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【市況】【植木靖男の相場展望】 ─ 2月高値3万467円に挑むか?!

株式評論家 植木靖男

「2月高値3万467円に挑むか?!」

●大きな壁を乗り越えてきた日経平均

 今週の東京市場は、苛立ちを覚えるような日々であった。ポイントとされた一つは、米バイデン大統領の新しい経済対策だ。注目されたのは巨額の財政支出だが、これに対して市場はどう反応するかが焦点であった。というのも、その裏には巨額の大増税があるからだ。確かに財政支出増は経済の正常化には必要であり、市場は歓迎するとみられる。だが、付随する大増税は、いかにも市場に冷たい政策だ。市場の反応度が試されたのだ。

 結果は、ナスダック総合指数は大きく上昇し、NYダウ平均の上昇はいかにも小さかった。よって相討ちである。だが、週末にかけて両指数とも大きく上昇、やれやれといったところだ。

 もう一つは、日経平均株価の値動きに注目が集まった。3月24日まで4日連続安となったが、その後の反発はほぼ想定通りといえる。だが、どんな指数、個別銘柄であっても、戻り相場には目に見えない重い圧力となる壁が控えている。この壁を突破できるかできないかで、その後の方向性がガラッと変わるのである。そして、通常はすんなり突破するか、数日、その壁近辺でもみ合って上へ行くか沈んでしまうかなのだ。今回の日経平均のケースでは、この壁は2万9400~2万9500円どころである。

 実際、先週3~4日この壁にぶち当たってもみ合ったが、幸い週末には壁を大きく上回って引けた。このため、3万円はもちろん、2月16日高値の3万467円(終値ベース)更新の芽も出てきたようだ。もちろん、下支えしたのは米国株の上昇である。

 ところで、詳細は後日に譲るが、この上昇相場の行方はどうなるのか。結論としては、新型コロナの行方次第でシナリオは変わってくるが、要は米FRBの金融緩和縮小がいつ始まるかであろう。コロナ次第でFRBのスタンスは変化する。いまは23年まで政策金利には手を付けないとしているが、コロナウイルス対人類の戦いの先行きには誰も解を持ち合わせていないのだ。

 結局、投資家としては日々、手探りで進むしかないのではないか。

●上がるものに乗るという選択

 ところで、こうした不透明な相場の先行きの中で、物色銘柄をどう探っていけばよいのか。

 株価が高くなってくると、投資家は気持ちのうえで焦ってくるのが通常だ。なにか自分だけが置いてけぼりを食うのではないか、と思ってしまう。そうなると、安い銘柄をじっくり仕込んでというのが、何か間違っているように思えてくる。この結果、どうしても上がっている銘柄に心が奪われてしまうものだ。

 よって、上がっている銘柄に飛びつくから、高いものはますます高く、安いものはちっとも上がらない、ということになる。これが一般論である。さらに、結果として日替わりメニューになる。個人の投資家が失敗しやすいのは、このパターンにはまって後手後手になるケースだ。だが、相場の性格上、上がっている銘柄がどんどん上がる、というのはいまの局面では最も正しいあり方なのである。気が焦って短期勝負に偏りがちの今日だが、ある意味この手法は正しい選択なのだ。

 さて、今回注目したい銘柄はマネックスグループ <8698> 。世界的に仮想通貨(暗号資産)の流れが地に着いてきた。ハイテク株では安川電機 <6506> だ。中国景気の回復で久々に人気づいてきた。低位ではアステリア <3853> に注目したい。3年後をメドにモバイル向けソフトの開発、販売に注力する方針だ。

2021年4月2日 記

株探ニュース

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