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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:シンバイオ、郵船、仮想通貨関連

郵船 <日足> 「株探」多機能チャートより
■シンバイオ製薬 <4582>  1,128円  +93 円 (+9.0%)  11:30現在
 シンバイオ製薬<4582>が続伸している。この日の寄り前、主に小児を対象としたアデノウイルス感染症(AdV感染症)に対する抗ウイルス薬ブリンシドフォビル注射剤(BCV IV)に関する第2相臨床試験を開始するため、FDA(米国食品医薬品局)に治験許可申請を行ったと発表しており、これが好感されている。同社では更に、造血幹細胞移植後のマルチウイルス感染症へ対象領域を拡大し、更には腎臓移植を含む臓器移植分野などの対象領域拡大の可能性を追求することで、市場の拡大やBCV IVの事業価値の最大化を図っていくとしている。

■アドベンチャー <6030>  5,060円  +340 円 (+7.2%)  11:30現在
 アドベンチャー<6030>が大幅反発している。10日の取引終了後、従来非開示としていた21年6月期の連結業績予想について、売上高300億円(前期比39.5%減)、営業利益7億3000万円(同58.3%増)、最終利益4億6000万円(同6.4倍)を見込むと発表しており、3期ぶりに営業最高益更新を見込んでいることが好感されている。連結子会社であったwundou及びギャラリーレアの株式譲渡や、新型コロナウイルス感染症の拡大による旅行需要縮小の影響などにより減収を見込むものの、skyticketアプリ経由での申し込み比率増加に起因した広告宣伝費の効率化が図れることなどで、広告宣伝費は前期比40%程度を想定しており、大幅な利益改善が見込まれることが要因という。なお、GoToトラベルキャンペーンの再開や、投資事業における上場株式の株価変動などについては業績予想に織り込んでいないとしている。

■日本郵船 <9101>  3,355円  +205 円 (+6.5%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>、川崎汽船<9107>など大手をはじめ海運株が軒並み高、業種別騰落率では全業種を通じて断トツとなっている。市場では「新型コロナウイルス収束に伴う世界的な景気回復でグローバル物流の回復が見込まれるほか、足もとでもばら積み船の運賃市況を表すバルチック海運指数がここ連日上昇する展開で1900台に乗せており、買い意欲が一気に強まった。一部証券会社が強気リポートをリリースしていることも株高を助長した」(中堅証券ストラテジスト)としている。海運業界は業績も大底を脱しており、低PBR株の宝庫であることもバリュー株シフトの流れに乗っている。

■アトラエ <6194>  3,080円  +186 円 (+6.4%)  11:30現在
 アトラエ<6194>が大幅高となっている。10日の取引終了後、3月31日を基準日として1株を2株に株式分割すると発表しており、これが好感されている。投資単位当たりの金額を引き下げ、株式の流動性の向上とより投資しやすい環境を整えることで、投資家層の拡大を図ることが目的という。

■TKC <9746>  6,630円  +370 円 (+5.9%)  11:30現在
 TKC<9746>が急伸。10日の取引終了後、3月31日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことを好感する買いが流入している。効力発生日は4月1日。投資単位当たり金額の引き下げによる株式の流動性向上と投資家層の拡大などを目的としている。

■東邦チタニウム <5727>  991円  +50 円 (+5.3%)  11:30現在
 東邦チタニウム<5727>の上値追いが鮮明。5日・25日移動平均線のゴールデンクロスに合わせて上げ足に弾みがついてきた。チタン精錬の大手で航空機向けの不調から足もとの収益環境は向かい風が強い。しかし、業績は21年3月期が底とみられており、22年3月期以降の業績回復を先取りする買いが入り始めている。高速通信規格5Gの商用サービスが本格離陸するなか、関連投資需要を捉え高純度金属チタンや超微粉ニッケルが好調に推移している。また、世界的な電気自動車(EV)シフトの動きを背景に、次世代電池素材への展開にも期待が大きい。「脱炭素」にも前向きに取り組んでおり、直近では9日付で東京ガス<9531>など14社とカーボンニュートラルLNGバイヤーズアライアンスを設立したことを発表している。

■カプコン <9697>  6,740円  +280 円 (+4.3%)  11:30現在
 カプコン<9697>が反発。10日の取引終了後、3月31日時点の株主に対して1対2株の株式分割を実施すると発表したことを好感する買いが流入している。効力発生日は4月1日。投資単位当たり金額の引き下げによる株式の流動性向上と投資家層の拡大などを目的としている。

■大阪ガス <9532>  2,090円  +59 円 (+2.9%)  11:30現在
 大阪ガス<9532>が5日続伸している。10日の取引終了後、従来25円としていた21年3月期の期末配当予想について、27円50銭に引き上げると発表しており、これが好感されている。年間配当は52円50銭となり、前期実績に対しては2円50銭の増配になる予定だ。

