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【市況】【杉村富生の短期相場観測】 ─ GWは何をする? 銘柄研究が有益!

経済評論家 杉村富生

「GWは何をする? 銘柄研究が有益!」

●自粛、テレワークでは体がなまるが…

  ゴールデンウイーク(GW)の真っただ中である。新緑が目にまぶしい。例年だと、「心ウキウキ」となる季節だが、今年は違う。「何も予定がない」。そんな人が多いと思う。この際、GW明けの5~6月(初夏)相場に備え、相場解析(展望)と銘柄研究をじっくりと行う作戦はどうか。

 もちろん、外出自粛、 テレワークなどによって、皆さん体がなまっているはずだ。散歩、ジョギング、ゴルフ、キャンプなどアウトドア(屋外)活動は欠かせない。新型コロナウイルスには「肥満が大敵」と、専門家が語っている。3密を避けての外出はストレス、イライラを解消できる。

 ゴルフ場、ゴルフ練習場は来場者が増えているという。ゴルフダイジェスト・オンライン <3319> は ゴルフの総合サイト、ゴルフ用品の販売、ゴルフレッスン、ゴルフ場予約などのサービスを提供している。20年12月期の経常利益は6.6%減益だったが、今期は20.1%増益を見込んでいる。最終利益は2倍強となる。

 スノーピーク <7816> はキャンプ用品などアウトドア関連分野を幅広く手掛けている。本社は新潟県三条市郊外のキャンプ場にある。屋外レジャーは不況知らずだ。20年12月期の最終利益は前期比2.5倍になった。今期は9.1%増(1株利益60.7円)と慎重だが、増額修正含みの数字だろう。

 全般相場については新型コロナワクチンの接種率(現在1.4%)次第だ。欧米に比べ大幅に遅れている。ついに、接種に自衛隊を投入するらしいが、政府の対応の鈍さはいかんともしがたい。ただ、世界景気はGDP成長率6.0%(アメリカ6.4%、中国8.4%、ユーロ圏4.4%)に見られるように好調だし、「平常の姿」に戻りつつある。

 日本の成長率は3.3%だ。決して低くはない。やはり、輸出主導国家である。主要輸出先の中国、アメリカのV字型回復が寄与している。業種的には電機(半導体)、海運非鉄、工作機械、鉄鋼、化学、自動車(EV関連)など製造業の伸びが際立っている。ともあれ、当面は個別物色の展開となろう。

●今期の業績急浮上の銘柄に狙いを!

 一方、日米ともに、決算発表シーズンを迎えている。アメリカでは下馬評通りアップル、マイクロソフト、フェイスブックなど巨大IT企業が好調だ。シェブロン、エクソンモービルなどは原油高のメリットを享受している。セクター的には半導体、および製造装置関連が“絶好調”組である。

 オランダのASMLホールディングスは極端紫外線(EUV)露光装置(ステッパー)を供給する世界唯一(ステッパーのシェア8割超)の企業だ。インターネット、ビッグデータ自動運転などの発展には「最も重要な企業」といわれている。ASMLなくしては「ムーアの法則」は存在しない、と評価されるほど。

 かつて半導体製造用のステッパーではニコン <7731> 、キヤノン <7751> が世界シェアの7~8割を占めていた。いまや、その面影はまったくない。EUVの流れに乗れなかったのだ。ASMLにマスク欠陥検査装置を納入、ともに急成長したのがレーザーテック <6920> である。

 日本電子 <6951> は同様に、ASMLにマルチビーム描画装置(世界シェア首位)を提供している。外資系証券は「次のレーザーテック」と。このほか、日本航空電子工業 <6807>、愛三工業 <7283> 、大豊工業 <6470> 、新光電気工業 <6967> 、東京エレクトロン デバイス <2760> などの業績が急浮上をみせている。
 
2021年4月30日 記


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