【特集】今週の上方修正【大予想】 18社選出 <成長株特集>
日新電 <日足> 「株探」多機能チャートより
上場企業の決算発表スケジュールは毎年一定していることが多く、業績修正を発表するタイミングも同じ時期になりやすい。業績修正の時期を予測するには、過去のデータが大変参考になる。今回は10月第4週に上方修正した履歴のある銘柄に照準を合わせた。
下表では、時価総額30億円以上の銘柄を対象に、(1)昨年または一昨年の10月第4週に上期の経常利益予想を上方修正した履歴がある、(2)19年4-6月期(第1四半期)経常利益の上期計画に対する進捗率が過去5年間の平均を5ポイント超上回っている、といった条件を満たした18社を、今週上方修正に踏み切る可能性が高い有力候補として選び出し、対上期進捗率が大きい順に記した。
なかでも、数年連続で上期決算発表前に上方修正している銘柄は、今年も上方修正する可能性が高く注目したい。東京産業 <8070> は9年連続、日本M&Aセンター <2127> は6年連続、日特建設 <1929> は5年連続、日東富士製粉 <2003> は4年連続で、上期決算発表前にそれぞれ経常利益予想を上方修正している。
また、直近5年間のうち4回、上期決算発表前に上方修正した履歴がある、グリムス <3150> [JQ]、日新電機 <6641> 、スズケン <9987> 、ロンシール工業 <4224> [東証2]も有力候補としてマークしておきたい。このほか、対上期進捗率が70%を超え、かつ同進捗率が過去5年平均を大幅に上回っている櫻島埠頭 <9353> [東証2]、シュッピン <3179> 、富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証2]も業績上振れが確実とみられる。
業績修正を発表するタイミングは当然ながら前後する場合がある。14日に配信した「今週の上方修正【大予想】 20社選出」で取り上げた銘柄の中で、まだ上期決算および業績修正を発表していない銘柄にもご注目ください。
┌ 対上期進捗率 ┐ ┌ 経常利益 ┐ 予想
コード 銘柄名 4-6月期 5年平均 上期計画 4-6月期 PER
<9353> 桜島埠 226 34.2 50 113 25.8 *
<3150> グリムス 86.2 42.1 675 582 20.3
<8070> 東京産 84.2 44.6 1000 842 7.1 *
<2003> 日東富士 79.6 56.7 1700 1353 11.0
<1929> 日特建 77.0 23.3 700 539 12.2 *
<3179> シュッピン 71.5 45.0 736 526 24.4
<6188> 富士ソSB 70.3 42.8 380 267 18.6
<4709> IDHD 67.6 53.5 760 514 12.9 *
<9888> UEX 66.3 36.0 400 265 8.4
<6161> エスティック 64.1 48.0 1001 642 12.2 *
<7404> 昭和飛 61.6 49.1 1000 616 32.7
<2127> 日本M&A 58.2 44.3 6750 3928 52.9 *
<6641> 日新電 55.6 27.0 2000 1112 14.6 *
<8088> 岩谷産 55.3 45.4 11500 6364 8.9 *
<9987> スズケン 47.1 30.3 13200 6211 24.4 *
<4224> ロンシール 44.9 39.0 750 337 6.5
<6919> ケル 44.7 37.8 349 156 11.1
<9792> ニチイ学館 39.4 27.5 4000 1574 17.2
※「*」は昨年の10月第4週に上方修正した銘柄。「*」なしは一昨年の10月第4週に上方修正した銘柄。
経常利益の単位は百万円。4-6月期決算発表以降に上期予想を上方修正した企業は除いた。
株探ニュース