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【市況】注目銘柄ダイジェスト(前場):ファンペップ、トビラシステムズ、アドベンチャーなど

カプコン <日足> 「株探」多機能チャートより

カプコン<9697>:6740円(+280円)
大幅反発。3月31日を基準日とした1対2の株式分割実施を発表している。流動性の向上などを期待する動きが先行へ。また、東海東京調査センターでは投資判断を「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に格上げ、目標株価も4900円から8500円にまで引き上げている。22年3月期は第1四半期から大型タイトルを投入計画であり、過去最高益の更新が期待できると指摘している。


トビラシステムズ<4441>:1408円(-135円)
大幅反落。前日に第1四半期決算を発表している。営業利益は1.2億円で前年同期比22.7%の大幅増益となっている。上半期は2.4億円で同0.5%の減益見通しであり、順調なスタートとなる形に。主力の迷惑情報フィルタ事業が順調に売り上げを伸ばしている。ただ、新型コロナウイルスの関連詐欺の急増で安全に対する需要が高まり、月間利用者数が大きく増加しているなどとも先に報じられており、上振れ期待は織り込まれていたようだ。


村田製<6981>:8701円(-319円)
大幅反落。モルガン・スタンレーMUFG証券では投資判断を「オーバーウェイト」から「イコールウェイト」に格下げ、目標株価も11700円から9500円に引き下げている。21年度下期には前年同期比で減益に転じると予想。MLCC価格は同じ製品比較では上昇せず、21年の北米スマホ1台あたり売上高は20年比で減少するリスクがあり、株価上昇余地は限定的と指摘している。21年度営業利益は3288億円を予想、3450億円程度のコンセンサスを下回るとみている。


ファンペップ<4881>:565円(+62円)
大幅に続伸。一部メディアが「がん治療用ペプチド医薬の研究に乗り出す」と報じ、買い材料視されている。現在は乾癬や花粉症など免疫疾患向け抗体医薬の代替としてのペプチド医薬に注力しているが、範囲を広げるという。新たな研究開発に関する報道が評価されていることに加え、同社株は5日に上場来安値(482円)まで下落しており、値頃感も買いやすさにつながっているようだ。


アドベンチャー<6030>:5060円(+340円)
大幅に反発。これまで未定としていた21年6月期営業利益予想を前期比58.3%増の7.30億円と発表している。skyticketアプリ経由での申込比率増加による効率化で広告宣伝費が40%程度に縮小することから、利益が拡大する見通し。第2四半期累計(20年7-12月)は前年同期比53.9%減の5.04億円にとどまっており、通期が増益見通しとなったことが好感されているようだ。


PXB<6190>:635円(+19円)
大幅に反発。「ヒト肝細胞を有するキメラマウス」(PXBマウス)のホストマウスとして使用しているcDNA導入ウロキナーゼ型プラスミノーゲンアクチベーター・トランスジェニックマウスが米国特許商標庁から特許査定を受けたと発表している。ホストマウスが出来上がるまでの条件に限定されない広範囲な権利を得る特許。模倣リスクに対して有効な権利になると考えているという。
《ST》

 提供:フィスコ

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