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【特集】決算でお宝を発掘、まずはチャートで“育ち盛り”の第2ステージ株に注目!

~すご腕投資家・DUKE。さんに聞く「決算でお宝株を見つける技」~第1回

登場する銘柄
ヤーマン<6630>、サーバーワークス<4434>、ワークマン<7564>、BASE<4477>、プレミアアンチエイジング<4934>

文・イラスト/福島由恵(ライター)、編集・構成/真弓重孝(株探編集部)

DUKE。さんDUKE。さん(40代・男性)のプロフィール:
2003年の会社員時代から株式投資を開始。当時は割安成長株狙いだったが目覚ましい成果は出ず。その後ライブドア&リーマン・ショックを経て、本人いわく「けちょん、けちょん」になる場面も乗り越え、成長株投資で著名なウィリアム・オニールの投資法に出合う。これまでのファンダメンタルズ追求型にテクニカル要素も加えたテクノファンダメンタルに手法を改良し、新高値を更新した上昇トレンド銘柄に乗る「新高値ブレイク投資術」にたどり着く。その改良法が花開き、14年には累計利益1億円達成。16年には年間利益1億円、資産3億円を突破し専業投資家へ。現在は自身の投資をさらにパワーアップさせながら「新高値ブレイク投資塾」を主宰。塾生から多くの億り人を輩出すべく、自身の投資法伝授に力を注ぐ。著書に『新高値ブレイク投資術』(東洋経済新報社)、『新高値ブレイクの成長株投資法』(共著、パンローリング)がある。

4月下旬から、3月期決算企業の本決算が続々と始まっている。毎年のことだが本決算での関心事は、前期の結果はもとより今期の行方に集まる。

前期はコロナ禍という非常事態に巻き込まれただけに、今期の注目点は前期のダメージをまだ引きずりそうなのか、それとも完全に立ち直る期待がもてそうなのかの大きく2つに絞られる。

ただし、株式投資の観点からは、今期決算の行方が株価にどの程度、反映されそうなのかを見通すのは、いつも以上に困難になる可能性がある。企業業績の見通しが好調で、景気回復の期待が高まれば、相場上昇の原動力になってきた金融緩和が終息に向かうとの予想が、相場の下押し圧力になる可能性があるからだ。

いってみれば今回の決算は、ファンダメンタルズと共に、相場および個別株の需給要因を、これまで以上に注意を働かせて分析することが求められることになる。

『株探』編集部は、この点を踏まえて、テクニカルとファンダメンタルズのハイブリットで成長株投資の手法を確立し、成果を上げてきたDUKE。さんに、注目企業のチャートと業績データを組み合わせて、効率よくお宝銘柄を探るポイントを聞いた。

伸び盛りのステージにいる銘柄を狙う

―― 4月後半から企業の決算発表が始まっています。DUKE。さんの投資スタイルは、主に中小型の成長株を狙うやり方で、ファンダメンタルズとテクニカルの両方に注目するのが特徴です。通常、決算では実績と今期計画に注目しますが、この時期もテクニカルは重視するのですか。

DUKE。さん(以下、DUKE。): その通りで、決算発表する注目銘柄の株式チャートが今は、どのような状況にあるのかは事前に認識しています。

これは決算時期に限りませんが、私はその銘柄の株価が、サイクルの中で、どの段階(ステージ)にあるのかを意識しています。

―― その株価のサイクルとは。

DUKE。: 株価には4つのステージがあります。これは、私が現在実践している成長株投資を学ぶ際に参考にした米国の著名な投資家のマーク・ミネルヴィニ氏が提唱する考え方で、氏の著書でも紹介されています。

その4つとは、

第1ステージ ~ 出来高とともに、ぐずぐずしていてさえない時期
第2ステージ ~ 出来高とともに、勢いづいてぐんぐん上がる時期
第3ステージ ~ 天井圏
第4ステージ ~ 強烈に売り込まれる時期


――になります。

この中で、株価の大きな上昇が期待できるのが第2ステージです。これを理解する分かりやすい例に、美顔器やダイエット向け器具などを製造・販売するヤーマン<6630>があります。同社の週足チャートを確認すると、きれいに4つのステージが見てとれます。

