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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

Tワークス <日足> 「株探」多機能チャートより

■Tワークス <3997>  821円 (-104円、-11.2%)

 トレードワークス <3997> [JQ]が急反落。同社は20日大引け後に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の経常損益(非連結)は9200万円の赤字(前年同期はトントン)に転落した。

■船井総研HD <9757>  2,404円 (-285円、-10.6%)

 東証1部の下落率トップ。船井総研ホールディングス <9757> が急反落。同社は20日大引け後に決算を発表。20年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益は前年同期比4.7%増の15.1億円に伸びた。しかしながら、併せて1-6月期(上期)の同利益を従来予想の31.5億円→22億円(前年同期は29.1億円)に30.2%下方修正し、一転して24.5%減益見通しとなった。

■丸大食 <2288>  1,990円 (-135円、-6.4%)

 東証1部の下落率2位。丸大食品 <2288> が急反落。同社は20日大引け後に決算を発表。20年3月期の連結経常利益は前の期比14.5%増の31.1億円に伸びたが、従来予想の39億円を下回って着地。21年3月期は前期比23.0%減の24億円に減る見通しとなった。

■スターツ <8850>  2,160円 (-86円、-3.8%)

 スターツコーポレーション <8850> が4日ぶり大幅反落。大和証券は20日、同社株の投資判断を「1(買い)」から「3(中立)」へ2段階引き下げた。目標株価は3130円から2280円に見直した。同社は19日に決算発表を行い20年3月期の連結営業利益は前の期比4.8%増の239億1200万円となった。21年3月期の同利益は前期比35.2%減の155億円と大幅減益を見込んでいる。ただ、同証券では「減益ガイダンスよりも20年3月期配当減額の印象が良くない」と指摘。同社では前期配当を65円(従来予想70円)に減額した。今後、外部環境が底打ち、正常化した際の株主還元策の不透明感が増したことを懸念している。また、ホテルや管理駐車場などの収益性改善にも時間がかかるとみている。

■資生堂 <4911>  6,462円 (-120円、-1.8%)

 資生堂 <4911> 、花王 <4452> 、コーセー <4922> など化粧品株が安い。20日発表された4月の訪日外国人旅行者数は99.9%減の2900人と過去に例のない落ち込みとなった。 新型コロナウイルスの感染拡大防止のための渡航制限の影響が数字にもはっきりと表れる形となったが、中国人をはじめ売上高に占めるインバウンド需要のウエイトが高い化粧品セクターにはネガティブ材料となった。国内における需要そのものも外出自粛やマスク利用者が急増したことなどで、化粧品需要が大きく落ち込んでいる状況にある。

■ユニプレス <5949>  1,017円 (-15円、-1.5%)

 ユニプレス <5949> が5日ぶりに反落。20日取引終了後、20年3月期連結業績予想の下方修正を発表したことが嫌気された。売上高は従来予想の2990億円から2950億円(前の期比10.0%減)に見直したほか、最終損益は40億円の黒字から36億円の赤字(前の期は128億7200万円の黒字)に修正した。営業利益も63億円から33億円(前の期比83.6%減)に見直した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で工場の操業度が低下したほか、新車部品立ち上げ準備負担の増加などが響いた。更に関係会社整理損失引当金や関係会社株式評価損の計上、工場閉鎖による損失などで特別損失を約38億円計上し最終赤字に転落した。

■SBG <9984>  4,480円 (-59円、-1.3%)

 ソフトバンクグループ <9984> が反落。同社は18日取引終了後、20年3月期の連結最終損益は9615億7600万円の赤字(前の期は1兆4111億円の黒字)になったと発表した。運用する「ビジョン・ファンド」に絡む損失が膨らんだ。中国アリババ集団の株売却で1兆2500億円を調達したこともあり、20日の株価は上昇したが、21日は軟調な値動きとなった。岩井コスモ証券は20日、同社株の投資判断「A」と目標株価8000円を継続した。同証券では「20年3月期は大幅赤字になったが、株主価値が大幅に減少したわけではないことから、過度にネガティブに捉える必要はない」と指摘。特に、アフターコロナ社会ではビジョン・ファンドが出資する新しい技術を持つ企業の活躍余地が広がり収益拡大が期待できる、とみている。同証券では21年3月期の純利益を8100億円、22年3月期を1兆2000億円と収益のV字型回復を見込んでいる。

※21日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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