■三機工業 <1961>  1,447円  +24 円 (+1.7%)  11:30現在
 三機工業<1961>の上げ足が止まらない。株価はきょうで9連騰と異彩を放っている。三井系の総合設備工事大手。21年3月期業績は営業利益が前期比25%減の80億円予想と低調ながら、株価は既に来期の業績回復に視点が移っている。堅調なプラント設備需要に加え、半導体業界向けに産業空調が好調。半導体は世界的な需給逼迫局面にあり、メーカーの設備投資増強の動きが見込まれ、同社にも中期的な追い風となる。

■菱洋エレクトロ <8068>  2,795円  +45 円 (+1.6%)  11:30現在
 菱洋エレクトロ<8068>が続伸している。午前10時ごろ、東京海洋大学の「海洋AI開発評価センター」に米エヌビディアのAIサーバーとGPU搭載のワークステーションを設置したと発表しており、これが好材料視されている。協業パー トナーであるジーデップ・アドバンス(東京都港区)とともに、AI開発システムとして、エヌビディア製NVIDIA DGX-1を3台、NVIDIA DGX Stationを1台、NVIDIA Quadro P2200を搭載した日本HP製ワークステーション20台を設置したという。これにより、東京海洋大学が保有する国内トップレベルの海洋データを高度なAI技術を用い分析することで、船舶の運航や海洋環境の保全活動、漁業のAI化などの課題解決への貢献が期待できるとしている。

■マネックスグループ <8698>  851円  +8 円 (+1.0%)  11:30現在
 マネックスグループ<8698>、リミックスポイント<3825>、GMOフィナンシャルホールディングス<7177>、セレス<3696>、マネーパートナーズグループ<8732>など仮想通貨関連株が買い人気を集めている。ビットコイン価格がここにきて上昇基調を強めており、ビットフライヤーによると、きょう午前8時現在のビットコイン価格は615万円と再び600万円を上回ってきた。バブル的色彩が強いことが指摘される一方、米テスラやスクエア、マイクロストラテジーなどの米企業が購入に動き、米国の大手金融機関がビットコインの資産管理業務に参入を表明するなど、暗号資産として分散投資対象に存在感を高めている。これを背景に、東京市場でも関連銘柄を物色する動きが再燃している。

■富士急行 <9010>  5,520円  -260 円 (-4.5%)  11:30現在  東証1部 下落率6位
 富士急行<9010>が大幅続落している。10日の取引終了後、21年3月期の連結業績予想について、売上高を322億8000万円から300億3000万円(前期比42.6%減)へ、営業損益を23億9000万円の赤字から35億8000万円の赤字(前期44億9200万円の黒字)へ、最終損益を22億8000万円の赤字から29億8000万円の赤字(同15億8100万円の黒字)へ下方修正したことが嫌気されている。政府の観光復興支援策「Go To トラベルキャンペーン」が全国で一時停止されたことや、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う緊急事態宣言の再発出と首都圏1都3県を対象とする緊急事態宣言の期間延長などで、運輸、レジャー・サービスなどで利用客の回復が遅れていることが要因。また、業績予想の修正に伴い、従来6~10円を予定していた期末一括配当を6円にするとあわせて発表した。

■パンパシHD <7532>  2,553円  -57 円 (-2.2%)  11:30現在
 パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>は反落している。10日の取引終了後に発表した2月度の販売高状況(速報)で、既存店売上高が前年同月比6.1%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。前年のうるう年の影響による押し下げ効果が4.7ポイントあったことが響いたという。

■東京エレクトロン <8035>  40,000円  -650 円 (-1.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>の下値模索が続いている。半導体製造装置のトップ企業で同関連のシンボルストックに位置づけられているが、株価はここ売り圧力に抗せず崩れ足となっている。きょうで8日連続安となり、フシ目の4万円大台を割り込んで推移している。半導体需給の逼迫状態が続いており、特に電装化が進展する自動車向けで不足感が強い。しかし、米国株市場では半導体関連株の動きが鈍くなっており、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も75日移動平均線近辺でもみ合いテクニカル的にも正念場を迎えている。市場では「ワクチン普及により新型コロナウイルスの収束が見込める状況となってきたことで、海外ファンドなど機関投資家が景気敏感株へのシフトを強め、時価総額の大きいグロース株のポジションを引き下げる動きが反映されている」(ネット証券アナリスト)との見方が出ている。

■メディア工房 <3815>  389円  +66 円 (+20.4%) 一時ストップ高   11:30現在
 メディア工房<3815>が大幅高となっている。同社は10日、遺伝子検査による性格分析や能力分析サービスを提供しているDNA FACTOR(福岡市)と恋愛診断ツール「恋愛遺伝子占い 愛カギ/aikagi」をリリースしたと発表しており、これが株価を刺激しているようだ。「恋愛遺伝子占い 愛カギ/aikagi」は、運命的な恋愛をしたい人に向けた遺伝子検査キット。2月15日から先行して募集したモニター100人(先着順)は、わずか3日で募集数に達したという。

●ストップ高銘柄
 築地魚市場 <8039>  1,442円  +300 円 (+26.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 sMedio <3913>  1,959円  +400 円 (+25.7%) ストップ高   11:30現在
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 WT天然ガス <1689>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   11:30現在
 以上、1銘柄

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