せっかく資金を投資するのなら、株価がぐんぐん伸びて効率よく稼げる「第2ステージ」で参戦したいということです。この時期は機関投資家など大口投資家が積極的に買いの行動に出るステージと考えられます。この需給面でのモメンタム(勢い)に便乗するのです。

■ヤーマンの週足チャート(2015年末~20年5月)と4つの株価ステージ
【タイトル】
注:出来高・売買代金の棒グラフの色は当該株価が前期間の株価に比べプラスの時は「赤」、マイナスは「青」、同値は「グレー」。以下同

利確は第3ステージまでに完了を

―― これを見ると最後のステージの下落トレンドに巻き込まれる前の第3ステージで逃げ切りたいですね。

DUKE。: 天井圏の第3ステージは機関投資家が利益確定に入る時期で、第4に入るとその動きに追随した投げ売りが起こります。こうした時に「株価が下がった」と値ごろ感でナンピン買い(買い下がり)してしまうと、損失がどんどん膨らむ可能性が高まってしまいます。

株価は一旦下げトレンドに入ると、信じられないくらい売り込まれることがありますから。ヤーマンの場合も、18年春の高値から20年のコロナ相場の底値まで、半値をさらに下回り、7分の1程度の水準まで下落を見せています。

―― 個人投資家は逆張り派が多いと言われていますが。

DUKE。: ヤーマンのチャートが端的に示していますが、株価は一旦、下落トレンドにはまると、反転して再び上昇トレンド入りするまでは相当な時間がかかることは覚悟しなければなりません。

「石の上にも3年」の心意気で待つ戦略もアリかもしれませんが、それでは資金効率が悪くなってしまいます。さくさく稼ぐという観点では、やはり上手く第2ステージの銘柄に乗りたいですよね。

決算発表の数字を見て、実際に投資するかを判断する際は、常にその企業がどの株価のステージにいるかを意識することが大事です。

第2では上方修正、ポジティブサプライズが続く

―― 第2ステージにある企業は、どんなサインが出てくるのですか?

DUKE。: 決算絡みでは業績予想の上方修正が続いている場合ですね。また話題のテーマとなるような新技術や新商品などが発表ないし始まった時期で、いわゆるポジティブサプライズが見られたときですね。

―― 株価の伸びに黄信号が灯る第3ステージでは?

DUKE。: 利益成長が鈍化することです。例えば、これまで前年比30%で成長してきた企業が、25%の伸びにとどまる、といった動きが連続的に起こると、第3に入った可能性があります。

もちろん、第3に入ったかのように見えて、実はまだ第2ステージで、すぐに立ち直って成長を続ける場合もあるので、直ちにあきらめてしまわずに注意深く観察を続ける必要はありますが。

利益の鈍化は黄信号

――ヤーマンの週足チャートを見ると、2018年に入ると、株価のボラティリティ(変動率)が大きくなって、下値を大きく切り下げる場面が出てきています。この動きに並行して、利益の伸びも18年から明らかに鈍化していますね。

DUKE。: 同社の場合は、16年から17年にかけては人気商品のヒットと、インバウントが盛り上がるという追い風があり、この時期は株価が大きく上昇しました。

しかし、大きく上昇しきった後は、アナリストや機関投資家が織り込んでいたプラス材料以上のものが出てこないと、それ以上の上昇は難しくなります。

■『株探』で確認できるヤーマンの四半期決算の成長性推移
【タイトル】

機関投資家なども企業訪問や独自の分析を重ねるうえで投資判断を行うのですが、業績が微妙な時期は企業に対する見方はまちまちなものなのでしょう。

18年に入ってからは株価のボラティリティが大きくなっていますが、ここはまさに、それぞれの見方の違いや迷いが出てきている場面だと思います。

でも結局、18年12月13日に発表された19年4月期第2四半期決算(18年8月~10月)で、いったん勢いづいたかのように見えた業績に、再びの成長鈍化が見られたかっこうとなっています。このあたりから下落トレンドが始まり、この近辺が第4ステージに入ったタイミングだと考えられます。

※当該情報は、一般情報の提供を目的としたものであり、有価証券その他の金融商品に関する助言または推奨を行うものではありません。



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