダウなど主要株指数が揃って下落した。同経済指標を背景として米10年債利回りも1.63%台に低下しており、ゴールドマン・サックス、JPモルガンなど大手金融株が軒並み売りに押される展開となった。東京市場でもその影響が波及する格好となったが、同社株は直近発表された好決算などを材料に直近上げ足を強めており、株価指標面でも0.5倍弱のPBRや4%を超える高配当利回りが買いの根拠となった。

※19日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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