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【特集】横山利香の「株探の歩き方」第4回 ─株探での私の一日(後編)

第4回 「株探で始まり、株探で終わる私の一日(後編)」

横山利香(ファイナンシャルプランナー、テクニカルアナリスト)
◆いよいよ始まる株式市場、空き時間を有効活用

 寄り付きまでにこれらの記事をサクッと確認した後は、昨晩自分が確認し終わった後に、新たに発表されている決算や開示情報などがないかを確認しましょう。常識的に考えれば、普通の時間帯に決算や開示情報を発表するものと考えがちですが、世の中にはいろいろな会社があります。どんな理由でそうしているのかは定かではありませんが、大引け後になかなか決算を発表せず、多くの人が寝静まった深夜にひっそりと発表する企業もあります。また、慌ただしい前引け前の時間帯に決算を発表する企業もありますから、とりこぼした決算発表がないように「決算速報 【リアルタイム配信中】」で寄り付き前に必ず確認しましょう。

 さて、午前9時になって株式市場がいよいよ始まります。会社員の場合、取引時間中は株式市場の動きを確認することが難しいかもしれませんが、休憩などで定期的に離席するタイミングで株式市場の動きを確認するようにしましょう。最低でも、お昼休みに1回は確認してください。前引け後のお昼休みに、決算発表を行う企業もあるからです。
 
 同時に、その日にどんな銘柄が賑わっているのかを、「株価注意報」ページの「本日の動向」で確かめます。決算が材料となっている銘柄を知りたければ、同じ「株価注意報」にある「決算」のコーナーの「○月×日の取引終了後に決算発表・業績予想を修正した銘柄」をチェックしましょう。前日に発表された決算や業績修正のなかから、どの銘柄の発表が投資家に評価されているのかがわかります。表の「前日比」の項目の下にある「上向きの矢印」と「下向きの矢印」をクリックして切り替えることで上昇と下落の2つのグループにサクッと分けられます。

●図4 株価注意報、動意株と材料探しに大働き
株価注意報

 決算発表がないのに株価が動いている銘柄については、好材料・悪材料のニュースが発表されていたり、証券会社のレーティングの引き上げや引き下げなどが行われている場合があります。何が理由で株価が上昇(もしくは下落)しているのかを、「本日の動向」のコーナーにある「本日の株価上昇率ランキング」などを使って確認しておいてください。

 このときニュースを確認する方法としては、ランキングの表などの個別銘柄の証券コードにカーソルを合わせれば、小さなウィンドウが立ち上がります。まずは「ニュース」からピンポイントで材料を調べましょう。(この機能はランキングなどの「表」だけでなく、ほかの記事内の証券コードでも使えます。是非、お試しください)

●図5 小さなウィンドウがポップアップ、情報探しも効率アップ
株価注意報

◆帰宅後に始まる投資研究、努力の継続こそ命

 そして、大引け後には、企業による決算発表が続々と行われます。帰宅してからその日に発表された決算を、順番に確認していきましょう。たとえば、21時に確認する場合には、その日の一番最初の時間に発表された決算から21時の現在まで順番に確認していきます。

 一通り見終わったら次に「★本日の【サプライズ決算】速報 」と「★本日の【イチオシ決算】」を確認して、自分以外の人たちがどの決算内容を評価しているのかを確認していきます。また、同じように開示情報を好材料と悪材料に分類した「【明日の好悪材料】を開示情報でチェック!」に目を通して、決算以外の開示情報にも目配りしておきます。ここまでの作業は就寝するまでにいつ行っても構いませんので、自分が取り組みやすい時間帯に行いましょう。これで心おきなく眠りにつくことができます。

●図6 イチオシ決算、寝る前には絶対チェックしましょう
株価注意報

 「株探を使った株式投資ライフを提案してみましたが、いかがでしたでしょうか? 株式投資では簡単に儲かる楽な近道は存在せず、一つ一つの努力を積み重ねていくことが大事です。自分にできる楽な方法を確立して、楽しみながら長く株式投資を続けてくださいね。(横山利香)


■「もっと株探」■

 横山さんに4回にわたり解説いただいた「株探の歩き方」はいかがでしたか? 横山さんもまだまだ語り尽くせなかったことがおありのご様子。特に中上級者の方に好評いただいている会員サービスである「株探プレミアム」については、別の機会に解説シリーズをお届けしたいと考えております。

 有料サービスの「株探プレミアム」では、(1)お気に入り銘柄機能(登録無制限)、(2)20年間の業績表示、(3)5年間の業績修正履歴、(4)株価と特報記事のリアルタイム化、(5)広告非表示といった一歩先を行く投資家のための“新たな価値を生む”サービスをフルにご利用できます。関心をお持ちの方は是非「株探プレミアム」の紹介ページをご覧ください。

