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【経済】NY金は2000ドル定着へ サンワード貿易の陳氏(花田浩菜)


皆さん、こんにちは。フィスコリサーチレポーター花田浩菜の気になるレポートです。今回は、NY金についてのレポートを紹介します。

まず、陳さんはNY金について、『5日、一時2070.30ドルまで上昇し、上場来の最高値を更新した。終値は2049.30ドル(+28.30)と9営業日連続で清算値での史上最高値を更新した』と伝えています。『ドル安に伴う割安感や新型コロナウイルスの感染再拡大が警戒され、米景気の先行きは依然不透明』とのことで、『低金利環境が継続するとの見方が、金利を生まない資産である金の買いを引き続き支えている』と分析しています。ただ『ファンドの買い越しは8月の休暇を前に伸び悩んでいるようだ』と指摘しています。

金2000ドル超えの要因としては、「世界的な低金利」、「ドル安」、「新型コロナの世界的拡大」、「米中関係の悪化」の4つを挙げています。

続けて、『NY金が2000ドルを突破し、大阪金が7000円に接近する中、いずれも史上最高値を更新したことからここからどこまで上昇していくかは「神のみぞ知る」』として、『ただ、金相場を押し上げている要因がいずれも払拭されない限り、この上昇基調は続くと考えていいだろう』と示唆しています。

また、『金現物投資は依然として増加傾向にある。5日時点の金ETF「スパイダーゴールド」は1267.96トンに増加し年初来最大で、年初からは42%の増加。上場来の最高は1353.35トンだが、現在の増加ペースを考えれば、更新するのは時間の問題だろう』との見解を述べており、『FRBのゼロ金利政策が2022年末まで続くことから、投資のチャンスはまだまだあると考えられる』と考察しています。

さらに、最近は新型コロナウイルスの感染拡大により、経済指標の悪化がみられます。『17日に発表される本邦GDP予測平均値は年率マイナス23.5%前後で、1~3月期のGDP再改定値(年率2.2%減)に続き3四半期連続のマイナス成長が確実視されている』とのことです。こうしたことについて、陳さんは『予測されていたとはいえ改めて悪化した経済指標を目の当たりにすれば、投資家の意識はリスク資産への投資よりも資産保全へと向かうだろう』とみています。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「テクニカルマイスター」の8月6日付「NY金は2000ドル定着へ」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコリサーチレポーター 花田浩菜

《HH》

 提供:フィスコ

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