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【特集】外国人投資家の買い攻勢始まる、動き出した「物言う株主」 <株探トップ特集>

4月第1週に外国人投資家は10週間ぶりに日本株を買い越した。ここ最近の日経平均2万2000円台回復の背後にも外国人の存在が意識されている。アクティビストの動きなど今後を展望する。

―出遅れ感顕著な日本株に着目、半導体・FA関連株に再評価機運高まる―

 東京株式市場に上昇機運が膨らんでいる。 日経平均株価は15日に約4ヵ月ぶりとなる2万2000円台を回復するともに、市場では出遅れ感が強い日本株に対する外国人投資家の買い観測が浮上している。特に、春先は外国人買いが期待できる時期だ。海外市場の上昇も追い風となり、日本株に対して、これまでの売り姿勢から一転、物色姿勢を強めることが見込まれている。そんななか、「物言う株主」と呼ばれるアクティビストの日本株への攻勢も目立ち始めている。

●昨秋以降の売り越し基調に変化、NY株高など追い風

 外国人投資家は、18年度に大幅な売り越しを記録。東京証券取引所が発表する投資部門別売買動向によると約5兆6360億円と1987年以来、31年ぶりの売り越しとなった。特に、11月第2週以降は1月第4週を除き売り越しが続いていた。

 市場では「世界経済の減速懸念が強まるなか、景気敏感株の日本株には売りが膨らんだ」(ストラテジスト)との見方が出ている。しかし、4月に入ると状況に変化が見え始めてきた。東証の発表によると4月第1週は10週ぶりに外国人投資家は買い越した。実際、日経平均株価が2万2000円台へと上値を切り上げるなか、市場では外国人買いの観測が強まり始めている。その背景にあるのは、NYダウなどが最高値を視野に入れるとともに、日本株の出遅れ感が顕著となっている点だ。

●日本株の上昇率は英国株にも見劣り、4月は外国人買いのアノマリー

 先週末時点で、昨年末から NYダウの上昇率は約13%、ナスダック指数は同20%、中国・上海総合指数は同28%と2ケタを記録。一方、日経平均株価は9%程度の上昇にとどまっていた。日本株の上昇率はブレグジット(英国のEU離脱)に揺れる英国FTSE100種総合指数の10%高にも見劣りしていたのが実情だ。とは言え、NYダウなどが上昇基調を強めるなか、ポートフォリオの日本株比率を維持するためにも買いを入れる必要が出ている。この日本株見直しの動きが週初からの日経平均上昇の背景にはある。先物ベースでは年初からヘッジファンドなど短期筋による買い戻しに伴う外国人買いが続いていた。しかし、今後は年金や投信などの機関投資家による現物ベースでも外国人買いが見込めそうだ。

 特に、東京市場には4月は過去18年連続で外国人買いが続くというアノマリー(経験則)がある。NYダウなど外部環境に左右される面はあるものの、3月までの売り越し基調から一転、4月からは買い越しが期待される。

●大手海外運用機関はFA半導体関連株の下値を拾う

 そんななか、海外投資家はいまどんな銘柄を買っているのか。関東財務局に提出された大量保有報告書によると、米系のキャピタル・リサーチはキーエンス <6861> やネットワンシステムズ <7518> 、ハーモニック・ドライブ・システムズ <6324> [JQ]といったFA関連や通信関連株、それに日揮 <1963> や第一三共 <4568> といった銘柄を買っている。JPモルガン・アセットはSCREENホールディングス <7735> やSHIFT <3697> [東証M]、それにメルカリ <4385> [東証M]など。フィデリティ投信はTOWA <6315> や住友ベークライト <4203> といった半導体関連株やデジタルガレージ <4819> 、アルヒ <7198> などの銘柄を物色している。

●アクティビスト系注目のフジHDやサン電子、JR九州など

 また、「物言う株主」と呼ばれるアクティビストは昨年秋以降の株価の下落局面でターゲットとする企業の株式を仕込んだ姿がうかがえる。英国系のシルチェスター・インターナショナルはフジ・メディア・ホールディングス <4676> や奥村組 <1833> 、ニッパツ <5991> 、それに滋賀銀行 <8366> 、コンコルディア・フィナンシャルグループ <7186> といった地銀株などの大株主になっている。米系のダルトン・インベストメンツは大成温調 <1904> [JQ]や藍澤證券 <8708> 、ドウシシャ <7483> などを買っている。

 昨年、GMOインターネット <9449> やパソナグループ <2168> に経営改善要求を行ったことで名を馳せた香港のオアシス・マネジメントは、サン電子 <6736> [JQ]の大株主になっている。また、英バリューアクト・キャピタルから役員を受け入れたオリンパス <7733> や米キング・ストリート・キャピタルなどが大株主となった東芝 <6502> [東証2]、米サード・ポイントが株式を再取得したと報じられたソニー <6758> 、それに米ファーツリー・パートナーズが株主提案を表明しているJR九州 <9142> などにも注目したい。

株探ニュース

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