 また、「株探」全般に関するヘルプページもございます。こちらでも株探プレミアムのサービス内容、会員登録やプランについてなど、ユーザーの方からよく寄せられる問い合わせへの回答を掲載しています。

 最後に「株探」のベーシックなタイムスケジュールとして、編集スタッフが考える「株探での私の一日」を紹介します。
 (リンク先は4月26日または最新の日時の記事です。記事の配信時間と内容は同日または最新の日時のものですが、日によって変動する可能性があります。また、「株探」を通じて配信している他社作成のコンテンツも含みます)。

【寄り付き前】
朝は情報収集の時間帯で目を通すべき多くのコンテンツがあります。特に寄り付き前後に流れる株探プレミアムのコンテンツ(プレミアム会員はリアルタイム配信)は中上級者の方に是非読んでいただきたい記事の一つです。

7:01 本日注目すべき【好決算】銘柄
7:30 今朝の注目ニュース!
7:42 25日の米国市場ダイジェスト
7:54 シカゴ日経平均先物
8:00 米国市場データ
8:16 強弱材料
8:30 <必見> 寄り付き直前チェック・リスト!
8:33 寄前【板状況】注文ランキング※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
8:35 寄前【板状況】<材料株>動向※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
8:35 寄前【成行注文】売り越しランキング※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
8:35 寄前【成行注文】買い越しランキング
8:40 前場に注目すべき3つのポイント
8:41 伊藤智洋が読む「日経平均株価・短期シナリオ」
8:52 寄前【板状況】<業種>動向※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
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8:53 寄前【板状況】注文ランキング※プレミアムのリアルタイムコンテンツ

【寄り付き~前引け】
 寄り付き後はマーケット市況、個別銘柄に関する多数のニュースの中から気になったものに目を通していきます。中でも特に注目いただきたいコンテンツが以下のものです。

9:03 話題株先取り【特別気配】速報※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
9:03 <特別気配>
9:06 本日の【業種】騰落ランキング※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
9:07 <寄付速報> 本日の活況銘柄を探る【約定回数】ベスト50※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
9:07 話題株先取り【寄り付き】※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
9:35 本日の【ストップ高/ストップ安】 寄付※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
10:01 <注目銘柄>

【昼休み】
 昼休みの時間帯は前場のトレンドと動意株のチェックがメインとなります。ここに挙げたもののほかにも多くのプレミアム・コンテンツが配信されています。

11:31 本日の【ストップ高/ストップ安】 前場※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
11:31 前場のランキング【寄付からの値上がり率】※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
11:39 話題株ピックアップ【昼刊】
11:51 東京株式(前引け)
12:06 注目銘柄ダイジェスト(前場)
12:21 <注目テーマ>
12:21 ランチタイムコメント

【後場寄り付き~大引け】
 後場も前場同様にマーケット市況、個別銘柄に関する多数のニュースの中から気になったものに目を通していきます。

12:33 本日の【業種】騰落ランキング = 後場寄付※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
12:41 後場に注目すべき3つのポイント

【大引け後】
 引け後に大量に発表される決算、開示情報のチェックがメインになります。同時に明日の相場に考えを巡らす時間帯となります。
 個々の開示情報のほか、「明日の好悪材料」などのまとめ記事、特集記事などをそのために活用します。

15:11 明日の決算発表予定
15:12 ★本日の【サプライズ決算】超速報※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
15:15 話題株ピックアップ【夕刊】
15:22 東京株式(大引け)
15:35 ★本日の【サプライズ決算】超速報・続報※プレミアムのリアルタイムコンテンツ
16:06 ★本日の【サプライズ決算】速報
16:14 【クロージング】
17:12 来週の株式相場見通し
18:02 ★本日の【サプライズ決算】続報
18:21 米国株見通し
18:30 <相場観特集>(毎週月曜)
18:42 日経平均 大引け
19:00 <成長株特集>
19:30 <株探トップ特集>
19:52 ★本日の【イチオシ決算】
20:00 【明日の好悪材料】を開示情報でチェック!
20:05 明日の経済スケジュール

 ここで紹介したもの以外にも数多くのコンテンツが「株探」にはあります。定番コラムやプレミアム限定コラム、グローバルナビに配置されたコンテンツなど触れられなかったものも数多くあります。「株探の歩き方」を参考に是非、あなた独自の「株探」活用マニュアルを作り上げてみてください。(編集部)


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