【市況】東京株式(大引け)=48円安、半導体関連軟調も日経平均は後場下げ幅縮小
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
きょうの東京株式市場は、あす27日からの10連休を目前にして全般買い手控え姿勢が強まるなか、半導体関連銘柄への売りが全体相場の足を引っ張るかたちとなり、日経平均は一時、230円を超える下落幅となった。ただ、午前9時半過ぎから外国為替市場で円安・ドル高が進行したことから日経平均の下落幅が徐々に縮小した。後場に入っても下げ幅縮小の動きが持続し、大引けは小幅安にとどまった。
半導体関連銘柄に安いものが目立った。今期業績の大幅減益予想が嫌気されアドバンテスト<6857>が一時前日比10%超と急落したほか、東京エレクトロン<8035>やSCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>などが値を下げた。25日の米国市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が下落したことや、米インテルが19年の業績予想を下方修正したことから時間外取引で株価が大幅安となっていることなどが嫌気されている。
このほかに個別銘柄では、次世代通信規格の5G関連の中核銘柄とされているアンリツ<6754>が前日に20年3月期の営業利益予想で大幅減益を発表したことで、一時15%を超える急落となった。また、20年3月期の連結業績予想で2ケタ減益予想を発表したMARUWA<5344>が一時ストップ安に売られた。このほか、ZOZO<3092>、オリエンタルランド<4661>、昭和電工<4004>、オムロン<6645>、シャープ<6753>、JR東海<9022>が売られた。
半面、19年3月期の連結最終利益予想を上方修正した森永乳業<2264>が大幅高し、川崎汽船<9107>、日本郵船<9101>、商船三井<9104>の海運株も堅調に推移した。富士電機<6504>、京セラ<6971>、ヤフー<4689>、第一三共<4568>、日野自動車<7205>、ファンケル<4921>が個別に買われた。
出所:みんなの株式(minkabu PRESS)