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【材料】<動意株・7日>(前引け)=放電精密、エノモト、古野電

放電精密 <日足> 「株探」多機能チャートより
 放電精密加工研究所<6469>=続急伸、連日の年初来高値更新。6日の取引終了後、22年2月期の連結最終損益は8億7600万円の黒字(前期は28億3200万円の赤字)になりそうだと発表。3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなり、これを好感する買いが入っている。今期は放電加工・表面処理部門で航空機エンジン部品の生産が徐々に回復に向かうほか、産業用ガスタービン部品の受注が引き続き堅調な見通し。機械装置等部門では前期に納入予定だったデジタルサーボプレスなどの販売を計画する。また、前期に実施したコスト改革効果に加え、固定資産売却益約11億円を計上することも利益を押し上げる。併せて、年間配当は20円と2期ぶりに復配する方針を示した。同時に、24年2月期に売上高137億1900万円(21年2月期は109億2700万円)、営業損益7億6000万円の黒字(同5億5600万円の赤字)を目標とする中期経営計画も発表している。

 エノモト<6928>=3日ぶり急反発。25日移動平均線をサポートラインとする上昇トレンドを継続中。半導体用リードフレームやコネクター部品のほか、精密金型に強みを有する。固体高分子形燃料電池用新型セパレータなど次世代電池材料分野での研究開発でも実績がある。21年3月期営業利益は従来予想の9億3000万円から15億円(前の期比11%増)に上方修正し2ケタ成長を確保。22年3月期も増収増益が有力視される。半導体関連は先駆した主力株の上値が重くなる一方、中小型株に物色が広がっており、業績面で裏付けのある同社株もその流れに乗っている。

 古野電気<6814>=4日続伸。1100円近辺で収れんする5日・25日移動平均線を足場に上放れる動きをみせている。同社は魚群探知機や船舶用電子機器メーカーとして世界的に抜群の商品競争力を誇るほか、無線技術を活用して医療機器や教育ICT分野などにも業容を広げている。21年2月期は業績が急回復しており、株主還元にも積極的な姿勢をみせている。6日取引終了後、前期年間配当を従来計画から20円増額修正し40円とすることを発表、これを受けて前日終値ベースで換算した配当利回りは3.6%に跳ね上がる。これを評価する形で買いを呼び込んでいる。

※未確認情報が含まれる場合があります。株式の売買は自己責任に基づいて、ご自身でご判断ください。

出所:MINKABU PRESS

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